月曜日: 昨日は全体的に低調だったので、昨夜は格闘技(K-1)も観ず、明け方のユーロ決勝もちょっとだけにして(見なかった訳ではない:笑)、ひたすら寝た。ずっと寝ていたかったが、月曜の朝、週の初めの生ゴミ出しは自分の仕事。ゴミ置き場が満杯になる前にゴミを捨てに行った。ちょっと小雨だったが、気持ちよかった。
腹水の方がまた少し貯まってきたようだ。もっとも酷かった妊娠6ヶ月くらいではないが、また3ヶ月くらいに戻った。それほどお腹が出ている訳ではないが、パンパンに張りつめている。張りつめると、姿勢に自由が利かなくなるので、ちょっと辛い。でもお小水は快調だし、金曜日のプラチナが効いてくる筈なのでここは我慢。
月曜日の午後の検査はさほど混んでなく、予定より1時間早くついたが、30分早く検査を始めてくれた。前にも書いたがこの当たりのフレキシビリティは嬉しい。通常 CT を受けるときは上も下も脱いで青い検査着に着替えさせられる。こちらは、もう4回目のベテランで、金属がついてなければ問題ないことを知っているので、着替えはパスさせてもらった。
CT を撮るときは、最初はそのまま撮影し、その後で造影剤を注射してもう一度撮影する。この造影剤はヨードが成分であり、この使用にあたっては同意書を提出しなければならない。副作用として喘息を起こす場合があるからだ。最初これを使ったときにやや喘息の気配がでたが、特に問題はなかった。
不思議なことに(CTの度に書いてる?)、この注射をすると、背中の部分が温かく感じるのである。ほっかほかのお風呂に入っている感じ。今日は更に胃の中まで温かさが伝わってきたように思えた。
今日は午後から病院にでかけて CT を撮っただけなのだが、非常に疲れた。でも食事はしっかりとれるようになってきた(それなりに)。食事が美味しいのが今一番嬉しいことかな。
2008年6月30日月曜日
CT検査
投稿者 ngcoryell 時刻: 20:56
2008年6月29日日曜日
雨をぶっとばそう
日曜日; 今日は朝からずっとうっとしい雨に加えて、体調が最悪。ひたすら寝ていた。まだ寝れるだけましか。気分の悪さ、お腹の張り、すべてが今ひとつ。もっとも化学療法の後はお腹からゲップが頻繁にでるのだが、昨夜はあまり気にせず水分をとりすぎて逆にゲップが出ずに非常に苦しくり、今朝を迎えた。
ようやく夕方5時ころ起き出してきてテレビをつけた。今日は陸上の日本選手権。少なくともこの大会で優勝し、五輪 A 標準を突破していればオリンピック代表に選ばれるそうだ。男子の方はこのところ、短距離で為末、末次、朝原、金丸等の選手が活躍しマスコミに取り上げられることも多いのである程度の知識と興味で観戦できる。
一方、女子は長距離だけと思われがちだが、最近は短距離やらフィールドも面白い。今日も女子の100mで50?年ぶりのオリンピック代表者が出るかと注目されていたし、走り幅跳び等にも人気選手がいる。特に最近は、その人気選手が卒業した東北地方最南の某国立大学の陸上競技部が強い。この日本選手権にも、何名かの現役の大学生、卒業生が出場していた
うちの娘の通う国立大学が強いのはまあそのような選手を集めているからだが、この大学が注目され始めたのは、素晴らしい指導者が監督に就任したからだ(土曜日の朝刊 Be に紹介されていた。)アメリカで学んだ知識と自分の信念で時間をかけて選手を育てた賜物だ。一度流れができると、(まあ受験には合格しなければならないが:笑)後は選手の方から集まるのだろう。
今日の NHK の放送は、解説も分りやすく、雨の中選手は大変だったろうが、優勝後子供たちの祝福を受け、笑顔でインタビューに答える様は、うん元気を一杯もらえた。明日は午後から CT、4月から悪くなっているとも思えないが、今日の気分では特に良くなっている気もしない:苦笑。いずれにせよ結果は金曜日。まあ明るくいこう。
投稿者 ngcoryell 時刻: 18:31
2008年6月28日土曜日
足に痺れが
土曜日: ついに足にも来たって感じ。これまで、冷たいものを触ると手にしびれが来たので、前もっていろいろ気をつけていた(例えば、冷蔵庫の中に手をいれるときは手袋をするなど!、色々大変なんです)。
