2007年12月31日月曜日

煩悩

月曜日: 目の方は視力はでないが,目を休め休めながら普通に生活はできるようになった.今日も良い天気だったので外に出ようかとも思ったが,昨日も出かけたし目への負担を考えて止めた(今日はテレビ一杯見るし:笑).お腹はすっかり調子を戻し,庶民目標第3弾として昼にプレーンなビザに生ハムを乗せて食べた.今回は美味しかった.生きててよかった:笑.

今日は大掃除をしようと思ってたので,朝から目一杯掃除機をかけた.髪の毛はまだふさふさあるが,シスプラチンによって少しは抜ける.それがピークとなって今週はたっぷり抜けた.いやあもうびっくりするくらい.お風呂で髪を洗っていると,半分くらい抜けたんじゃないかとびびった.まあ抜けるということは,まだ抗がん剤が効いているということなので,その意味では体内の腫瘍を押さえてくれてるのかな,と良い方向に考えている.

午後からは,今日が締め切りの国際学会のアブストラクトを助教さんと仕上げ,それからポスドクが仕上げてくれた論文の再チェックをした.それから論文の査読を一つ仕上げる予定だったが,これは正月3日までなので,明日出来ることは今日しない,というポリシーの元さぼった:笑.その替わり,貯まりに貯まった郵便やら様々な書類整理,特に家族で遣う PC disk に積み上がってた封筒や葉書を整理した.いやあ大晦日だ.息子も来年早々のジュニアユースのサッカー大会の準備をしている.親子で家で仕事をしているのも大晦日ならではのこと.

除夜の鐘は,煩悩の数だけ108回鐘を突いたように記憶している.今の自分にも無限の煩悩はあるが,この正月1週間の休薬期間の間に出来ることは食べることだけなので:笑,家内と1週間の食事計画をたてた.とにかく次の入院までに体力を増強するのが目的だ.以前タンパク質はさかなと大豆でとる,なんて宣言したが,今週だけは煩悩(本能)の赴くまま食べることを許してもらおう.とはいっても高級レストランとか高級食材を求めるのではなく,引き続き庶民目標を増やして行くだけである.ラーメンとか刺身とか焼き肉とかその程度;笑.なんせ息子がいるのでその馬鹿食いぶりに触発されたようだ.

今日は,これから格闘技,ダイナマイトを見る予定.正月はやはりテレビでスポーツ観戦かな.できれば目も改善すれば,また太陽を一派浴びたいものだ.青天の霹靂だった今年も後5時間を切った.来年も引き続き皆の強いバックアップを受け(本当に強い支えとなってる,ありがとう,大感謝)精神だけは前向きに行きたい.そうすれば体も追いついてくるだろう.頑張ろう.皆で良い年を迎えよう!.

2007年12月30日日曜日

歴史

日曜日: 目は少しずつ改善.利き目の左の方の調子が戻って来た.左の方が視力は悪いのだが,近くに関しては以前から左の方が安定していた.右目は遠くは◯なのだが近くは今イチピントがぼけていた.なので左の回復は嬉しい.お昼には息子と庶民目標その2であった吉野屋の牛丼にでかけた.無事並盛りをお新香とともに完食.この進歩.でも昨日の MACと同じようにあまり美味しくなかった.前は結構好きだったのに.それよりも息子が初めて奢ってくれた.今日は歴史的な記念日だ:笑.

歴史と言えば,好き嫌いはともかく,授業やテストに関してはまるでダメで,まともな成績をとった記憶が一切ない.娘に言わせると,それは全体の構図や関係性を理解しないからよ,暗記じゃないんだよね,と言う.それはまさに物理や数学の公式についていつもこちらで言ってることではないか.娘は理系なのであまり歴史は関係ない筈なのだが,センター入試があるので社会も大事なようだ.といいつつ,得意科目は「倫社」らしい:笑.だって近代史を理解するだけでいいじゃん,とのこと(短いってことね):笑.これこの科目だけは高校で文系を入れてもかなり上位の成績のようだ.が,理系なので倫社が得意でもねえ...と親としては複雑(冬休みも倫社をやってるらしい.うちの大学を受けるなら化学ももっとやれよ!)

家内はかなりの洋物ミステリー好きで,家にはミステリー,SF, サスペンスものの洋書に溢れている.もちろん毎日の映画( WOWOW, CS など)も彼女には欠かせない.(最近アマゾンでの洋書オーダーの仕方を伝授したので,定期便のように洋書が届く:笑)また,テレビ番組でも歴史もの特番には,和洋問わずミステリーなところが含まれているので面白いとも言っていた.ディズニー?映画の「ナショナルトレジャー」1,2が何で面白いのか,フリーメイソンって秘密結社があるんだぞ,と教えてくれた.息子に何時映画に行くのかとか,と聞いていたが,本来なら家内と映画に出かけていたのでちょっと申し訳ない.(今は人ごみを避けてる映画館は×.それ以前に今は目が見えないけど:苦笑)

自分は全く歴史には不案内で,学科や大学院の教養高い先生方とその手の話が始まると,全くついて行けず,しかもうかつな発言もできず:苦笑,いつも蚊帳の外で寂しくしている:爆.でもモノにまつわる歴史や伝統は大好きで,大切にすべきことだと思ってる.(なので「何でも鑑定団」のファンです.自分には骨董の趣味はないけど.)今は面影もないけど,会社勤めの際は,所謂トラッドなスタイルが好きでかなりこだわっていた.でも所謂 IVY スタイルは嫌で,少しモダンな要素を入れた方が好きだった.なんて懐かしいね.MENS CLUB なんかも愛読していたし:笑.

オスカーピーターソンを観たイギリスでも,帰国時間を惜しんでかけつけたのが,バーバリーの本店だった.帰国前日に行くと翌日からバーゲンということだったので,帰国時間を確かめつつ,また狙いの品物を定めつつ,帰国当日の午前中にダッシュして,狙いのレインコートをゲットした.伝統のバーバリチェックを少しモダンにしたチェックが出始めた頃で,それを格安で買って帰った.もう25年も前のことかな.もちろん物持ちがいいので:笑,機会は少ないが今も大事にここ一番の時に着るようにしている.いいものは時間に関係なく素晴らしいよね.

長い前ふりになってしまったが,実はここからがメイン:御免なさい.その時の海外出張は実は3週間世界一周の旅で,ヨーロッパに渡る前に,アメリカも訪ねた.新婚旅行で行ったハワイを除けば初の海外.サンフランシスコ,アルバカーキ,ボストン,プロビデンス,ニューヨーク,パリ,ロッテルダム,ロンドンを訪ねた.何れも当時会社で使用していたエンジニア用のソフト会社訪問と学会参加が目的だった.当時はもちろんメイルもウェブもなければファックスさえ一般的では無かった頃である(テレックスはあった,死語:笑).

そんな中で初めてだというにの,旅程を勝手に変更して,まともな英語も出来ないのに,いきなり電話してキャンセルだの予約をしていたのを思い出す.今でもヒヤヒヤするね.具体的にはボストンとプロビデンスの間にニューヘブンがあったのだが,どう理由かそこをキャンセルして,ボストンとプロビデンスの滞在を1日ずつ延ばした.ボストンでは今は高級ホテルが立ち並ぶベイサイドにある,ボストンパークプラザホテルに予約を入れた.これも歴史のあるホテルだ.1階に RED ROBSTER じゃなくて,有名な REAGAL SEAFOOD もあった.もちろんそんなところには入らず(入れず:笑),フィッシュマーケットでクラブ(カニ)サンドを食べてしのいでた.もちろんボストンの歴史を辿るフリーダムトレイルも歩いたし,フェンウェイパーウにもいって,レッドソックスのサヨナラ勝ちを地元の人達と一緒に興奮した.(ちなみにあの頃は一ドル250円くらいで,マクドナルドで食べるというのは,とても高価なことだった.)

飛行機もキャンセルし,ボストンから Amtrack でプロビデンスまででかけた.後にも先にもアメリカで地下鉄以外の列車に乗ったのはこの時だけだ.外で「プロビデンス」と駅員さんが言ってるのに,ドアが全然開かない(自分であける!)ので焦った記憶もある.さて,1日早くついたので,そのまま目的のソフトハウスを訪ねた.ABAQUS という,今では業界 share NO.1 の解析ソフトを作っている会社だ.その会社はまだ出来たばかりで小さく,普通の家だった.自分もまたこのソフトの日本人ユーザ第1号として訪ねた.

一日早い訪問にも拘らず,皆暖かく迎えてくれた.その日の夜は創業者の家に招かれ,フリーウェイを一時間弱走り,森の中の邸宅に入った.庭と言うか森と言うか,馬,犬などの動物も沢山いた.夕食になり,一家の主が皆のステーキを切り分けるといった,テレビのドラマの一場面を体験してる中,奥様が「ABAQUSはこの家で生まれたのよ」と話してくれた.ABAQUS というのは ABACUS のもじりで所謂ソロバンのことだ.社のシンボルとしてソロバンの絵も使われている.奥様は更に「あのソロバンのさす数字は,ABAQUS の生まれた日でもあり,娘の誕生日でもあるの」と教えてくれた.まさにソフトの歴史があのシンボルに築かれているのだ.この日以来,今でもウチの研究室では,(授業では使っていない!)ABAQUS を使い続けている.今では創業者も引退し,会社自体も大手に売却されてしまったが,あの創業者の想いがソフトにしみ込んでいる間は,今後も使い続けることだろう.

なんか年末スペシャルのような,超長文となってしまった.自分にとって明日ではなく今日が1年の区切りと思っている.本当は明日からが抗がん治療第3クールの開始だったのだが,主治医の先生の治療計画,と言うよりは思いやりから,明日からの1週間も休薬期間としていただいたのだ.なので,明日からの7日間は噛み締めるようにゆったりと過ごそうと思う.きっと自分の歴史の中で思い出深い1週間となるだろう.

