2007年12月5日水曜日

Big Hugs!

水曜日: 今日も天気になりそうだ.この部屋は南東で最高に日当りが良く,昨日は外は寒かったそうだが,室内は暖房なしで30度くらいまで上がる(この部屋は温度計付き).途中上がりすぎないように,窓をあけて調整するくらいだ.結局昨日は暖房をせずに一日過ごした.で朝になっても20度くらいはあるので,病院自体が暖かいのだね.半袖の看護師さんも多いし.

昨晩はやはり少しだけ副作用に苦しんだ.消灯するまでは全く普通で,21時からこっそり「何でも鑑定団」を見て(日曜の再放送をよく見る:笑)目を閉じ始めて静寂が訪れたら,足のだるさ(運動もしてないのに)を感じるようになり,そのうち全身まで広がる.その結果やたら体を伸ばしたくなり,いわゆる朝起きたときにするような全身による伸び,をベッドの上で繰り返す.

その行動は意識するときもあり,無意識でしていることもある.胃も時々同様なアクション(正確な表現は分からない)を起こし,それがゲップというかしゃっくりのような感じで現れる.結構驚くが,特に痛みを伴わない.この2つのことで気分を害されるが,特に気持ち悪さとか吐き気が殆どないのが救いだ.というわけで寝入っては起きるの繰り返し.幸い,朝3時頃目覚めた時,少し窓をあけて外の空気をすったら,気分は一新した.そこから先は,これらは左程気にならず,浅いながらも少し眠ることができた.

24時間以上点滴を受けているので,看護師さんはほぼ2,3時間おきで病室を訪れる.昨日は眠りが浅かったので,入って来られるのが全部わかった.看護師さんは,点滴が予定通りのスピードで投入されているかということと,点滴をしている腕に異常がないかチェックしてくれる.点滴している腕は自由に動かせるので,布団の中に手をいれていると,看護師さんは,気づかれないように(気づいてたけど:笑)そーっと腕を取り出し,寝間着を長袖をめくってチェックしてくれる.とても丁寧だ.でも取り出した腕はそのまま放置される(実害はありません;笑).

最近?この点滴を時間通りに正しい量を輸送するためのポンプがある.1回目の入院の時は使用しなかったが,今回(高い部屋だからか?)はシスプラチンを使うときだけに使用した.この医療機器,薬やチューブをとりつけて制御するのかと思ったら,全く予想外れで,普通の点滴のチューブをこの装置につけるだけ.単に2つのクリップに挟んでいるように見えた.多分点滴は脈動なので,このインターバルをセンシングし,さらに挟み込む圧力によってコントロールしているのだろう.ということを先生と看護師さんにうかがったら,「さすが理工学部!」と言われた.(大学では恥ずかしくてこんなことは聞けないくらい装置音痴だけど:苦笑)

なんとか今回のシスプランは乗り切れたように思う.が,投与後,ガンの縮小のチェックに加え,より頻度をあげて腎機能をチェックすることになった.新たな検査はなく,尿の量と採血だけ.今は水分を徹底的にとっているので尿の量は非常に多く,昨日の午後から今朝までに約3リットルもあった.いやあ良く出るね.今日は朝食前に採血し,その結果を待って退院した(結果はセーフ).更に今週の金曜日(7日)も外来で再度採血チェックして腎機能の判定を行う.7日は UCLA の友人に新横浜で会う予定があるので,忙しくなりそうだ.

ちょうど再入院と時期を同じくして,京都で国際会議が開催されている.多くの海外からの友人も会場でこちらの状況をうかがったらしく,頻繁にお見舞いのメイルが入る.(嬉しい&ありがたい)「会議は順調!でも hiro のいない会議はどことなく静かだ」「皆寂しがってるぜ,来年はベニス(World Congress 開催場所)で待ってるからな」などなど.来年ちょっとお世話になる予定の EU 大学院の chair からいただいたメイルの最後の言葉が,通例どおりではなく "Big Hugs!" であった.この言葉今度お借りしよう.

 

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