日曜日: 今日も天気が悪く寒そうだったが,昼からは日も射してきた.食欲は戻りつつあり、食べる量も「娘のダイエット食」くらいの量になってきた.水分もすんなり摂れるようになったが,このところの変化に胃の方がついていけず、常に胃の中で反応が生じている感じ.時に痛むし,腹も下し気味である.まあ明日からはまた変化があるだろう.
ちょうど検査から1ヶ月たった一昨日病院に出かけた.外出着に着替えていると,己の体型の変化に驚く(スリムになったてこと.相対的にだが:笑).まず,ポロシャツ,いつもはあまりにピッタシサイズで,寧ろお腹の線が浮き出てみっともなかったシャツが格好よく見える(赤の Fila).ちょっと大きめだった Levi's は,歩く程にずり落ちそうな感じ.時計はなんと肘のあたりまで(これは嘘),余裕たっぷりでぶらんぶらんしている.(女性の場合は痩せたら手首から抜けるのよ,ブレスレットの場合とは家内の弁)まあ嬉しいような,悲しいような.動き回らないので足の筋肉はすっかり落ちてしまった.これは悲しい.
研究室の OB から花が届けられた.凄く奇麗だ.ありがとう.でも生花はあまり家に置かない方がいいとのことなので,家内と相談した結果,先週入院した義父のとことに持っていこうということになった.義父の方は,何とか手術せずに済み,来週には退院できるようだ.よかった.家内もこれで少しは落ち着くだろう(一頃は本郷と信濃町の病院を慣れぬ首都高を駆使してはしごしていた).
一応一段落するので,振り返って,腫瘍による自覚症状,特にひどかったときの状況を記しておこう.(あくまでも個人的な症状)
・胃の重たさ: 鉄のかたまりか何かをみぞおちに乗せられている感じ.時に押し込まれ,時に引かれ,繰り返しを受けているうちに,胃が口から押し出されそうになる.その時何か金属をなめているような味が喉の奥でする.
・鋭い痛み: これは連続的なものでなく,瞬間的なのだが,間欠的にやってくる.太い注射針を刺したときのような痛みが,胃の中央部よりは,胃の周り,その周辺部に生じる.
9月初めあたりからじんわりと感じ始め,仕事にでかけると忘れる,それが2週間続いたので,最初は近くのいつも診てもらっている医院にでかけた.まず胃潰瘍を疑い1週間特効薬を服用したが改善しないので,胃カメラをとることになった.で,今日に至る.胃の悪性腫瘍は,自覚症状を感じた時点では,すでに初期ではないそうだ.ついでに言えば,必ずしも痩せるわけではないのだ.
幸い,治療を始めてからは,食後の胃の葛藤はあるものの,上記重たさや痛みは随分軽くなった気がする.明日から2週間休薬となるので,壊れた健康な細胞の復活を期待するのだが,同時に腫瘍も我が物顔で振る舞うのではないか,という不安ももちろんある.そこは事前に家内と練ってあり,いよいよ何でもあり作戦が登場する予定である.
2007年11月11日日曜日
1クール投薬期間終了
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:48