今朝シャワーを浴びるときに、少し濡れたタイルを踏んだときに、足の裏にぴりっと痺れが。おー来たか、って感じ。でもまだ全然大丈夫。明日明後日くらいまでは続くかも知れないが。クールが増すごとに蓄積されることはこの際気にしないことにしよう。
ところでサッカーであるが、何故ユーロが面白いのか素人なりに考えてみたが、極端な話、バスケットボールやハンドボールのように、オフェンスに回るとシュートまでボールが繋がれる場合が多いということだ。ロングボールを放り込むこともあれば、つないでセンターから切れ込むこともあるが、ボールを支配するや前線に持って行ってゴールを狙う姿勢が感じられる。
もちろん超デフェンンシブなチーム(昔のイタリア?)は違うのかも知れないが、日本のように放り込んで FW が走り込むわけでなく(そう見える)、中に切り込んで行く訳でもなく、中盤でひたすら回しているだけで前に進まない?、のは退屈だ。
しかもユーロのゴールは、少なくとも自分が生で見たものは、ギリギリのタイミングでボールがゴールに吸い込まれるのだ。キーパーはスペースの大きい方にとび、バックスもそちらをカバーするために足が出ている。でもシュートは狭い側を狙って打たれる。この技術力と集中力には脱帽する。
このような選手が集まっていると、監督は作戦のたてがいがあるだろう。ロシアのヒディングは中盤の布陣を少し斜めにすることでオランダのエースを封じ込め、ゴール前のポストプレイが全くの不発におわった。
このロシア、スペイン戦ではこう着状態の中、スペインに FW ではなく MF を増やす布陣に変更された。これがピタリ当たり(スポーツ新聞や WEB にも書いてあったが)、スペインの中盤での早い4人でのワンタッチパスが冴え渡り、ロシア内に攻め込んで、最後は10番が華麗なタッチで(それこそ小野選手みたいに、例えが悪いか:苦笑)パスを送ってどかんと一発。
まだまだ素人なりに書きたいことは一杯あるが、とりあえずドイツ対スペインの予測をしよう。多分中盤の厚いスペインが準決勝のような試合をすれば少し有利か。でもドイツのベテランを中心とした執念の固まりのような粘りは、スペインの攻撃を封じ込めるかも知れないね。まあユーロの足に痺れた話はこの辺で:笑。
今日は、午前中は副作用でちょっと苦しみ、午後はすっきりだったのが、ちょっと調子に乗り過ぎたか、夕方からはお腹がしくしくした。でもまあ治療翌日はこんなものかな。
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:56
2008年6月27日金曜日
第2クール3週目
金曜日: 今日は楽しみにしていた、辛い辛い:苦笑、第2クール2回目。今朝はちょうどユーロ準決勝が始める3時半に目が覚めたが、ここは我慢。5時すぎまで布団で粘って後半から観戦。いやスペイン、サッカーもユニフォームも応援も素晴らしかった。何故ユーロが面白いのかも素人なりにわかってきた。これはまた何時か。
今週の後半から、また少しお腹が張ってきていたので、今回はあまり数値の改善は期待していなかった。予想どおり、先週と比べてほぼ横ばいか、炎症反応が少し悪くなっていた。5FU単独では、自分のたちの悪い病巣は抑えきれないのかも知れない、とは先生の弁。自分もそんな感じがする。
この治療は本当に耐久力を試されているようなもの。4、5時間あまり体勢を変えられない状態で点滴を受ける。お腹がはってなくても腰や足がつらい。しかも寝れない。受けている間はさほど気分は悪くはならないが、しびれはじめたり、胃のむかつきなどはやってくる。
今日は帰ってからの方が辛かった。My bed の方が馴染んでるので、体勢から来る辛さはさほどなかったが、抗がん剤と病巣の対決が始まり、果たして今回は勝ったのか負けたのか(勝ち負けではないが:苦)、胃がしくしくし始めた。こうなると中々収まらず、むしろじっとしているよりは行動した方が楽。
というわけで、本日の分を書いています。今日先生に3月の頃の血液データを見せていただいた。本当に完璧!健常者のものと殆ど変わらず。そしてその時に強気で申し込んだ、イタリアはヴェニスでの学会が明後日から始まる。もちろん泣く泣くキャンセル(当然だけど)。
周りでヴェニスの話題が増えてきた。海外からも色々連絡がやってくる。とても複雑な思いでメイルを見ているが、これを活力に変えて顔張るう!
