2008年4月28日月曜日

12月の blog

月曜日: 義父の容態が思わしくない。医師の説明があるということで、家内は今日も病院にでかけた。血中酸素濃度が低く、人工呼吸器のお世話にならなくてはいけないようだ。ここ2、3日が山らしい。これまでも何度か山を越えてきた義父だから..ただ祈る。それだけ。

ブログも200回を過ぎ、昨日しげしげと過去ログを読んでみた。12月頃のものだ。ブログを始めた頃には、いずれ元気になったときに赤面するくらい、恥ずかしげもなく生々しく記す、と書いた記憶がある。今こうして読んでみると、文章はとても臭い(これは文章力の問題)が、まだ、さほど恥ずかしくもない。

12月と言えば、目も見えず、下痢が絶好調でモノも食べれず、肌は乾燥してパサパサになり、本当に酷い状態だった。それは良く覚えているし、そう書かれている。でも、不思議に文章はとても前向きだ。なんというか、ガンに立ち向かうというか、気迫に満ちている感じがする。

今はどうだろう。多少副作用の自覚症状を感じるものの、それを差し引いても体調は明らかに今の方が良い。実際食欲もあり、視力も回復し、乾燥肌でもなくなった。でも精神的には、12月の時ほどの活力が感じられない(そうは思わないようにしていたのだろうが、ブログを読めば明らかだった)。

活力がないというか、色んな不安要素に今頃気づき始めたとくことだろうか?とっくに分っていたことなのに。もちろん、周りで生死に関わることが起きていることもある。副作用がまた少し形になって現れ始め、化学療法の効果に対する不安がぶり返してきたのかもしれない。

4月復帰自体は自分の弾みになって良かったと思っている。当初は大変だったが、4月も終わりになりペース配分が分ってきた。やはり人の半分以下のペースが適当量ということだ。それには納得している筈なのだが、その一方で、周りから遅れて行く自分に焦っているのもわかる。

ブログをつけていて改めて良かったと思った。今の立ち位置が確認できた。体調、体力が戻ってきたという事実に頼り過ぎて、自分は未だがん患者である、健常者ではない、という意識が希薄になりかけていたのだと思う。なので現状に不安を感じる。

「ゆっくりといく」と言うのはそういうことなんだよ、と約束をキャンセルした時に友人に言われた言葉を思い出した。緩いこう配で良い、たまに転げそうになっても、またいつか立ち上がれば良い。今を踏みしめて、感謝を忘れず、志を保って、毎日を過ごして行くべきなのだ。

 

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