2007年12月29日土曜日

土曜日: 昨日の疲れがどっと出たのか、通常通り6時に起きた後、9時には起きてられなくなりまた熟睡。11時に目が覚めて家内と目医者に。目はまだまだ駄目だが、少なくともまっすぐは見れるようになったし、まぶしさも和らいだ。テレビも霞み目で普通に見れるし。今日は昼食に、庶民目標であった BIG MAC を食べた。問題なく食べれて食欲が普通に戻ってることに家内も驚いていた。その後シュークリームも食べた:笑。久しぶりに食べた MAC は、味が複雑であまりおいしくなかったけど、食べれたこと自体はうれしかった、今度はもっと straight forward なハンバーガーにしよう。

ところで、副作用で肌がひどく乾燥するようになり、両手もつねにかさかさだ。なので家内の化粧水やクリームを借りて女性のように潤いを与えている。手のひらを見てみると、見るからに指先以外はしわが増えており、一方で指先はつるつる、指紋がほとんど見えないくらい(目が悪いせいもあるけど)。昨日久しぶりに WINDOWS PC (think pad x61)を立ち上げてみれば、なんと指紋が認証されない。。。いやあまいった。何度やっても駄目。困った。PC の方はどうでもいいけど、これでは米国に入れないではないか!!それでなくても入国の度に何度もやり直しさせられるのに。

指といえばギターを弾くには左手も右手の指も必要。この間勢いで気持ちよく弾いたが、時間がたってみると、指がまったく動かないことに気づいた。ロボットのような指先の動きはできるのだけど、いわゆる細かい微妙なことが右も左も何もできない。ピックはまだ使ってないけどストロークはできるのかしら。。おまけに、ちょっとした接触で指が切れるのだ(あか切れ、ひびわれのように)。ちょっと悲しい。けれどいいリハビリかなと思っている、目がもっとよく見えるようになれば、新しい曲に挑戦してみるつもり。

目が見えないのによくメイルが打てるね、と言われることもあるが、そこは文字通り BLIiND TOUCH と後は脳内ソフトウェアでおぼろげな文字を認識することでしのいでいる。そんな時に pc の日本語変換は貴重だ。なぜ Think Pad を出したかといえば、愛用の MAC のことえりがあまりにお馬鹿さんだからだ(理由はそれだけではないけど)。でもこれでかなり効率が上がる。タイピングだけは、指はまだ動いてくれる。このときに、今はお馬鹿な変換でタイプのリズムを損ねて欲しくないだけだ。

といいつつ根っからの MAC FAN である自分は、iPod touch をハックして機能増強ばかり考えている。touch も指先でコントロールできる。つるつるの指先でも反応でしてくれる、可愛い愛器である。

2007年12月28日金曜日

吉日

金曜日: 今日は2ヶ月ぶりに大学にでかけた。今日でかけることを目標に体調を整えていたので心の準備は万端。体調の方はお腹は上々、目の方は、まだ霞むが何とか持つだろう、いや今日は持たせる。サングラスをかけてアウトランダーで出かけた(家内の運転で)、狭い道をウダウダいいながら、何とかこすらずにキャンパス到着。

今日は登校可能な最終日で、うちの研究室では例年4年生の発表を行い、修士も進捗を述べて、大掃除をして忘年会に臨む。その学生の発表が終わった時点で合流した。最終日だけにさすがにキャンパスは静かだ。そのまま新棟の1室に向かい、ほとんどの学生と久しぶりの面会。いやあ力をもらった。途中、もう目が見えなくて涙がでてるのか、感激して涙がでてるのかわからないくらい。ほかポスドク、助教さんたち、それから同僚の先生方2名と歓談し、あっという間の2時間だった。

帰宅したらさすがに疲れてばったり。でも興奮して眠れなかった。3時間!ほど横になってから夕食。今日は学生は中華街で忘年会ということで、こちらも家内に黄金チャーハンをリクエストした。まあ、お腹は何とかなるだろう、学生と一緒に楽しんでいるつもりで、ゆっくりいただいた。テレビでは、ミキティと真央ちゃんの一騎打ちを放映していた。後で娘が騒ぐ前:笑、に眠りにつこう。今日はこれでおしまい。お疲れ!いい日だった。

2007年12月27日木曜日

よしなしごと

木曜日: 体調はかなり改善.まだ目はかすむが顔を上げれないということはなくなった.新聞や単行本に目を通した後で漫画雑誌を読むと,すごく絵も字も大きく感じる.明日は久しぶりに外出するので,とにかく今日は体力温存して休んだ.だいた目を休めて,と言われると,両目がぼけている身には寝るしか無いね.目を瞑って音楽を聴くだけでもすぐ熟睡するし:笑.

つまらない老人力の話を幾つか.外出用にサングラスをかけてみると,右目が見えない.あれどうした,と焦っていると,娘が,父ちゃん,値札が右目についてるよ,その後目医者にでかける時に車にのったとたん,また目がかすむ,目薬をさしても改善しないので,困っていると,家内が,サングラスが曇ってるよ,だって.万事がこのようなものである,弱者には優しくしてあげよう!

昨日のニュースでオスカーピーターソンが逝かれことを知った.彼の偉大さを述べることはメディアに任せるとして,自分には思い出深いピアニストだ.最初の国外出張でイギリスに出かけた時に,まずヒースローで雑誌ぴあのようなものを手に入れ,見に行けるコンサートを探したときに,見つけたのが彼のコンサートだった.ギターがジョー・パスだった(これも凄い!).彼の88鍵を自由に動きまくる指の見事さに見とれる反面,静かな曲でのリリカルな演奏には心が休まったものだ.

そのコンサートはロイヤルフェスティバルホールで行われたが,いわゆる入り口の切符のもぎりがない,とか,休憩時にイングリッシュティーを30分以上楽しむとか,白人の客,正装者が多い,とか文化の違いを感じたのが懐かしく思い出される.某新聞にも書いてあったが,2年前の最後の来日コンサートにはもちろん駆けつけた(当時のピアノの学生パートナーと).その時の前座が上原ひろみだったのだ.実は彼女を知ったのはその時が初めてだった.で,それ以来の彼女のファンである.モダンな今風のピアノやキーボードを弾く彼女だが,一曲だけオスカーに捧げるといって弾いたピアノソロが忘れられない.アンコールで見せた彼女の涙も印象的だった(前から3列目で見てた!).

今日は明日のためにブログを早めに切り上げる予定であったが,オスカーのことを思わず書いてしまった.冥福を祈ります.

2007年12月26日水曜日

真直ぐ

水曜日; 体調の方はかなりよくなってきた.お腹の調子も元に戻ってきた.目の方はさすが医者いった甲斐があり,まだモニターは余りよく見えないものの,眩しさはなくなり,新聞や漫画は読めるようになてきた.モニターってやっぱりきついんだね.今朝はちょうど満月だったので,月光浴を少しだけした.日光浴より光が少ないので快適だ.風邪をひかない程度に切り上げて入浴した.

今日は大学で修士1年生の審査会がある筈だ.今年は2名.なんとかぎりぎりで ppt を見せてもらったけど,馬脚を表さなければいいが:笑.その後の懇親会で見せる研究室紹介ビデオも見せてもらったけど,こひらの方がはっきり言って力が入ってる:苦笑.また virtual 先生も登場してた.最近の学生はこのあたりのプロデュース能力が高いね.

今日食事の際に家内に,最近喉の通りが悪い,という話をすると,それは下を向いて食べているからよ,と言われた.確かに一杯空気も入る.そもそも眩しいから常に視線を下向きにしなければ生活できなかったわけで.でも目が良くなって来て,かなり普通にものに対峙できるようになってきた(かなり大げさ).真直ぐにものを見る,人生の基本だ.

2007年12月25日火曜日

眼科

火曜日: ようやくストップ・ザ・下痢。後は目だ。今日は予定通り目医者へ。有名な町医者は予約制で来年8日にならないと診てもらえないという人気ぶり。

ので変更して家内が買い物をし易い駅近くの目医者に出かけた。結果的にすいていたし、何よりガンのことをよく理解されていて、こちらの状況を把握してくださった。結果は両目角膜に傷がついているのが全ての原因。傷の原因は不明だが、少なくとも粘膜が弱っていることは確か.心当たりがあるとすれば,目を洗ったときにタオルで傷つけたか.

目への副作用として有名な,Steve-Johnson 症候群というのがあるそうだが,その場合はもと周りの皮膚がやられるということで,どうやらそれではないらしい.目薬と軟膏(何と目の中に塗るのだ)をいただいて帰宅.帰りにタイヤキを買って車のなかで食べた.食べれるようになっただけでも進歩.ささやかな自分へのクリスマスプレゼントかな.

後は目の回復を待つだけ.頑張る.

2007年12月24日月曜日

クリスマスイブ

月曜日: 体調は平行線.昨日色んな方からサングラスをかけて目に優しくした方がいい,とアドバイスされたので部屋の中でもかけることにした.生憎サングラスなど社会人になってからはかけたことがないので,どうしようかと思ってたら,家内が昔のサングラスの有り場を知っているというので出して来てもらった.おーお,最初にもって来たくれたのが,例のマッカーサーがかけてたことで有名なレイバンのモスグリーンの垂れ目タイプ(本物,死語?).かなり目が真ん中に集まる感じのもの.それ以外は所謂ファッショングラス.

