水曜日: 夜になると一斉に電気が消え,音も無くなる.そうすると自分の神経は,どんな些細な体の変化も感じ取ろうと鋭敏になる.昼間人と話しているとお腹のことは忘れるが,夜になると神経はそこに集中する.昨日、一昨日と治療の効果かどうかはわからないが,夜中に胃があばれることは少なくなった気がする.神経は痛みよりも,副作用の方に向いているようだ.昨夜はお腹の中のガスの貯まり方が気になり,寝付きも悪く,初めて寝坊.朝初めて看護師さんに起こされた(6時).
多少は学習したので,すぐに起き上がり MAC を立ち上げたが,一度にはメイルや web を見ないで少しずつチェック.頑張れ,ファイトメイルを拝見.俄然元気な気分になって朝食.ゲゲゲゲゲゲ.納豆だぁ(典型的な食わず嫌い).あっさりと KO されそうになった:苦笑.ひじきと野菜を中心に食事修了.今日は骨シンチの検査がある.アイソトープを注射して午後写真.これは念のため骨にガンができていないかのチェック.Yes だったら,ダメージ大きいだろうなあ.
さて,入院前までは,ガンと闘う人たちのブログを読ませていただくことがあったが,今はガンに関する情報収集を含めて,あまりチェックしようとは思わない.情報過多に一喜一憂するよりも,この病院に身を預けたので,素直に従おうという気持ちだろう.その方が精神的に楽だしね.昔やんちゃで歯のケアをあまりしなかった頃があり,酷くなった後で一生懸命歯医者に真面目に通いだした.歯医者の先生いわく,「こんなに真面目に治療に来るなら,なんでもっと早く来ないの!?」んー,結局はこれか.
一方で,身内にはいろんな方がいて,体に手をかざして光りをあてましょうか,とか,この健康茶でおばさんは治った,とかね.早速矛盾しているようだが,このような気持ちはありがたく頂くことにしよう.「勝ち方はどうでもいいから,必ず勝って下さい」とは,先日親友からもらった葉書に書いてあった言葉.「何でもあり」プロとしては,この言葉嫌いではない.(ボクシングの亀田家はちょっといただけないが)
ガンというのは治るための薬がなく,例えば検査中でまだ特別な治療を始めていないとき,普通に悪い細胞は浸食活動していると思うとちょっとブルーになる.何もしてないよりは,何かしている方が,何もしないよりもいいのではないか,と思うようにもなった.
といわけで,神頼みとか民間療法とか,にすがる人たちの気持ちも,今は十分に分かる.お茶を飲んだだけで,悪い細胞が消滅,なんて素敵ではないですか.まあ自分からは情報収集しないが,親戚が「このお茶のめ」と持って来たら喜んでいただくことに決めた.実は先週末から,姉の申し付けで家内が煎じて持ってきてくれている.写真は,うちのおばが「これと共にガンを克服したというお茶」の入った魔法瓶である(タヒボ茶という).更に今日は光り業(わざ)をもった義弟の妻も見舞いに来てくれた.いや手かざしって結構熱を感じる.先生が入って来たらどうしようかと無茶緊張した:笑.
途中,暖房器具の修理等もあり,今日は盛りだくさんで,副作用について意識する間がなく過ぎて行った.◯だ.食欲はまだ左程でないが全く食べれないわけでもない.主治医さんが言うように,体もだんだん順応しているのだろうか.ところで,研究室を任せて来た助教さんが,急遽盲腸で緊急入院した.うーんプレッシャかけすぎたか!? wish his sooner recovery. でも、今度は残るメンバーで研究室を見るからとの連絡が来た.うー泣かせる.余計なことは指示せず皆に任せよう.独立自尊.
2007年10月24日水曜日
何でもあり
投稿者 ngcoryell 時刻: 18:20