日曜日: 車で通勤している際、ロード用自転車を走らせている人を見るたびに、3月中旬に急逝された先生を思い出す。あの屈託のない笑顔が懐かしいが、未だに亡くなられたことを実感できないでいる。4月からも2人でやるはずだった筈の授業が始まっているというのに。
ちょうど2、3日前の夕刊に、氏が企画された 1200km に及ぶ自転車のロードツアーについて掲載されていた。大学の創立150周年を記念して、佐賀は中津から東京のキャンパスまで、創設者の足跡を辿る。このコースを GW の間に6日間に分けて走る。
体育会の自転車クラブのメンバーにより10区間を乗り継いで走るわけだが、先生ご自身も走る気満々であった。もしかしたら全距離を走ろうとされていたのかも知れない(さすがにそれは無理か!?)。
2月に自分が少しずつ大学に出始めた頃、4月からの授業計画について話しあった。最初は、いいよ俺が全部やるよ、休んでていいよ、と仰って下さっていたのだが、半分は多分担当できそうです、と言ったところ、突如としてこの自転車ツアーの話になった。
詳しく伺うと、このツアーへの意気込みをいつものように熱く語られ、ツアー日程に授業が含まれているので、先生は学期後半を担当させてくれ、とのことであった。もちろん、いつものことなので:笑、快諾した。
ロードツアーは、期せずして先生を偲ぶ追悼ツアーとなり、伴走車は遺影と車輪とキャップを乗せて走る。また、最終日には、先生のご専門だったロボットサッカー大会の会場に立ち寄るそうだ。先生の意志を継いだ者達が交わる瞬間を見て、先生も喜ばれることであろう。
最後に正義は勝つんだよ、と常々仰ってたことを、今も噛み締めるように思い出す。
2008年4月27日日曜日
偲ぶ
投稿者 ngcoryell 時刻: 20:15