このレイバンかなりの優れもので,傍目からは目が隠れるが,実際にかけてみると実に視認性が良く,家の中でも左程暗くならない.外に出ても紫外線等をちゃんとカットしてくれるのだろう.これケースも残っているので,奇麗に保管しているとやがては何でも鑑定団でプレミアムがつくのでは,と思ってしまう(もちろん妄想:笑).で,家でかけていると,娘から,昔のフォーク歌手みたいだ,と言われた.exactly..昔はそれをきどってかけていたものだ.

今日クリスマスイブ.目は2時間持てば良い方だし,そうそう寝てばかりもいられないので,時間を結構持て余す.目が辛いと目を閉じている寝ちゃうし:笑.そうこうているうちに,家内がギターでも弾いたら,ちょうとサイレントギター持ってるじゃない,と勧めてくれた.そう言えば最近は全く触ってもいない.あれなら昔の曲なら多少目が霞んでいても弾けるね.ということで1時間以上時間を費やせた.勢い娘にクリスマスソングを歌ってやろうか,と聞いたら,やんわりと断られた:苦笑.メリークリスマス!

2007年12月23日日曜日

スパイラル

日曜日: 体調は相変わらず底を徘徊中.下痢は少し治まったか.目の方は最悪で,このまま焦点が全く合わなくなったらどうしよう,とか思わず考える.思わず声に出して言うと,家内から叱咤の声が飛ぶ.そう弱気ではいけない.

ほぼ同じ頃入院していた義父も無事退院しており,この間電話でお互いの体重を報告しあったら,まだキミは僕の二倍くらいあるね,と笑われた.その義父の見舞いに家内がでかけるというので,自分の車で行ってもらうことにした.なんせ乗ってないのでバッテリーがあがるのが心配だ.

それよりも心配は,スモールカーしか乗ったことの無い家内が無事大型車をぶつけられずに到着するか!?高速は快適だろうえkど,駐車場とか小回りがやはり心配,無事往きは大丈夫だったとの連絡.よかった(ちなみに車はアウトランダー!いつまでも昔の会社に忠実;笑).

ナビの使い方だけ,教えていたら,手元から上原ひろみの「スパイラル」が出て来た.探していたのだが,車にあったのか.今日はこれを聞きながら休もう.スパイラルと言えば負のスパイラルなんて言葉が出てくるが,できればスパイラルでなくてもいいから,少しずう正の方向に向かって欲しい.

目の調子が良くないので,ブログの方はしばらくはクリスマス休暇にするかも知れない.ご容赦の程を.では一日早いけど,良いクリスマスを.

2007年12月22日土曜日

ドーピング

土曜日: 状態はあまり変わりなし.下痢の方はさすがに昨日先生から幾つか薬をいただいた.聞くところによると正露丸というのは最強の下痢止めだそうだ.おそるべし日本の生薬.今回は正露丸程ではないが,ここ一番の下痢止め,普通の下痢止めそれから整腸剤,ガスを押さえる薬を処方いただいた.1週間分.この間の経験ではそのうち効いてくるはずだ.

それよりも今は目の方が辛い.見えないといえば大げさだが,焦点が合わない(ショボ目で)のがこんなに辛いとはしらなかった.手持ちの市販の何でも無い目薬が特効薬で,一滴たらせば視界も焦点も一瞬にして広がるのだが,まあそれに頼ってもねえ.昨日の話では副作用というころで,もうしばらく様子を見るが,週末改善しなければやはり医者に行こう.昨日読んだ新聞には副作用で皮膚がやられ目の角膜もダメージを受けた記事があったので心配は心配.

副作用を甘くみていたわけではないが,所謂髪の毛が抜ける,とか,気分が悪くなり吐き気を催す,とかばかりに気を取られていたが,全然甘かった.システムの基盤となる要素がちまちまと痛んで来ていて,それが蓄積して,表面化してくることがやっと分かった.これでシステムが機能しなくなるわけだが,これを防ぐ一番の方法は抗がん治療を止めることなのだろう.これは2者択一問題である.何の quality を取るかということなのか.

でも自分は,なんとか抗がん治療を乗り切ろうと思っている.何でも一気によくなるわけではない.地道に頑張る.このブログやメイルのやり取りも今は本当に限られた時間でやっている.Display は目によくないことは百も承知.というわけでもないが,最近は iTouch をよく利用している.小さいのに..ということは全然なく,自由に拡大できるし,目に優しく調光することもできる.あれが読めなくなると本当に悲しいね.

最後に,アメリカの野球界でドーピング問題盛んに報じられる.自分は使用していないが,他のガンの治療にステロイドを使う場合もある.それを使うことによる副作用,使っているときの筋肉や気分の高揚とは裏腹に,副作用が地道に蓄積しているのだ.それは競技を止めたときから現れるのだ.正常な人体なら決して使ってはならないね.これはまさに実感である.

2007年12月21日金曜日

年内最後の外来診察

金曜日: 本日も晴天なり.今日は1週間ぶりの外来診察.今日血液検査の結果を見て今後の方針を決める.体調は底を徘徊中.目はかなりつらい.寝ればドライアイのようになるし,まぶしい中では涙目になりあまり開けてられないい.今日の話によるとやはりこれも副作用らしい.

TS-1 による腸壁の破壊は絶好調で,今日は動いても腸が反応し,ガスがたまり腹痛や下痢を誘発する.往き帰りの自動車が少し舗装の悪い道を通る度に,どきどきする.でもなんとかやり過ごした.今日は先生にも,顔見知りの看護師さんにも,今日が一番やつれてる,といわれた.そうだろう,ここ1,2日殆どカロリーを摂取できていない.

肝心の血液検査の結果は,幸い良好.腎機能も落ち着き肝機能も問題ない.またガン関連の数値も改善されていてこちらは◯.白血球が少し低めでやはり免疫力が低下しているが問題のある数字ではないとのこと.問題は TS-1 による副作用が結構顕著になってきたので,先生からアメリカ人には多いんだけど,日本人では少ないんですけどね...(確かに体型はアメリカンではある:苦笑)

といことで,来年からは抗がん剤の組み合わせを変えることに.できるだけ体力をつけてから再開するということで,休薬期間を2週間から3週間に伸ばした.この1週間は左程問題ないらしく,抗がん剤の効果はこの数字を見る限り1週間延ばしても大丈夫ということであった.のでお正月は抗がん剤のお世話にならなくて済む.これは嬉しい.

明けて正月7日から再入院し(短期),新たな治療を受けることになる.この1週間の体調の変化はまるで天国から地獄のようであった(まだ続いているけど;苦笑),でもこの間良く寝て,また色々な発見があった.これはまたの機会にでも.とりあえずお疲れの日だった.

2007年12月20日木曜日

顔文字付き解答

木曜日: 今日も晴天.体調は左程変わりなし(つまり低調).多少熱気が改善されたか.目の乾燥が酷く,お腹の具合も改善なし.明日の診察が気が重い.でもこの程度で落ち込んでられない.

昨日夜中助教の方からメイルが届いた.彼には野口の後期野口の授業を2つ渡した(感謝).そのうちの一つの授業は毎回演習を行い答案を集めて採点するのだが,ある一枚に自分へのメッセージが寄せられてたということで,scan して送ってくれたのだ.

「先生大丈夫ですか?心配です!!先生の授業受けたいです!!!。・>_<・」とあった.この授業は2年生科目必修で,その他にも春も合わせれば全部で2年生科目を4科目持っており,学生への露出度は高い方だ.なので一人くらいこのような学生がいても不思議ではない.(筆跡からすれば女子学生?でも段々忘れられて研究室には来てくれない:苦笑)また,最大160名,半分のクラスでも80名いるので,なかなか顔と名前が一致しない,ので一体誰がくれたのか検討もつかない.

でもそれでいいのだ.昨日はいたく感激して楽しい夢ばかり見た(単純).そこでは元気な自分がいるのだ.昔学科の新入生に「40を過ぎるとなかなか感動を力にできないが,まだ20そこそこの君たちは,いくらでも感動を力に出来る」なんて一席をぶったことがあるが,とんんでもない(大反省),50前だって感激を力に変えてみせる.

2007年12月19日水曜日

湯治宿

水曜日: 今日も体調は低調.前回の休薬期間から下痢は想定していたけど,この体全体を襲う悪寒と久しぶり?の間欠的な下腹部の痛みが少々辛い.少し我慢すれば治まるのだけど.なんか同じことを繰り返し書いてるね.でも朝はいつも元気で腕立てはやってます:笑.午後からがねえ...

親友が,湯治には秋田の玉川温泉がいい,と勧めてくれた.この温泉の効用については,この温泉をテーマに学位を取った方が7名もいるくらいのもので,とても有名なところだ.自分は,某新聞の末期がんの記者の方が掲載されていた「生けるものの記録」で読んでおぼろげに記憶していた.

少し web で調べてみると,温泉は強酸性で,また温泉周辺で岩盤浴(ラジウム石)ができるそうだ.残念ながら今の気候と自分の体力ではとても秋田まで行けないので諦めていたが,いろいろ調べてみると,熱海に(新)玉川温泉から運んで来た岩で岩盤浴ができる湯治宿を見つけた(新玉川温泉にある湯治宿の姉妹店).これならば行けそうかと,家内とほぼ決めていたが,外来診察の予定が入り,うまくスケジュールできずパーに.まあ今の体調だと厳しいかもね.でも,小さい目標だけど目標を置くことも大事だ.

と思いきや,研究室の OB が全国湯巡りといった風情の入浴剤詰め合わせを送って来てくれた.嬉しいねえ.昨日は十和田,今日は湯布院ということで,毎朝少しだけの幸せを味わっている

明後日は再び外来なので,それまでには調子を戻したい.今が底の状態であるように.

2007年12月18日火曜日

もみじと夕日

火曜日; 休薬二日目.今が一番キツい時.実際に投薬してるときより,休薬の端境期の方が辛いことはしらなかった.なんというか,細かい体の変化が一気におころうとしている感じ.きっと治る力が頑張って,化学療法ででた膿みを出してくれてるのだろうと思う.ここは我慢.