投稿者 ngcoryell 時刻: 21:29
2008年6月26日木曜日
チャーガ
木曜日; 今日は梅雨らしく雨模様。家内は義父の方のケアにでかけた。一時の最悪と思われた状態から脱し、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、全体的には回復に向かい来週いよいよ退院できるようだ(パチパチ)。とはいうものの高齢でもあり、介護が必要ということで、週に何回かはプロに御願いするということだった。
こちらも今日はいい感じか、と思っていたら急に下痢になってしまった。副作用とは考えにくいので、何がいけなかったかを思いめぐらす。そういえば今朝はいままでと全然違う朝食をとった。菓子パン2つ(子供みたい!)とみかん二つ:笑。幸い、今は落ち着いているので、多分このまま元に戻るだろう。
午後宅急便でチャーガが届いた。チャーガとはカバノアナタケ(ロシア産?)のことで、有名なアガリスクよりも更にガンに効果のある成分が含まれているというもの。仕事関連の会社の社長さんから、これを飲んでガンが治らなかったのはたった1ケース(脳腫瘍)だけ、絶対に大丈夫、と言って送って下さったのだ。(うーんプレッシャだ:苦笑)
もちろんありがたく頂戴する。いわゆる商品パッケージが送られてきたのではなく、元締めとお知り合いということで、茸そのものがまるまる20ヶくらい届けられた。これを鍋にいれて湯をわかしながら放り込み、エキスを抽出するのだそうだ。味が落ちるまで何度も茸は使えるとのこと。もうただただ感謝である。
このところ弱気だったが、それを見透かしたように、チャーガだけでなく多くの方からのメイルで励まされる。さて明日はプラチナ系抗がん剤の投与。ほぼ5時間。顔張ってきます!!
投稿者 ngcoryell 時刻: 18:02
2008年6月25日水曜日
なつかしのM社
水曜日: まだ前の薬の影響で目の涙腺は痛んだまま、寝起きには目やにがたまることが多い。今日目をすっきりしようとタオルで拭いていたら、まつげが復活していることに気づいた。(まつげに一杯ついてた:苦笑)まゆげも生えてきたし、風貌はもとにもどりつつある。
ところでレーザレーサの Speedo 社、これつい最近まで国内大手の M 社とライセンス契約を結んでいたそうだ。そういえばあのマークには記憶がある。中学の頃 Speedo のロゴを入ったジャージを着ていて、それ最後に o が入ってるのはスペルちゃうで、まがいもんとちゃうか?とからかわれたのを思い出す:笑。あの Speedo だったんだ。
レーザレーサ社は速い水着を開発できたので、M 社にライセンス更新料をふっかけたのかしら?それとも M 社は自社で開発できると思ったのかしら?真相は知らないが、もし更新していたら、金メダルが期待される平泳ぎの選手も水着で苦渋?の選択をせずに済んだのにね。
たまたま、レーザレーサ社の水着の水に対する抵抗は我々のソフトで開発した、とのダイレクトメイルが届いた。これは流体力学の話。我々が勝負したいのは素材設計の方なのだけど、どのような技術が使われたのか是非知りたいものだ。
小学生の頃、大阪は中之島(淀屋橋)にこの M 社の直営店があった。家の方向とは逆方向だったのだけど、なんか高級感にあふれた憧れの店だった。うまい人はあそこでこうたらええねん、と母親にいつも言われてた:笑。だからたまに逆方向に歩いてちょっと寄るのは、子供心にワクワクしていたものだ。
お腹の張りは現状維持で、悪くもなってないが良くもなってない。また少し姿勢により固まる感じがする。こうなってくると次の治療が待ち遠しい。次は金曜日。
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:52
2008年6月24日火曜日
タイムショック
火曜日: 今日はよい天気だった。ちょっとお腹が張り気味だったので、疲れたらすぐに休む。最近は90分単位で行動。なんか講義を意識しているみたいだけど:笑。で、休んだらいつの間にか眠る。最近のパターン。
朝から学生に檄を飛ばすメイルを書き続けたら、精神的に疲れた。ちょうど国内学会、国際学会も一段落し、これから夏に向けてシャキっとせなあかん、といった感じ。今研究室は本当にやる学生、できる学生、やらない学生、できない学生がはっきり別れて、助教さんでは対応しきれないところをフォロー。
