2008年4月16日水曜日

Brazil meets Europe.

水曜日: 今日は会議の日。朝から会議が何と5つも予定されている。その昔は自分が出ても結論が変わらない会議は出席しない、といきがってたこともあったが、年をとってからはそうも言ってられなくなり、最近はそれなりの出席率ではあった。でも座っているだけでも体力は消耗するので、復職の挨拶を兼ねて午前中の学科の会議にだけ出席した。

写真は、1969年にリリースされた、 エリス・レジーナ&トゥーツ・シールマンスによるボサノバアルバム。トゥーツ・シールマンスはミスターハーモニカ(口笛とギターも得意)で、もう今年で85歳くらい。自分は大抵のマイスターのコンサートには足を運んでいるが、この人のコンサートには実はまだ行ってない。結構来日されているのだけど。(いかんせん向こうは高齢、こちらもまあ?な状態であるから、次の機会は逃したくないなあ。)

トゥーツ・シールマンスのハーモニカは、なんて言うんだろう、まず誰が聞いてもそれとわかる、シンプルで美しいメロディライン。シンプルだけど絶妙な音の選択が、こちらの心をゆさぶる感じ。テクニックをひけらかすような奏法ではないが、きっと真似すらできないだろうなあ(一応その昔ハーモニカは得意分野だった:爆笑)。

このアルバムは、ブラジルのボサノバシンガー、エリス(すでに20年ほど前に他界)が40年程前にヨーロッパ公演を行った際に、そのステージを見たツゥーツが、即座にセッションを申し込み、スェーデンで録音が実現したものだそうだ(ちなみにツゥーツはベルギー人)。Brazil meets Europe. とか当時言われたらしい。

そして4曲だけ録音したプロデューサが惚れ込み、ブラジルから他のテープも取り寄せて更にオーバダブしたとライナーノーツに書いてあった。当時は今のようなデジタルではないから、それこそ海を渡ってオープンリールを送るという面倒な作業だったろうね。

で、このアルバム、実は1年ぶりくらいに封を切った:笑。あやふやな記憶であるが、J-Wave で on air されていたのを聞いて心地よくなり、速攻ネットで調べて amazon で注文したまま忘れていたのだ!聞いてみるとまさに fantastic. 曲と名前が一致するのは、ジョビンの Wave だけだったが(なんせ40年前のスターンダード候補ばかり)、耳慣れた曲も多く、最近のモヤモヤを爽快に飛ばしてくれた。

こんなとき、音楽はやはり頼もしい友達である。

 

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