もう冬も本番を迎え,紅葉も終わる頃か.12月頭の京都での国際学会では奇麗だったそうだ.また先週(かな?),元会社の同僚が京都にでかけたようで,彼女のブログに一杯紅葉の写真が掲載されていた.彼女も今は会社を離れているが,所謂才女で,仕事,音楽,写真なんでもござれである.彼女とは昔バンドやギターヂュオで10年くらいやってた.

その彼女今はフリーで仕事をしているが,なんと写真まで仕事にしてしまったようだ.京都も紅葉はおまけで,何かしらの展覧会の報道カメラマン(ウーマン?)として出かけたらしい.確かにブログに出てる写真はどれも構図にしろ光の使い方にしろ,妙に上手だな,といつも感心していた.会社当時は数多くのイラストも書いていたので,見た瞬間の風景をフレームにとらえるセンスが長けているのだろう.もともと理系だしカメラのメカにも強いのかしら.


実は最近友人から,太陽エネルギーもいいけど月もいいよ,とか,夕日に映る紅葉もいいですよ,是非写真とって下さい,とか夕方以降の外出を勧めてくれる:笑.で,月はもう一度写真に納めたので,夕日の紅葉にチャレンジ(今日でなく10日程前).近くには紅葉(もみじ)公園がある.携帯ではなくちゃんとしたデジカメを持って行ったが,腕だけではなく場所も悪く,そもそも物理的に夕日に映える紅葉を穫れる構図ではなかった:苦笑.なので写真は,「もみじ」と「夕日」別々に:今はこれが精一杯かな;笑.

大学からの依頼書類が多くそれも片付けなくてはいけないのだけど,ついついスラムダンクの2度読みをしてしまう!娘のことは怒れないなあ.

2007年12月17日月曜日

Seasons Greeting

月曜日: 休薬期間開始.とてもハッピーな筈だが,投薬から休薬に切り替えた当初が体のバランスが崩れ調子が悪くなるのは体験済みなので,ここははしゃがず慎重に.やはりお腹の調子,少々の寒気や熱っぽさを感じるので,今日は一日いうもより多めに寝ていた.それからショボショボする目で,新聞や本は読めるが,モニターやテレビはきついことが分かった.当分ブログも短めに切り上げる.

今年の年賀状をどうしよううか,と考えた.家族は一杯時間があるからいいじゃん,と言うのだけど,やはり添える文章を real に書くのは,枚数的にも気分的にもとても重い.かといって,白々しく「お元気」と書くのもねえ.という訳で今年は年内に書くのは辞めて,出せたら返事だけ出すことにした.おそらく正月は TS-1 を飲んでるから,どんな心境で書くのだろう.

一方,研究室では OB, OG に研究室年賀状を別途送っている.例年,年に一度の合宿の写真に文章を添えて送っているが,これは送ることにした.また,OB, OG にはちゃんと病気のことを伝えるつもりである.12月始めに行われた合宿には自分は参加していないので写っていないのだが,昨年のキャンパス祭の際に作られた先生看板が合宿に同行したようだ.集合写真には看板はちゃんと写っている:笑.この virtual 先生,合宿のミーティングの際にも椅子に座って聞いていていたようである(写真).

この virtual 先生,卒論や修論の審査にも登場するのか!?できれば生身が行きたいね.

2007年12月16日日曜日

第2クール投薬終了

日曜日: 今日で2クール目の投薬が終了.明日からは少しずつ副作用から開放される.熱をなかったし,吐き気や気持ち悪さは殆どなかったが,皮膚や粘膜系が相当弱るみたいだ.発疹の後がくっきり残るし,唇の口内炎は予想以外にきつく歯磨きの時が辛い.鼻血なんかそれこそ30年ぶりくらいに出たし,花粉症?による目のしょぼつきはかなりキツい.家内が言うに,その手のことに慣れてないのね.

ちょっと体のバイオリズムも狂ってるらしく,初めて食後に TS-1 を飲むのを忘れた.早めに朝寝に行こうとして何か忘れてることに気づいた(老人力).薬を飲むために療養しているのにね.早めに朝寝をしたら早めに起きたので,いい天気に誘われて正午前に散歩に出かけたら,富士山のてっぺんだけ見えた.奇麗だ.いたく満足して鼻水と涙(感激ではないよ)でぐしゅぐしゅになりながら30分程歩いて戻った.

いつもと早めのペースで昼寝もしたら,起きたら浦和対アフリカ代表の試合の真っ最中.今日だけは浦和の応援.このところ浦和の試合をずっと見てきて,すっかり家内も僕もワシントン選手のファンになっていた.なんかプレイだけでなく感情もあらわで好感が持てる.visual もいいしね.今日は PK も入れて3点入れたのでとても happy.来季はブラジルに帰るのが残念.

最後は Penalty 戦になったのだが,これだけは喜怒哀楽のドラマ満載で何時もドキドキする.最後浦和の GK が止めたときは本当に力が入った.浦和3位おめでとう.Penalty と言えば,息子のサッカーも Penalty で始まり Penalty で終わった.中学1年のデビュー戦で PK 戦の1名に抜擢され,ダフって(地面を蹴って)ちょろに終わった.(家内とため息をついて後で怒られた:苦笑)高校最後の試合も見に行ったが,これまた PK 戦になり,またもや息子に回って来た.殆ど直視できなかったが,見事に決めた後のガッツポーズだけは忘れない.(注;写真は PK ではないよ)

前回の休薬期間中は最初の一週間少し油断して,酷い下痢で辛かった.今回は用心に用心を重ね,いいクリスマスを迎えたい.

2007年12月15日土曜日

GP

土曜日: 昨日の今日でちょっとお疲れ.先生にこの時期の下痢は TS-1 の排出した方がいいので下痢止めは飲むなのとのこと.というわけで今日明日はお腹の調子と相談して過ごす.それよりも目の調子が悪い.しょぼしょぼが極端になり,すぐに涙目となって目がかすむ,こんな時,PC の画面は最悪.

GP と言えば,今日明日とフィギュアスケートの Grand Prix Final がトリノで開催されている.娘はミキティが出ないので大変ご機嫌ななめ.出る日本の選手に対してやれ倒れろだの失敗しろだの,親譲り?の性格の悪さを見せている:苦笑.なんかお気に入りの外国の男子選手もいるようだが,テレビでは編集されて放送されないらしく,これについてもご立腹だ.受験勉強の息抜きにテレビを見てるのか,息抜きに勉強しているのか:笑.

同じく卓球も GP Final が開催されている.こちらは北京.すでに日本選手は負けてしまったが,これも世界各地で開催される GP プロツアーに参加した上位男女16名が出場資格を得る.ここでの成績が北京五輪への出場資格にも関わってくる.日本期待の福原選手は第1試合を予定されたが,彼女は中国でも人気が絶大だそうで,急遽中国でのテレビ生放送にあわせて,1試合目からもっと後の方に変更されたそうだ.日本だといくら福原選手でも,当日に試合順の変更などあり得ない.フレキシブルなのか,いい加減なのか:笑.

実は福原選手,昨年度日本選手権女子1位の平野選手と組んで,今年のプロツアーオーストリアオープンにおいて,元世界チャンピオン通しが組む中国ペアに初戦で勝ってあれよあれよと優勝したのだ.二人ともまだ現役でありシングルでは中国選手以外にこの二人には勝てる要素は全くない.このことは殆ど報道されなかったように思うが,これ奇跡ではないかと思う.例えは悪いが,弱小インディーズのタッグ王者が馬場猪木(古!)に勝つようなものだ.或は浦和レッズが AC ミランに勝ったようなものだ(御免なさい).というわけでこの勝利には心から拍手を送る.

GP と聞いて,何か忘れている気がしたが,そうだ,今日は大学の GP (Good Practice)プロジェクト(特色ある教育プログラム)のシンポジウムの日だった.途中中途半端に retire したので,どうなったか気にもなるが,まあそうそうたる面子で行っているので盛会に終了していることだろう.(実は途中で抜けれてちょっとけホッとしてる?!)

昨日は結果を聞いて,家内のテンションが上がり,勢いデパートへ行って(クリスマス)プレゼントを家族にたくさん買って来た.自分には定番の:笑,Fila のトレーナと来年用?の,帽子であった.帽子はちょっとキツかったが,来年になるとフィットしているはずだろうね:苦笑.

2007年12月14日金曜日

2ヶ月経過

金曜日: 昨日じっくり寝たら,昨日の不調さが嘘のようにとれた.ただ少し喉が痛くなりそうな予感がしたので,イソジンで念入りにうがい.風邪薬を飲んでもよかったのが,今日は採血があるので変に影響のでそうな余計なことは自粛した.

また今日は快晴,気分も晴れて,いざ病院へ.今日は年末 or 新年からの治療計画を決める日,それから CT 画像を2ヶ月前のものと比べ治療効果を見る.かなりドキドキもの.家内は楽しみにしていると言ってた.

今日も高速,駐車場は順調で,なんかすべてがスムースに行く感じ.採血,検尿を済ませて例の新棟11階のレストランへ.今までは大抵お腹に優しいうどんだったので,やや緊張しながらクラブハウスサンドイッチを注文.:笑.マスタードに油断したが,特に胃腸に負担をかけることなく美味しく食べれた.うん,かなりの進歩.

1時間程待って診察室へ.結果は予定どおり?胃及びリンパのガンの方は順調に縮退.良かった!なかなか CT 画像をどう見るのか理解できかったが,先生の解説で,これが心臓,肝臓,と聞いているうちにだんだん飲み込めてきた.一番良かったのは腹水がなくなったこと.これがある限り,(ガン細胞が含まれてることがあるので)手術も出来ず他の内蔵への転移(特に肝臓)が心配されていた.腸,肝臓周りの腹水がないことは自分でも確認できた.また胃の炎症もなく,肥大していた胃壁も薄くなっていることがわかった.