今ちょうど夕食が終わり、テレビでは懐かしのクイズタイムショックもどきの番組が放映されている。あまり答えられないと、トルネードなんとかといって、ジェットコースターのようにグルグルまわり。この番組にはおバカなタレントは出ず、インテリタレントの真剣勝負。それにしても、最近は自分の母校の女性タレント(でしかも美形)が多いので驚く。でも、なんとなく関西弁のインテリタレントを応援する:笑
別に母校を応援しないわけではないのだが、どうも一癖も二癖もある変なのが出てくる。一方で西部講堂のある大学出身の方は、スラっとさわやかな2枚目が登場し、がんがん勝ち抜いて行くのだ。これなら、今勤めている私立大学の2枚目や美形タレント(それこそ一杯いる)を出して欲しいものだ。
でもあの田宮次郎さんがやってたクイズタイムショックよりは遥かに簡単。うちの家内なんかうわの空で聞いていても全問正解する:笑。まあすべて番組を盛り上げる演出なんだろうね。こう毎日クイズ番組を観てるとこちらも雑学王になりそうだ。でも分っても言葉で出て来ないんだよね:笑。老人力を確認するばかり。
投稿者 ngcoryell 時刻: 21:06
2008年6月23日月曜日
三十三間堂
月曜日: 昨日はあまりお小水が出ず(いきなりの出だしでゴメンなさい)、少しお腹がもたつき気味だったが、その分今朝いっぱい出て、今日は調子が良さそうな予感。お腹のふくれ具合は、5月を妊娠6ヶ月とすれば、今はもう3ヶ月未満くらいかな(外からは分らない!)。
さて、この半年の間に2人の友人(1人は後輩)から京都の三十三間堂に行ってきたとのメイルをいただいた。これって凄いことではない!?といってこの2人は互いに知り合いではない(多分)。ただ共通点は多く、東京の有名進学校出身で、自分と同じ大学を出て、ついでに自分と会社も同じで、途中でスピンアウトして、方や今は西の No.1 国立大学の先生、方や東の No.1 国立大学の先生:笑。
理系の彼は、現在もコンピュータを専門にしており、特に High Performance Computing (HPC)が専門である。最近は HPC も巨大な高速な計算機から、多数の小さな計算機を繋いで効率をかせぐ並列計算や Grid と呼ばれる計算環境にブームがシフトしている。これを PC Cluster と呼ぶとすれば、あの三十三間堂の仏像群はまさに Cluster の本尊だ!というわけだ(1001体の千手観音のことだろう)。変なヤツだが、京都に出かけるたびに参るそうである。
文系の彼は、まあ例の西部講堂でライブをしようという彼であるが:笑、28部衆像の中から音楽に関する象を選んで4枚送ってくれた。音楽の神々というわけだ。理系かつ無宗教の自分は、仏?なのか神?なのかまったくわからないが、この際細かいことはいいっこなし:笑。写真は Magora王と呼ばれる象の写真。
彼の説明によれば、 Magora王は、仏教では釈尊とその教え、その信奉者を護衛称賛するという役目が与えられ、Kinnaraとともに帝釈天に仕える音楽神とされる。頭部に蛇を巻き、五つの目をもつ異様な面貌であるが琵琶を抱いており、音楽神のなごりをとどめている、(原文のまま)そうだ。
やはり何が印象的かと言えば、胸あたりに抱えているギターである。(琵琶か!?)これは正しい写実である。若造がはまりそうなロックではエレキギターを腰より下に構えて弾くが、ジャズのフルアコは(フォークギターと同じで)、この位置に構えないと絶対に弾けない。弦は見えないが、ピックは見える。自分には陶酔し improvisation をやっているように思える。
友人も言っててたが、この象が鎌倉時代から存在することは本当に驚異である。昨日の続きではないが、まさに、文化は人生を enrich するね。この写真、こちらからでは見えないが、逆方向から撮られて、肩から伸びている紐が琵琶に結ばれているところに歯ブラシがつけられていれば、まさ80年代の Metheny そのものだったのに:笑(超ローカルネタでご免なさい)
最近また昼寝で眠れるようになってきた。5月以降、横になっていても気分の悪さが優先して殆ど熟睡することはなかった。そういえば、昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういうわけだ?!というシュールな歌もあったね。我々はがん張れ節と呼んでた!
