2008年1月8日火曜日

第3クール概要

火曜日: 昨日の夜6時過ぎに外来の担当の先生と面談.夜8時に、ようやく今回の入院の主治医さん2人とようやく話ができた.抗がん治療は当初はやはり火曜日から予定されていたが,外来治療とシンクロさせるように金曜日スタートとなった.なので3日間は体力温存・増強と,抗がん治療に関する基礎的なデータをとり,投薬量を決めることになった.

今度は,TS-1+シスプラチンから組み合わせを変更して,イリノテカンとドセタキセルという,如何にも舌を噛みそうな;笑,薬の組み合わせとなった.1週毎金曜日に投与するのかな?詳しい日程は明日の夕方決まる.典型的な副作用は,イリノテカンの場合は手足がしびれるそうだ.想像もつかないね.タイピングができなくるなるのかしら.ドセタキセルの場合は下痢だそうだ.下痢はもう勘弁って感じだが,日本人はだいたい大丈夫らしい.でも TS-1 の時もアメリカ人みたいですね,って言われたからなあ:苦笑.

入院して迎えた初めての朝,数年前研究室のポスドクで来ていた方の奥様から,新年のご挨拶をメイルでいただいた.今はお二人でアメリカは MA 州ケンブリッジにお住まいだ.奥様は日本の大手薬剤会社からアメリカと日本の合弁ベンチャーに出向されている.実は出向元のこの日本の会社が TS-1 を製造販売しているのだ.

ということもあって,こちらの事情をお話して,今腫瘍を叩いている(叩くという表現は僕はあまり好きでないが,先生方がよくお使いになる)とメイルに書くと,すぐさま返事をいただいた.無断転用させていただくと,

「私達 日本人は、消化管(胃、腸)の癌の非常に多い民族でして、今やがんは不治の病ではありません。最近のがんの位置づけは「がんと共に生きる」という考え方でして、癌細胞を全てたたくというのではなく、癌を(化学療法等により)ある程度 縮小させた上で、その(縮小した)状態にとどめ、がんと共存して生きていくというものです。」

ということであった.「治る力,癒す心」を読んだ後,実は自分もこういう方向に向かうのかな,というか,最低限こうして生きて行ければと思っていた.(可能であれば春から.もちろん腫瘍が全部なくなって欲しい思い,希望はあるけどね.)外来治療で,他の方の話を伺うこともあるが,多くの高齢者は,うまく共存して暮らしていらっしゃるようだ(進行も遅いし).さてさて,今後一体どうなるかしらん.第3クールの治療に対しては,期待と不安が共存しているが,やっぱり期待の方が多いかな.

さて,本日無事スキンヘッド完了しました.あっと言う間だった.最初の5分で一瞬にして五厘刈りに(死語?)その後20分かけて剃り上げて,最後の5分は洗髪?(洗頭)結構ジョリジョリやられたので,多分カミソリ負けしないような薬も混ぜて頭を洗ってくれたのだと思う.計30分3800円(病院の理容室).すぐに見慣れたが(昔坊主にしたことはあるので),いやあ似合わんね.今時の帽子を事前に家内が買ってくれていたのだが,これもどうも今風の人のようには似合わん:笑.看護師さんは,剃っても優しい顔ですよ,と言ってくれたのが救いか.元気になれば,髪の毛は戻ってくる.しばしさらば友よ,って感じかな.

 

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