もちろん,ガンが無くなったわけではないので,引き続き抗がん治療を継続.一般の腫瘍マーカは正常値(不思議)なので,ガン縮小のマーカとして肝臓ガンによく使われる指標を使うことになった.胃ガンの場合でも数値があがることがあるそうだ.実際数値は通常値を超えていたので,今後はこれを下げることが目標となる.

今後の治療計画だが,やはりシスプラチンによる腎臓への攻撃?はきつく,数字もあまり良くないので,これは止めようということになった.検尿による腎臓からの排出物に関して正常値なので機能としての問題はないそうだが,腎臓に繋がる細い管(だったと思う)がダメージをどうしても受けているらしい.これが壊れると何の治療もできなくなるそうで,大事大事をとりたいとのこと.

ここで代替の抗がん剤を3つ程教えていただいたのだが,皆複雑なカタカナで覚えきれなかった:苦笑.ただ腎臓に負担を余りかけないことは確かだそうだ.もちろんその場合はスキンヘッドへの道が待ってる.あーあっ:笑.家内も自分も髪なんか惜しくないので,すべては先生に任せることにした.(先生は決して強制しない.)

この場合,TS-1 とシスプラチンの場合と比べて,ちょっと投薬方法が変わるようで,今後の方針はまた外来で診察を受け決めることになった.休薬期間に週に一度また病院に通う.温泉湯治旅行は儚く消えてしまったが:苦笑,今日はとにかくガンが縮小していることが分かっただけで気分は晴れやかだ.いずれにせよ来週から2週間は休薬.少なくともクリスマスは安心して過ごせそう.大学にもこっそり顔を出す予定だ.

2007年12月13日木曜日

晴れない日

木曜日: 今朝は雨,多分退院してから,朝に雨が降ったのは初めてかな.今日は傘を探したのでそう思った.最近は新聞だけではなく,朝ゴミを捨てに行くのを日課にしている:笑.でも雨の日は気分が晴れない.

実は体調の方も少し晴れない.昨日あたりから,熱はないが頭がぼーっとしている.お腹も不安定だし,時折寒気もするし,副作用なのか,それとも風邪を娘 or 家内から貰ったのか(その割には鼻水もせきもくしゃみも喉の痛みももない,だから余計に?).明日採血があるので,少々不安だ.家内は一言 take it easy.

いやあ大変だね,この病気は.調子が優れないときの状況が毎回変わる:苦笑.目もしょぼしょぼするし,目から入る情報も一杯一杯になってきたので,今日は明日に備え(ついでに浦和 vs AC ミランにも備え),この変にして,大人しくしていることにする.(祝!入院から2ヶ月連続ブログ)

2007年12月12日水曜日

Time Control

水曜日: 状態は殆ど変化なし.午前中は快晴.今週の土曜日までの締め切りが一杯あり,昨日はずっとそれを考えていた.それを次の日に持ち越すと,どうしても夢に見るんだよね.やっぱりこれはストレスなのかなあ.夜寝返りをうつと微妙に胃腸のバランスが崩れ,便所が近くなることに最近気づいた.このことを家内に話すと,そうなのよ,と相づちを打ってくれた.これまでの自分には無縁だったことがまた明らかに:笑.

土曜日までの締め切りは,来年の国際会議の申し込み.ハワイ!とベニスとニューヨーク(の田舎).自分の予定は立たないが,助教,ポスドク,学生もいるので放っては置けない.その前に,どうやって費用を工面するかもちょっと悩ましい.何とか来年くらいまでは食いつなげる予定なのだが.(今年研究費申請が全然できなかったので台所が厳しい.)

朝寝後,天気が良く気持ち良く起きたのだけど,いざ昼食をとろうとすると頭が少々重かった.風邪の症状は全くないので副作用か.いつも寝起きは調子よく,2時間程してから頭がボーっとするのだけど..こういう時こそ寝て直すのだろうだけど,天気がいいので上原ひとみを聞きながら10分だけ外にでかけた.

彼女のピアノは散歩のテンポにはちょうど良い.最新のアルバム Time Control にはギターも入っており、信じられないスピードでピアノとユニゾンでリフを弾くので全くたまげる.逆に寝る時にこのアルバムを聞くとびしっと目が冴える:笑.このアルバムはどちらかと言えば無機的な仕上がりで(感情たっぷりのバラードなんてない,と言う意味で),彼女の手は縦横無尽にピアノを駆け巡り,驚く程手数が多いのだが,不思議と五月蝿くない.何か猛スピードのフレーズの中にもテーマの骨格がしっかり聞こえてくるというか.うまく言えないが.とにかくこちらの気分に同調して,しっかり乗せてくれる.

そう言えば、上原ひとみの Time Control Tour 東京追加公演がこの間の日曜あった筈だ.今日は確か東京スカパラの武道館公演.来年早々には Police (Sting) が来るというのに,行けないのが本当に残念.これら皆,メイルで申し込み案内が来ていて,思わずポチっと押しそうだったのだが:苦笑,ぐっとこらえた.我慢我慢.

それよりも,今は如何に時間をうまく使うか (Time Control),年末の温泉湯治旅行についてよく考えよう.(サッカーを観ながらね.まだ間に合うみたい.)

2007年12月11日火曜日

Wisconsin Ginseng

火曜日: 今日も晴れかと思ったら,午後から雨に.昼前の日光浴はかろうじて出来たので良かった.窓際に座って今日は漫画を読んだ:笑.午後は散歩に出れないので,家中の部屋に掃除機をかけた.おかしい,息子の担当だった筈なのに.でも今家を一番汚しているのは自分だろうから,まあやむなし.奇麗になるとリフレッシュするしね.

先週金曜日に,UCLA の友人から,これを飲めといって Ginseng を二箱いただいた.友人は夫婦とも台湾出身で,恐らく中国3000年の秘薬:笑,を持って来てくれたのかと思った.が,実は Ginseng とは朝鮮人参のことであった(大感謝).これまでも韓国の友人にいただいたことがあったが,この手の知識は殆どなかった.朝鮮の名は入っても中国でも古来から服用されてたようであった.Ginseng は中国語の英語読みらしい.

いただいた箱を開けてみると(写真参照),Ginseng の粉末やエキスではなく root(根)がたっぷり入っていた.(家内曰く,これ高いぞー)ふと見ると Wisconsin Ginseng と書いてある.というからには米国産だ.家内が早速 web で調べたところによると,Ginseng には韓国や中国産の Asian Ginseng とアメリカ産の Wisconsin Ginseng があるそうだ.

これ名前だけでなく,見た目もちょっと違い,かたや皺がタテに入り,かたや横に入るのですぐ区別できる.実は効用も違い,Asian Ginseng は "Heating", つまり病気の回復時や調子がでないときの,Energy Boost に使われる.これは一般に知られているとおり.一方 Wisconsin Ginseng は "Cooling",すなわち,体の機能を正常に戻す,免疫力その他の体のシステムを強化する,ために使われるそうだ.

つまり,Wisconsin Ginseng は「治る力」を強めてくれるようだ.これはとても嬉しく家内と二人でとても喜んだ.ゆっくりゆっくりこの root を煮込んで,お茶のように,あるいは Chicken Soup として飲めばいいということであった.また効果は人により違うので強すぎる場合は root の量を調整してくれとのこと.

来週からまた休薬期間が始まる.治療中は色々制約があり,気持ちはともかくとして受け身で過ごしていたが,また少し行動をともにし. Wisconsin Ginseng にも try しようかと思う(前回はタヒボ茶を飲み始めたが下痢が酷くストップしてるのだ:苦笑).

今年の正月は残念ながら化学療法を受けることになる.なので来週からの2週間は貴重だ.クリスマスがあけたら,近場でいいので娘もつれて湯治にでもでかけようかと,家内と話をしている.行けたらいいなあ.

2007年12月10日月曜日

CT の1日

月曜日: 今日も快晴.体調は非常に感覚的なものだが,やや胃腸に違和感がある.痛いわけでないが,何となく CT に向けて不安.今日は高速はすいていて,1時間未満で到着.駐車場も順調で検査の2時間前に病院入り.どうも平日の道の混み具合は全く予想できない.受付を済ませて久しぶりに本屋に出向く.思わず衝動買い:笑.

CT は Computed Tomography の略で,コンピュータによる断層撮影,放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することである.ちょっと調べてみると広義では.ポジトロン断層法 (PET)やや核磁気共鳴画像法 (MRI) なども含むようである.いわゆる CT 検査では,人間の輪切りなどの断面画像が得られるが,今日は画像処理技術向上によって3次元グラフィックスとして表示されることも多い.我々の研究分野では,この技術で生体内の血管の3次元構造を再現したり,生体に限らず車のエンジンの複雑構造を再現するのにも用いられる.

余りこのようなモデリングには関わってこなかったのだが,昨年から民間企業との共同研究で,この3次元再現画像から個々のパーツをラベリングする仕事を受け,多少は興味を持っていた.が,まさか自分自身が輪切りにされるとは思いもよらなかった:苦笑.今回の画像は14日(金)に見ることができる.入院時にとった CT 画像は,あまり直視できず(脂肪が多いなあと思う程度:笑),普通は写らないリンパが写っている,胃壁が厚いですね,との言葉のみが残っている.さて14日はどうなってるか(期待と不安で一杯...).