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:51
2008年6月22日日曜日
to enrich life
日曜日: 昨日は早めに寝てしまい、ぴったりと朝4時前ユーロ2008を観る時間に目が覚めた。全部観ると疲れるかも知れないので、朝5時まで待って:笑、後半から観た。また色々ドラマがあったが、結局延長3−1でロシアが勝った。この話題今日はここまで:笑。
研究の上で敬愛するシニアな先生が世界中に何人かいる。そのうちのお一人が(米国東海岸の No.1 工科大学)To Enrich Life という本を出版された(Amazon で買えるとこが凄い)。学術本ではなく、ドイツからナミビア、南アフリカ、カナダを経てアメリカに渡った著者が、いかに成功し、人生を豊かにするため行動したか、が記されている自伝である。裕福でなかった青年時代から、アメリカ大陸に渡り教授になり,会社も興して成功するまでのことが書かれている。
またもう1名、インド出身の先生(米国西海岸の No.1 総合大学、Campus が各所にある。この方は Irvine )還暦を迎えられときにインドで記念 Conference を行い(この時自分も初めてインドに行った!いやっすごい国だった)、そこで自ら Plenary Lecture で、インドの一地方の青年がアメリカに渡り研究者になるまでの生い立ち、を話された。
これらのお話は、非常に興味深いし、実際面白いので、聞き入ったり、読みふけったりする。(その他にも土曜日の朝刊に掲載されている Be の人物に関わる記事は大好きである。)が、大抵はそれだけで留まり、特にこれまで自分の人生の歩み方に影響を与えてきたとは思わない(こなかったと思う、くらいか)。所詮色んな意味で自分とは異なるからだ。
先のお二人に関しては、研究そのものについては刺激を一杯うけ、むしろ follow している分も多い。しかし to enrich life ということに関しては、いやもう、それこそ人間としての能力や器が違い過ぎて、これまたどうにもならないことである(もう50になるで尚更そう思う)。また日本人の奥ゆかしさ?からか:笑、こういうことって人に言うことなのか、ともふと思う。(聞いたり、読んで感動している割には;苦笑)
世の中には五万と啓発書や啓蒙書があり、自分の知人も何人かベストセラーを出している。でも、読んだことはない(時間つぶしに立ち読みしたことはいっぱいある)。この手のことは明示的(explicit)に学ぶことではなく、暗示的(implicit)に学び取っていくものだと思うからだ。
一方で、(自分の外側から)人生を豊かにするもの、は確かにあると思う。少なくとも文化や芸術の類いはそうだろう。自分の場合は、やっぱり音楽か。(研究や卓球は極めて personal な内側からのもの)良いライブやコンサートに出かけた後は、いつもジンジンに鳥肌がたって「いやぁ、音楽は心を豊かにする」と思い、次は絶対自分だけでなく多くの人とこの瞬間を共有したい(特にお気に入りの女性と?)と勝手に感じている。
朝早く起きてユーロを観戦するくらいの元気は戻ってきた。次は(調子に乗るつもりはないが:笑)、やはり良いコンサートへ行って、音楽のシャワーを存分に浴びることだ。
投稿者 ngcoryell 時刻: 21:34
2008年6月21日土曜日
またユーロ
土曜日: 今日は東日本も大雨ということだったが、夕方までは雨は降らずじまい。結構外は湿度が高く蒸し蒸ししてたそうだが、家の中はからっとしていて全く気づかない。といってエアコンをつけているわけでもない。24時間換気システムはつけており、後は一応高気密高断熱の家のご利益かしら。
午後姉が関西から様子を伺いにやってきた。もちろん上京する理由は別にあり、そのついでに寄っただけなのだが、この間5月に電話してきたときに、こちらが底の状態で、疲れるから電話を代わる、と言ったのが気になっていたらしい。相変わらずの派手派手格好かと思いきや今日はシックに現れた:笑。とりあえず思ったよりは元気そうで良かった、と言って次の待ち合わせに向かって行った。
