2007年11月6日火曜日

ギャップイヤー

火曜日: やはり入院中に読んだ脳に関する本の中にギャップイヤーという言葉があった.ギャップイヤーというのは,脳の活性化のためには,仕事から離れて1年間くらい遊ぶ期間があった方がいいというもの.実際に英国では,高校か大学を出て1年くらい就職しないで自己の充電期間にあてても何ら問題ない(例えば就職に不利になるとか)そうである.

日本はと言えば,そんなフリータな1年があったらもう大変,就職に対して不利になる,というのが,まあこの学歴社会の一般的な見方だろう.実際大学教員や研究者が履歴書に空白の1年というのを残さないために,有期でも何でも職位が必要とやっきになるのが実情である.(日本の場合は大学の4年間がギャップイヤーだと揶揄する向きもある)

で,今の自分はと言えば,幸運にもちょうどギャップイヤーの時間を貰ったのかな,と思っている.ひたすら寝ているだけなので:笑,活性化するかどうかはわからないが,少なくとも入院する前よりも,直接の仕事が手から離れた時間だけ,多種多様なことを考えられるようになったのは事実だ.ゆっくり休みながら活性化させる,うまくいけばとても素敵なことだ(実際は退化しているだと思うけど:苦笑).

先ほど娘が,ウチの大学医学部の10年程前の物理の入試問題を持って来た.日本語すら分からないという.よし活性化させるか,と考えてみる.確かに問題の意味が理解できれば,非常に簡単な問題である.うちの学部ではこの本文は日本語不明瞭,意図がいくつにも読み取られる,との理由で多分大幅書き直しになるだろう.でも恐らくこの出題者,問題も自分で作らせて,それに対して如何に論理的に解答を導けるか,ということを狙っているのか,と思う.それはそれでいい選抜方法である(ちゃんと採点してれば:笑).

というわけで、思いかけず頭を使ったのですっかり疲労困憊である.ギャップと言えば,10月は入院騒動で,丸々一ヶ月が空洞のように空いてしまった感じだ.その間に夏から完全に秋になっていた(もう冬の方が近いね).写真は,一昨日うちの庭でみつけた秋の景色である.これもギャップが気づかせてくれたものだね.

 

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