今日受けた CT では造影剤にヨウ素を用いる.注射で投入するのだが,喘息のある人にはよくないらしい.自分も喘息持ちであったが家を変えてからは一切生じてなく,今回も発作はでなかった.面白いのはこの注射を打つと,背中から後頭部にかけてホッかホッかになるのだ.でも看護婦さんに言わせれば,それは錯覚で,実際に温度は上がってないとのことだった.体内のセンサーが騙されるのか,センサ情報を処理する脳内プログラムが騙されるのか,今度この辺りに詳しい(部屋向かいの)同僚の先生に聞いてみよう.

検査は順調に終了し,新棟最上階の眺めのいいレストランに行った.日当りのいい窓際に案内されると,神宮球場その隣の美術館?が紅葉の映えた木々とともに見える.奇麗だ,家内の話によれば銀杏並木は葉っぱが散り,黄色の絨毯のようだったそうだ.我々の駅前のキャンパスもそうなってるかな,と思いめぐらした.写真を撮ろうと試みたが,逆光かつ窓越しで,技術もなくまるで×だった.最近の高機能デジカメではうまく撮れるのかしら.

家に帰ると息子がいた.息子は某プロサッカーチームの下部組織で神奈川における各種スクールのインストラクター,コーチが仕事になっている.それこそ幼稚園児からジュニアユース果てはママさんまで大忙しのようだ.先週入院中に FM 横浜にママさんチームで取材を受けたとのこと(本人は出なかったらしい.)写真はその模様である.(より詳しくは,http://blog.fmyokohama.co.jp/santa/blogs/304311.php 灰色のトレーナ)

結構有閑ママさんにもてるらしく,息子もちょっとは成長しているみたい.何が?:笑.

2007年12月9日日曜日

K-1

日曜日: 今日も快晴.昨日あんなに頑張って食べたのに体重は更に 400g 落ちててがっかり.まあ本人は頑張ってるのだけど,食べている量は知れているので,仕方ないか.それでも昨日は満腹感があまり抜けず,眠りも浅かったし,寝起きも今ひとつだった.ついでに,昨夜見た K-1 グランプリの興奮?もどこかに残っていたようだ.

昨日は夜9時から,立ち技格闘技世界1最強を決めるという K-1 をじっくり見た.K-1 とキックボクシングやタイ式ボクシングとどう違うのかも知らない程度のファンであり,特に贔屓の選手がいるわけでもないが,プロレスも含め格闘系スポーツは好きなので,10年以上この K-1 のプログラムはフォローしている.真剣勝負の場とはいえ,10年も立てばいろいろストーリが生まれ,一種のドキュメンタリー風にも構成されている.

やはり一触即発のスリリングなところがたまらない.巨人大鵬卵焼き(死語?)ではないが,どちらかと言えば,強者に立ち向かう新進気鋭の若者を,強者が一蹴する展開が好きだ.(2,3年前のホースト VS ボブサップは面白かった.若者が強者を2度撃沈させたのでがっかりした.2度目は研究室の合宿の飲み会の最中で,一人部屋にもどって見てたのを思い出す;苦笑)

この K-1 グランプリ,1日に準々決勝から行うトーナメントで,昨日みた準々決勝4試合はどの試合も因縁(主催者がしくんだ?)があり,実際全選手実力者ばかりでどの試合も手に汗握って(ちょっと大げさ)見てた.となると,陸上競技の予選のように強いものが流す試合というはなくなり,1試合目からガチンコ勝負となる.

これはこれで面白いのだが,一日に決勝までやるとすれば,最初の試合で体力を消耗し,あるいは怪我をするため(特にベテランは),準決勝,決勝に続く程,試合はどんどん面白くなくなる.要するにただ試合が巧いだけの者や,とてつもない身体と体力がある者が最後に勝つという結末になり,最近は3年連続後者がチャンピオンとなっている.

ようは一か八かの全力投球型ヒッターや,スタミナが心配される年寄りの名ファイターは,必ずけがも含めて途中で消えるので,これがいつもちょっといまいましい.(K-1 Max の魔裟斗もそうだった.)大会自体は大盛会で良かったと思うのだが,関係者はきっとこのトーナメント方式に頭を抱えていることだろう.来年からは方式が変わるような気がする.(というか変えて欲しい:笑)

自分はこの手のスポーツは決してオタクではなく,健全なファンであるだけなのだが,余程昨日の試合に興奮したのか?,ちょっとだけ触れるつもりが,かなりの行数になってしまった.そもそもとして自分がプロレスやら格闘技が好きになったのは,高校1年の時に水疱瘡で入院し,その時の退屈しのぎに,新日本プロレスのリアル感に溢れる(その時はリアルだと思った!)勝負(坂口対大木だった:笑)を見て以来だ.

まあ,少なくとも元気は貰えたし,将来このブログを振り返ることがあれば,余程暇だったんだなあ,と笑うことだろう.もちろん大晦日の2つの格闘技興行は今からとても楽しみにしている:笑.

2007年12月8日土曜日

一瞬の風

土曜日: 今日も天気は快晴.そろそろシスプラチン(味方なのに,時々中でも暴れる:笑)の副作用も治まりつつあるという感じ.このシスプラチンのおかげで今回も2kg も体重が落ちた.ちょうど5週間前の同じ頃やはり同様に減っていた.まあ食べれないから当たり前か.食欲も戻って来たので,ちょっと増やしたい.まあ地道に.

スラムダンクに続いてスポーツものの小説を楽しんだ.「一瞬の風になれ」は本年度本屋大賞や吉川英治文学新人賞に輝いた秀作で,高校の陸上競技を対象にした小説だ.スポーツが好きなら是非ということで,同僚が送ってくれた.3冊の書き下ろしを1日で一気に読ませるタイプの内容なのだが,目がショボショボしていたため:苦笑,1日に読めるところまで読んで,4,5日で読み終えた.最後は花粉で涙目になっているのか,感動でそうなってるのか.

この本は前から気になりつつ買う余裕もなかったが,こういう時間をとれるので自宅療養も捨てたものではない:笑.陸上競技と言えば,個人競技の代表的なスポーツで,究極の目標はオリンピック金メダルやインターハイ優勝とかになるが,それは一部の才能溢れた人達の目標である.多くの凡庸の人達には,如何に自己ベストを更新するか,が大切なことであり,結果として,試合の勝敗がついてくる.

この本では,主人公を通して,短距離走のための技術とメンタルのかかわり合い,試合や記録会における成長や挫折が3巻を通して細かに書かれている.が,これらはどちらかと言えばサブ的なもので,メインは高校の陸上競技部(団体)としてのチームの素晴らしさ,個人競技でありながら,個性のぶつかり合う部員が互いに切磋琢磨し,チームとしての共有感を持つことの感動であろう.

特に,陸上競技の中での「団体競技」であるリレーがこの本の華となっている.個人の能力以上に「バトン」を渡すことの重要性が(技術的に限らず)描かれており,リレーというののは,試合に出ている選手から選手へ渡すだけのもでなく,世代から世代へ,そして部員から部員へ受け継ぐものだと述べられる.特に最後に,卒業したばかりの OB から補欠選手も含めて6本の鉢巻きが渡されるところには,グッとくるものがあった.

一方で,この本には地味な陸上競技部の地道な努力と感動が書かれているわけではなく,登場人物は,十分な運動能力や才能をすでに有している.このあたりは,「スラムダンク」に通じるものがある(以下括弧).運動能力,身体能力は高いが陸上競技は素人の神谷(桜木),天才的な素質があるが,あまり努力しない市ノ瀬(流川),そのライバルの仙波(仙道)そしてサブプレーヤの面々.

このように能力の高い選手達が集まって,インターハイを目指すところも共通している.これが単なるスポーツヒーロものや根性ものになっていないのは,いずれも主人公だけでなくサブプレーヤも含めたその努力や挫折の日々についても,きちんと書かれているからであろう.またやはり過去に挫折を味わった,人間味溢れる監督が率いているチームでもある.

陸上競技における風は,自らが走ることによる生じる風であり,一瞬の風になれることの喜びをこの本から感じることができた.勢い自分の高校や大学におけるクラブ活動を思い出していた.自分は色んなことに手を染めていたので,ここまで一つのことにストイックにはなれなかったなあ,とか,イベントの最後でいつも歌ってた寮歌を結婚式で皆で歌った時は泣いた(家内も)とか.やはり多感な時代を共通の目標に向かって頑張ってたときの仲間は今も良い友人だ.

改めて,一人で頑張るわけではない,ということを感じさせてくれた本であった.感謝 to all.

2007年12月7日金曜日

ちょっと一息

金曜日: 国際会議も無事終わったようで,関係者はちょっと一息かな.こちらは毎日一息つかせてもらっているが今日は大忙し.朝から病院に出かけ,検査,診断をうけ,その後新横浜のホテルで友人に会う約束.病院と近くのコンビニ,公園以外にでかけるのは本当に久しぶりだ.

今日の診察結果はまずまず.腎機能は少し落ちているが,それほどでもないということで,再び経過観察.恐らくこのまま正常に戻るだろうということだったが,1週間後に今度はもう少し精度を上げるチェックをする.やはり腎不全になるのが一番恐い,ということであった.腫瘍マーカに関しては,よく使うマーカは正常値の範囲なので,また別のマーカを使うことになった.来週は10日に CT を撮るし,14日には2クールの治療効果がより具体的にわかる.

外来の精算を終えて(診察と採血だけなら1000円未満ということに驚き!シスプラチンの値段はもっと驚きだけど:苦笑),そのまま新横浜に向かった.UCLA の友人は,京都での学会を終え,今日東京でも講演し,その後夕方新横浜まで新幹線で出て来てくれた.学会の話,家族の話,内緒話,でもやはりメインの話題はガンの話となり,お土産に中国3000年の秘薬をいただいた.「もしかして坊主でないかと心配してた.でも,今日会って以前と殆ど変わらぬ様子で安心した.来年また会えるね」といって別れた.わざわざ来てくれた気持ちも嬉しいし,何よりもリラックスした時間を過ごせたのが一番の薬だろう.