5FU の後は、なんというか、ゲップが頻繁に出そうになるのだが、中々でないで気分が悪くなる、といった状態が1、2日続く。でも姉と話していたり、何かに集中できると、不快感は忘れる程度のもので、むしろ少し横になって休もう、と思ったときに悶々として眠れない感じだ。
ところで、ユーロである:笑。クロアチアが予選リーグ快進撃を続けていた。驚いたのは,クロアチアが生んだ世界有数の格闘家である、ミルコ・クロコップがいつも身につけているショーツと同柄のユニフォームをメンバーが着ていたことだ。(クロアチアの国旗の模様だったらしい:こちらが無知なだけであった)
相手はトルコで、問題なくベスト4進出かと思われていたが、ロスタイムあと数秒のところで同点に追いつかれ、おまけに落胆のあまり?PK も外しまくってそのまま負けてしまった。まさに天国から地獄とはこのことか。いやあ面白いねえ。あまりに感激したので、家内に勢いこのことを話し続けた。面白くもないのに聞いてくれて、ただ感謝。
今日(明朝3時から)は、オランダ対ロシア。ロシアはあの名将ヒディングが率いる。どのようにオランダに対するのか興味新々。必ず朝4時には目が覚めるので、今からとても楽しみ。
投稿者 ngcoryell 時刻: 18:45
2008年6月20日金曜日
第2クール2週目
金曜日: 今日は第2クール2週目。2週目なのでプラチナ系の投与はなく、5FU のみ。5FU は最初の薬では TS-1 に相当する。TS-1 はカプセルなので扱いやすいのだが、今つかっているプラチナ系との併用が、いろんな事情で使えないので、昔からの 5FU を点滴で入れる。
5FU にせよ TS-1 にせよ、これらはがん細胞の分裂促進を抑制する効果がある。逆に言えばこれ単体ではがん細胞が無くなるわけではなく、他の薬と組み合わせで相乗効果をあげると言われている。今のところ 5FU 自身は寒気以外は酷い副作用(TS-1 の時は、皮膚が弱り、下痢を起こし大変だった)がないのが救い。
血液検査の結果は少しずつ向上しているとのことで、少し安心。ただいつもよりはカリウムと血小板の値が下がっているということで、少しケアをする。カリウム不足は体のむくみや血圧を高める。これは食事やらサプリでなんとかなる。血小板はプラチナ系の影響なので、これは1週間まって数字が上がるのを期待するしかない。
ようやく動くときの拘束を感じない程度には、腹水は抜けたように感じる。先生の触診でもそのように仰ってた。何よりこれが一番薬が効いている証拠なのだ。来週もう一度プラチナ系を入れてから CT をとる。もうドキドキするも何も、その後の選択肢が殆どないので、結果を受けいるしかしょうがない。
昨日は明け方目が覚めてからあまり眠れなかった。病院も混んでて、治療まで2時間もまった。その上に点滴中は眠れなかった。そろそろエネルギーが切れるころだ。となりのテレビでは、ドイツ対ポルトガルを放映中。でも多分睡魔が勝つだろう。
投稿者 ngcoryell 時刻: 17:23
2008年6月19日木曜日
笑う門には
木曜日: 多くの人から、病気は笑って飛ばせ、とか、笑う門には福きたる、とか言われる。まっことその通りで、滅入ってうっとおしくしているより、笑って明るく過ごしている方が、気分はいいし、免疫力向上するというのもわかる気がする。(もっとも物理的に笑えないくらい辛いときもあるんだけどね。まあ気持ちの問題。)
うちの家は、父親以外はテレビ派なので、少なくとも食事の間は絶えずテレビがついている。今は世の中のスーパーサラリーマンや研究者の方にはまず不可能な、テレビのゴールデンタイムに必ず自宅にいるので、もう自分の頭の中には観てる観ていないに拘らず色んな番組がインプットされている。
驚くのは、今は恐ろしい程クイズ番組があるということだ。しかも売りは「おバカなキャラ」なのだ。これ自分が無知であることを恥としないイケメン、美女が、反射神経?だけで知っているキーワードだけを頼りに、本能の赴くまま:笑、信じられない答えを連発する。それをまた周りのものが笑う、といった作り。
