2007年10月26日金曜日

入院スパイラル

金曜日: はや入院2週間目となる.昨夜は,ちょうど2週間前電話にて最後の外来での診察(宣告?)をして下さった先生が,久しぶりに顔を見せて下さった.アメリカ,関西と出張が続いていたそうだ(なんか自分とだぶる).「寝返りをうったときに,腹の向きで痛さ,不快さが変わる」と言うと,それについては一笑に付して「それは気のせい,気のし過ぎ」こちらは「体の中心まわりの胃の重さのモーメント」を持ち出して説明しようと思ったのだけど(アホちゃうか).実際そう感じるのであるが,先生に言われて余り気にせず少しお腹の下に布団を引いてみると快適.ちゃんと眠れた.

実は,日曜日にお見舞いに来て下さった義父も急遽入院することになった.義父は十数年前に大病を患っており,半年以上の闘病の末無事退院され今日に至っている.ベストではないにせよ,そこは病気とうまくつきあいながら,海外旅行,国内旅行と「そんなに慌てて行かなくても?」と家内と話すくらい,活発に行動されていた.が,最近また少し調子が悪いともうかがっていて,日曜日お会いしたときにはすっかり痩せられており,「どちらか病人か分からないね」と周りからからかわれていた.

悪い予感は当たるもので,今回も消化器の一つがパンパンに腫れているということで手術をするようだ.食べた時に食物が胃腸を通って行かない様子が,お互いそっくりだったので,こちらも病人ながら心配に思っていた.義父も元大学教員であり,引退して自分 homepage を立ち上げるなどインテリジェンス溢れる方である.義父が自分のホームページの一角に,長女一家(つまり,うちの家庭のこと)のページを作成したところ,google などで僕の名前を入れると必ずこのページが上位でヒットするようになった.御陰で,関係者にはうちのプライバシーが丸見えだ.うちの子供達の写真や小さい頃の作品群も掲載されていたが,さすがにそれらは本人達の反対に会い今は削除されている...とにもかくにも,義父の早い回復を心よりお祈りいたします.

というわけで,朝から色んな意味で気分がすぐれず,昼食は完全にアウト.妊婦さんのつわり状態?のようになり(耳学問ですが),ご飯の匂いを嗅ぐだけでも苦痛.あっさりギブアップして横になる.横になればいつでも眠れるのが得意技.少し寝て村上春樹の音楽本を読んでいると,「本日前首相の主治医による回診がある」とのアナウンスがあった.ちょっと緊張したが,ごく普通のおじ(い)さんによる問診と触診だった:笑.でもすごく柔らかい&優しい.声もタッチも.安心感を感じた時間だった.それを見つめる軍団の目は何か妙だったけどね.

その後すぐ,10年くらい研究のスポンサーをしていただいている会社の社長さんが来られて,退屈でしょうと映画の見れる携帯ビデオ機器を貸して下さった.これは助かる.特に夜の9時間消灯時間に威力を発揮するだろう.その後しばらくして,慶應の若い先生二人プラス研究室の秘書さんが来てくれた.この3名本当に仲が良く,映画「明日に向かって撃て」に出て来た男性2+女性1の雰囲気がある(ちょっとほめ過ぎ?ちょっと古いかもね).これまた色んなグッズや本,のどごしの良いものを差し入れて頂いた.あまりに楽しく時間が過ぎて思わず引き止めてしまった.ついでに話しながら夕食も頑張って,ご飯はあきらめおかずを中心に食べた.今日は入浴するので,その後いただいたみかんを食べよう.

写真は,先生の一人が作ってくれた星2つ.これは結構丈夫なんですよ.是非構造解析して下さい,と言われる.いやいや今はただ祈るのみ.

 

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