夕方6時に帰宅した.10月以来こんなに外出したことがなかったので大変疲れた,今日はブログもちょっと一息としよう.

2007年12月6日木曜日

チキンラーメン

木曜日: 副作用は左程ないとは思っていたが,昨日の夜は食欲が出ず少々気分が悪かった.また今朝程また便が緩くなった.朝は気分は悪くなく食欲も普通だ.ただ夕方からはやはり食欲が出ず,体力温存でひたすら寝た.

高校の恩師が,昨年やはりガンで入院された.手術よりも抗がん治療を選ばれ,現在も治療中と伺っている.やはり入院と自宅療養で対処されてるそうだ.退職を半年早められ治療に専念された.今年,母校を退職された先生方の集まりの写真を見せていただいた時,スキンヘッドの先生が元気そうに写られており喜んだものだ.

その先生が,中高での何かのイベントの際に,生徒によく疲労してくれたのが「チキンラーメン」の歌だ.あまりよく覚えてないが「好き,好き,好き,チキンラーメン」で終わったような気がする.その当時はもうカップヌードルが発売され,だんだんとカップ麺が主流になっていき,袋に入った即席ラーメンはすたれて行く一方だった.

実は家内が懇意にしている,本屋のおばさんのご主人も食道がんだそうで,二人でいろいろ食事の話をしているときに,「チキンラーメン」が食べ易いそうよ,との話題になったようだ.チキンラーメンといえば最初から乾麺にチキンエキスが含まれているので,湯をかけるだけで食べられる.子供の頃はラーメンとしては食べたことはなかったが,お菓子としてポリポリ食べた(ベビースターラーメンというのもあったね.).

で,前回の下痢からリカバーしつつあるときに,試しに買って来てくれた.まだまだ現役で売られている(写真参照).一週間程前に食べてみると懐かしい味.今の自分には,ラーメン1人前の縮れ面が食べても食べても減らなかったが:笑,何とか完食した.食べれるものだと感激し,レパートリーが増えたと喜んだ.その時に,高校の恩師を思い出した.先生もチキンラーメンを食べながら頑張っておられるのだろう.

今日京都での国際会議が終わる.午後の研究室の学生の発表も無事終わったようだ.昨日の午後までプレゼン資料のやりとりを行っていた.その甲斐があったね.自分自身の発表は中国からのポスドクに任せており,これも無事終了との連絡があった.この会議では論文発表以外にも Exhibition があり,企業や大学からの製品,研究を展示する.実は自分はこの Exhibition の責任者だった.展示募集まで頑張ったが,現場のしきりは当然できず,後はメンバーにお任せした.まだ詳しい状況はうかがっていないが,恐らく大禍なく無事終了したことだろう.ひとえに感謝感謝である.

明日は外来で診察,その後 UCLA の友人に会うのを楽しみに今日は早く寝る.

2007年12月5日水曜日

Big Hugs!

水曜日: 今日も天気になりそうだ.この部屋は南東で最高に日当りが良く,昨日は外は寒かったそうだが,室内は暖房なしで30度くらいまで上がる(この部屋は温度計付き).途中上がりすぎないように,窓をあけて調整するくらいだ.結局昨日は暖房をせずに一日過ごした.で朝になっても20度くらいはあるので,病院自体が暖かいのだね.半袖の看護師さんも多いし.

昨晩はやはり少しだけ副作用に苦しんだ.消灯するまでは全く普通で,21時からこっそり「何でも鑑定団」を見て(日曜の再放送をよく見る:笑)目を閉じ始めて静寂が訪れたら,足のだるさ(運動もしてないのに)を感じるようになり,そのうち全身まで広がる.その結果やたら体を伸ばしたくなり,いわゆる朝起きたときにするような全身による伸び,をベッドの上で繰り返す.

その行動は意識するときもあり,無意識でしていることもある.胃も時々同様なアクション(正確な表現は分からない)を起こし,それがゲップというかしゃっくりのような感じで現れる.結構驚くが,特に痛みを伴わない.この2つのことで気分を害されるが,特に気持ち悪さとか吐き気が殆どないのが救いだ.というわけで寝入っては起きるの繰り返し.幸い,朝3時頃目覚めた時,少し窓をあけて外の空気をすったら,気分は一新した.そこから先は,これらは左程気にならず,浅いながらも少し眠ることができた.

24時間以上点滴を受けているので,看護師さんはほぼ2,3時間おきで病室を訪れる.昨日は眠りが浅かったので,入って来られるのが全部わかった.看護師さんは,点滴が予定通りのスピードで投入されているかということと,点滴をしている腕に異常がないかチェックしてくれる.点滴している腕は自由に動かせるので,布団の中に手をいれていると,看護師さんは,気づかれないように(気づいてたけど:笑)そーっと腕を取り出し,寝間着を長袖をめくってチェックしてくれる.とても丁寧だ.でも取り出した腕はそのまま放置される(実害はありません;笑).

最近?この点滴を時間通りに正しい量を輸送するためのポンプがある.1回目の入院の時は使用しなかったが,今回(高い部屋だからか?)はシスプラチンを使うときだけに使用した.この医療機器,薬やチューブをとりつけて制御するのかと思ったら,全く予想外れで,普通の点滴のチューブをこの装置につけるだけ.単に2つのクリップに挟んでいるように見えた.多分点滴は脈動なので,このインターバルをセンシングし,さらに挟み込む圧力によってコントロールしているのだろう.ということを先生と看護師さんにうかがったら,「さすが理工学部!」と言われた.(大学では恥ずかしくてこんなことは聞けないくらい装置音痴だけど:苦笑)

なんとか今回のシスプランは乗り切れたように思う.が,投与後,ガンの縮小のチェックに加え,より頻度をあげて腎機能をチェックすることになった.新たな検査はなく,尿の量と採血だけ.今は水分を徹底的にとっているので尿の量は非常に多く,昨日の午後から今朝までに約3リットルもあった.いやあ良く出るね.今日は朝食前に採血し,その結果を待って退院した(結果はセーフ).更に今週の金曜日(7日)も外来で再度採血チェックして腎機能の判定を行う.7日は UCLA の友人に新横浜で会う予定があるので,忙しくなりそうだ.

ちょうど再入院と時期を同じくして,京都で国際会議が開催されている.多くの海外からの友人も会場でこちらの状況をうかがったらしく,頻繁にお見舞いのメイルが入る.(嬉しい&ありがたい)「会議は順調!でも hiro のいない会議はどことなく静かだ」「皆寂しがってるぜ,来年はベニス(World Congress 開催場所)で待ってるからな」などなど.来年ちょっとお世話になる予定の EU 大学院の chair からいただいたメイルの最後の言葉が,通例どおりではなく "Big Hugs!" であった.この言葉今度お借りしよう.

2007年12月4日火曜日

握手

火曜日: 昨日の夕方から点滴を流している.電解質と多少の糖分を含んだ水分を1時間 100 ml 程度.明日まで3リットル以上シスプラチンと一緒に流す.加えて口からも水分を十分にとる.これで腎機能が落ちたら,やはりシスプラチンは辞めることになる.先生曰く,抗がん治療を受けている患者の5%は副作用の方で亡くなるのだそうだ.なのでできるだけ慎重にしたいとのこと.

すっかり点滴に繋がれるのに慣れて,一回目の入院の時は点滴していない方の腕で片腕タイピングだったのが,今はごく普通に両手で打てるようになった.いいのか悪いのか.でも時々繋がれているのを忘れて,点滴台を引っ張って倒しそうになる.でもまだ便所の時には(大きい方ね),要領が悪い:苦笑.

新しい主治医の先生は今回は二人とも男性.一人は30台前半,もう一人は20台後半くらい.二人とも真面目で眼鏡をかけたとっちゃん坊やだ:笑.言葉遣いも丁寧で好感がもてる.でも..点滴の注射針を刺す時は,なかなか入らず痛かったぞ!若い方の先生に,どうやってネットに繋いでるのですか,と聞かれたので,調子にのって HSDPA モデム等の話で盛り上がった.

今朝6時に起床して,朝食までの間に日曜日の深夜に見損ねた,小橋建太の復帰戦を Youtube でみた.こんな時 Youtube は本当に便利だ.小橋選手はトップ・プロレスラーであり,1年半前に腎臓がんを煩い,腎臓を一つ摘出後,リハビリに励み練習に練習を重ね一昨日の日曜日に復帰した.試合では目一杯の攻撃の後,最後は三沢の厳しい攻めに屈した.テレビもこの団体もうまくこれを利用して宣伝にしている感もあるが,そんなことを抜きにしても,小橋の頑張りに心から拍手した.皆泣いてた.

昨日の夕方,外来の方の主治医(この病院の化学療法の責任者)が,部屋に来られ,戻られる際に,「これからです.一緒に頑張りましょう」と両手で自分の右手を強く握ってくれた.両手による握手は今まで経験がなく,思わず左手を添えて応えた(涙がでそうだった).そのまま,星野 JAPAN の逆転快勝を半分寝ながら見た.小橋選手の試合後の握手,星野 JAPAN の勝利の握手,先生による握手,すべてを力にしたいね.

後2時間あまりで消灯.ここまでは◯,シスプラチンとの勝負?は消灯後に始まる.できれば副作用の方とは闘うことなく握手して別れたいものだ.

2007年12月3日月曜日

チーム力

月曜日 今日は再入院の日.体調は左程変わらず悪くない.横浜を出るときは曇り,首都高も渋滞で止まることはなく1時間で到着,駐車場にもすんなり停められ,非常に順調,病院に入ることからちらほら雨が降って来た.

