水曜日: 今日も昨日と変わらず,間欠的な胃の痛みと下痢状態が続く.間欠的な痛みの周期は何で決まるのかわからない.横になってお腹の状態を観察していると,どうもガスか定期的に生じて,それが胃を膨らませた時に腫瘍を刺激しているのかと思われる.問題は何故ガスが定期的に生じるのかのだが,やはり消化器系が弱ってるのか.
今週から読み始めた「癒す心,治る力」には興味深い記述が多く見られる.まず人体は個が集まり全体を成す「システム」であること.従って個が機能していないときに,個に偏った「治療」を施してもダメな場合がある.本来人体は自然治癒する能力を備えているのだから,システムの一部の別の箇所が機能していないことにより,自然治癒能力が低下していると考えた方がいい場合がある,ということであった.
最も興味深かったのは,人間には1次呼吸系と2次呼吸系があるそうだ.2次呼吸系というのは通常の肺で行う呼吸のこと.1次呼吸系というのは,うろ覚えだが,頭蓋骨,脳,脊髄..等で行っている微妙な振動(脈動)のことで,この1次呼吸が不安定になると,システムそのものが不安定になる.この微妙な振動は,オステオパシー医学(非薬物的治療を行う医学)の熟練医は,頭に手を当てるだけで感じることができるという.
この1次呼吸が不安定の場合には,頭蓋骨の噛み合わせが悪いことがしばしばあり,この本に出てくる熟練医者は,「たぐいまれな手技」のみでこのずれを直し,一言「お終い」といって治療を終えるそうだ.例えばどうしても治らなかった潰瘍性大腸炎が,この方法で治った等,数多くの実例が記されている.大事なことは,この治療で患部を治したことではなく,人体の持つ自然治癒力をもとに戻した,ということである.
まだ1/3も読切れていないが,自然治癒力を正常に戻す,向上させるにはどうすればいいか,生薬に関する細かい説明や心の持ち方も含めて詳しく記されている.これを読んで学んだ(多分)一番大切なことは,「何でもあり作戦」でいいのだけれど,自然治癒力(治す力)を向上させるには,治療に対して「受け身」では行けないということだ.自分で治す努力を怠らない,それは自宅にいる間しかできないだろう.少しライフスタイルを見直そうと思った.
2007年11月14日水曜日
治る力
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:34