今度の部屋は1号棟ということで,地図には新棟,6,7号棟しかなく,どこかと思ってたら,いわゆる病院を入って受付とか支払いや薬を貰うメインの建物だった.今回は2倍弱の値段を払っているので,どんなにサービスがいいのかとちょっとだけ期待.さっそく部屋に通され,いろいろ看護師さんと話し合う.1回しか入院していないが,部屋の支度や検査への準備が非常に入院慣れしているようで(まあ元気だしね),看護師さんに驚かれる.

一号棟は建物自体は古いが,部屋は十分にリフォームされている.7号棟は廊下からしていかにも病院という感じだったが,今度は廊下が広く,ホテルほどではないが(うちの父が入院していた大阪の病院はホテルのようだった.値段は前回よりも安くて),それなりの落ち着きがある.窓からは,病院の入り口と駐車場それから煉瓦の学会の入っている建物も見える.

さて部屋のドアは濃い木目調で,中はカーテンでトイレ洗面部と奥の部屋を仕切れるようになっている.基本的なユーティリティの違いは殆どなく,ソファがちょっと豪華なくらいか.その他床はタイルばりで,今回はパイプむき出しでなくちゃんと天井が張られている.更に電話が使え,テレビが無料である!食事の内容は全く変わらなかった.ゴージャスな筈だったが:笑.

写真は2泊3日の新しい病院オフィス.壁から出ているライトが格好いいね.ナースコールもライトのオンオフも皆手元のスイッチでできる.ベッドは基本的に変わりなし.ちょっと固めのベッドに,タオルケットと薄手の羽毛布団がついている.まあ確かにちょっとは豪華であるが,倍近く出す必要は全くないと思った.今回は2泊3日だったので,また日にち指定だったので,ちょうど空いた部屋に入ったのだけれど.なかなか真のエグゼクエィブにはなれないものだ:苦笑.

先日書いたように,このところスポーツ中継を楽しんでいる.昨日の星野ジャパンは気合いが入った.投手力を含めた守備力と大砲いなくとも機動力があれば勝てることが,WBC の王ジャパンや,昨今の日ハム,ロッテ,中日を見てればよくわかる.上原の落ち着きぶりも凄かったが、なんと行っても川上と岩瀬がここ一番の見せ場(ピンチ)で2アウトから三振奪取したのにはしびれた.監督,コーチ陣を含めたチーム力は,これまでで一番のような気がする.今日の台湾戦も勝ってもらいたい.(消灯で見れないので先に書いている.)

最近、テレビから,本から,漫画から,そして自分の経験から,チーム力とは何かというのを学んでいる.如何に本人に能力があろうとも,一人ではできないということだ.そこから生まれるものには,大小の差はあれ感動が生まれる.たった2泊3日の入院だが,面倒を見て下さる新しい主治医の先生2人に看護師さんたち,それに外来の先生も加わる.そこに患者としての自分が加わり初めてチームとなる.明日からのシスプラチン投与,前向きに頑張る.

2007年12月2日日曜日

再入院前日

日曜日: 今朝も体調に変わりなし.朝入浴時に少し発疹が見られたが,午前中のうちに消えた.今日は久しぶりに晴れたので,午後からまた体力アップのために散歩にでかけた.小高い丘は木々に囲まれ,下の方の平地では親子連れがにぎやかに遊んでいる.平日は近くの陸上部がトレーニングをすることもあり,平地から丘の上までダッシュしてきて驚いた.紅葉している木々は奇麗だけど,丘の上では風も強く,枯れ葉が舞い始めている.冬が来たって感じ.枯れ葉をうまく写真にとろうと思ったけど,これはテクがなく失敗した:笑.

さて明日から2泊3日でまた大学病院の方に再入院する.結構きっちり薬の投与日が決まっており,胃がんの場合はシスプラチンは3週間のうちの8日目,食道がんの場合は初日から投与するそうだ.もっとも8日でも9日になったとしても,だからダメということではないらしい.

この大学院病院は常に満床のため,12月3日から2泊3日という予約入院は,そうそうきちんとできるものでなく,主治医の先生の至急という一筆をいただくことととあまり部屋を選ばないということが肝心だ(その上,直接入院係に電話をしていただいき理工学部の先生だから.という一押しをして貰った).今回は2泊3日と短いので,個室でも大部屋でも空いたところに入れていたくようお願いした.

予定日に入れない場合もあると言われていたけれど,家内は12月6日に定期健康診断があり,また12月7日には UCLA の友人と会う約束をしているので,3日に入院予約がとれないと,すべての計画がおじゃんだったが,昨日午後無事一部屋(個室)があいたとの連絡が来た,良かった.

今回も個室だが,前回入院したところ棟とは別の棟に入院することになった.看護師さん等スタッフが変わるのはちょっと残念だが仕方ない.更に今回は値段が2倍弱の部屋となった.経済的には痛いが,まあ2泊3日なのでプチエクゼクティブの気分を味わうか.残念ながらこの間書いた眺めの良い新棟ではなく,1棟ということであった.やはり建てられた順に番号がついていくのだろうから,最も古いんだろうな(報告します).

さて今回の入院は,あのシスプラチン投与である.もう一回終えているので心構えは十分.本当はこれも日帰り点滴のプランもあったのだけど,腎機能が落ちたので,今回は前日から水分を流し,2日目にシスプラチン2時間+水分24時間を加えて3日目の午前中に退院というプラン.前回投与してからめっきり食欲が落ち,水分があまりとれなかったので,入院という安全策をこちらからお願いした.

話変わって,昨日観た浦和対横浜FC は最高に面白かった.鹿島の FAN だから浦和がビビり気味なのが面白かった訳ではなく,最下位降格の決まっている横浜 FC のベテランの意地のようなものが感じられた.カズに山口に小村に三浦(淳),彼らのボール回しのうまさ,それにカタカウとか根占選手のような若い選手がうまくかみ合い,前半は完全にボールを支配していた感じ.カズがアシストした最初の1点はぐっと来た.

さすがに老人?ばかりなので,後半は疲れてオフェンスは絶対ダメと思ってたけど,逆に全員守りのような感じになるので,1点取れない浦和にますます焦りを感じた.田中達也とか小野まで投入し,ワシントン,田中二人のシュートが FC を襲うのだが,キーパー正面かゴールの枠を外れて万事休す(田中の速さ,シュート感は素人目には凄いね).途中で放送局も浦和優勝を諦めて?,鹿島の方の中継になったので,横浜 FC のベテランの試合後の表情が観れなかったのは残念.

というわけで,娘はミキティが GP Final に出れないのがショックで勉強できてない,なんてことをのたまっておられるが:笑,こちらは,今日は朝から気分も天気もよく,明日への準備は万端整った.では頑張ってきます.

2007年12月1日土曜日

師走

土曜日: 昨日まで(新聞の)天気予報は大外れ,一昨日は一日傘マークだったのに結局曇り.昨日は一日お日様マークだったのに結局曇り.今日も一日晴れマークがついているけれども朝起きたときは,曇りだった.第2クールに入ってから全部曇り.太陽が恋しい毎日である.だってひなたぼっこ(死語?)は気持ちいいじゃない?(結局昼間ちょっと晴れて,まったり本を読んだ)

肌がカサカサになるので,家内から借りた乳液を顔やとくにカサカサしているところに塗っていると,間違って「ムヒ」を塗っていることに気づいた:爆.あれえ変だなあ,乳液ではあるが,確かにムヒかゆみ止めと書いてある.この手の乳液は家内も娘も使い,いろんな種類があるようでこんがらがる.両手に乳液をつけて,顔中にムヒを塗ってる姿を是非想像して下さい:笑.結局父ちゃんは洗面所にある,「ベビー」ローションを使うことになった.

娘は今年大学受験であり,一応受験勉強をしている(ふり?).成績はもう悲惨であり,本人もこちらも「一浪かなあ」と思っている.家内は,それでなくても受験生がいる上に,世話しなきゃいけない人間が増えたので,「これ以上面倒なことは辞めて」と言っている.そりゃそうだろう.娘に数学や物理を教えることがあるが,教え方がやはり大学の先生で,高校生であることを忘れて熱く?語るので,その時はわかるそうだが,結局そのやり方では自分ではできない,と最近では構ってくれなくなった.

結構娘は(父親に似ず?似て?)プライドが高く、中学からのお友達が一般推薦入試でウチの大学の文系にうかったらしく,猛烈にプレッシャがかかっているようである.先日志望校を聞くと,ウチの大学も含めてほとんどが記念受験みたいだ(模試の判定は全部 E!今のところちょっとレベルを落とした国立でも C とか D とか)あれあれ.面白いのは国立を除き,文系と理系両方受けると言う.理系科目で受けれる文系もあるからだが,今のところ経営か情報にいきたいそうだ.まあいいか.娘には言ってないが,父親も,医学部と理工学部系と政治経済学部に願書を出したのだ(血だねえ).

今日から師走だ.昔は12月は師が走ったのだろうか.我々が忙しくなるのは(まあ年中忙しいけど),特に期末テスト,採点,卒論,修論,博論,入試,採点と続く1月下旬から2月中旬まで.この頃はさすがに海外出張等にはでかけられない.今年はこれらの行事には参加できず(多分),嬉しいやら寂しいやら.

12月になり娘の尻にも火がついて欲しいものだ.こちらとは言えば,新聞のテレビ番組を見て,午後は J リーグの最終節(浦和が勝つ?,実は僕は鹿島のファン)を見て,夜は星野 JAPAN のアジア予選を見るつもりなのだが,夜はフィギアのフリーもあるようだ.どうせ,またミキティといいながらチャンネルを奪われる気がする.(結果,鹿島優勝:おめでとう!,ミキティ3回転ぶ,娘の機嫌悪し,トホホ.)

 

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