新聞の投書で、あの馬鹿タレントを何とかしろ、と掲載されたり、つい最近の朝刊にも、何故彼らが受けるのか?(我々の心を癒してくれるらしい)等の記事が出ており、ちょっとしたブームである。それにしても毎日毎日同じ顔ばかり本当によく見る。
一方で、その対極の学識人、文化人の人たちの軍団も形成されていて、対決にはならないのだけど:笑、うまくお笑いタレントも関わってきてうまいバランスが保たれている。もうクイズ番組というかバライティ番組なのだ。
なんというか我々が若いときにはやった、クイズも楽しみ演出も楽しむ(クイズダービとかクイズタイムショックとかね)のとは根本的に違うのだ。これは一体どこまで流行るのだろう。このままあのおバカなキャラを1年続けられるとも思えないし、また次のぼけキャラが登場するのかしら。
といいつつ、観て笑っている:笑。酷い時は笑ったらお腹が苦しくてひきつった状態になったのだが、今は大丈夫。変に頭で考えるよりは、面白い時に本能で笑う、これが一番大事だ。ハハハ。
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:51
2008年6月18日水曜日
されど布
水曜日: 今朝は起きた時からお腹が妙に平穏。少し位違和感がある方が普通なので何か気持ち悪い。超弱気だが:苦笑、そのうち調子が悪くなるとか、突然猛烈に痛くなるとか考えてしまうのだ。とはいえ調子が悪くなるのを待ってるわけにもいかないので、このままいい子にしてろよ、と念じつつ行動する。
少し心配なのは、ここに来て体重が落ちていること。先月の入院時は腹水がたまり体重はどんどん増え77kgくらいまでになった。今朝1番にはかったところちょうど71kg。1ヶ月で6kg落ちてしまった。このうち半分は腹水だろうから、3kg程は痩せたことになる。食事をとれてなくはないが、やはり量は減っている。顔もまたふっくらから少し頬がこけ気味。(でもまだ70kgもある!)
ところで、最近の研究テーマの中に、布のモデリングがある。布 cloth はそれなりのハイテクで作られており、結構その力学的挙動が複雑なのだ。この力学的挙動をうまくモデル化(数式化)して予測できないと、素材がいくら優秀でも、製品をつくる度に実験を繰り返し安全性等を評価しなければならない。
そこを virtual に計算でできるようにするのが我々の仕事(の一つ)である。たかが布というなかれ、そのハイテクぶりは、ご存知英国 SPEEDO 社の水着で十分に認知された。我々の group はどちらかと言えば underwear への応用だったのだが、新しいアプリケーション先としてスポーツウェアも十分考えられる。(例えば、これを使うと同じ効果で締め付けが少ない!とか、ビジネスチャンス!)
つい2、3日前 web をぶらぶらしていて驚いた。あのドイツの BMW 社が布製のスポーツカーを開発しているというのだ。写真は公開されたものから転用。普通なら煙たがられる皺自体(ドアにある筋ね)がここでは妙にセクシーではないか(さすがユーロ)。こういう美しいものを見せていただくと、こちらもまた元気が湧いてくるのだ。
(up したつもりが見事に忘れていた:笑。遅くなりました。老人力!)
投稿者 ngcoryell 時刻: 23:59
2008年6月17日火曜日
ユーロ
火曜日: 今日は、全体的には昨日よりはちょっとましになったかな、といった感じ。昨日原稿書きを終えたのが精神的に良いのかもしれない。それなりに評判もよく、少し改訂してもう少し多くの人の目に触れる形でもう一度原稿を使いたい、とのことなので快諾。柳の下に2匹どじょうは普通はいないが、まあ良しとする;笑。
ユーロと言えば色々連想することは多いが、ここでは欧州の国別サッカー選手権のこと。ワールドカップ並みに欧州では人気があるそうだ。新聞でもネットでもかなり多くのスペースを割いて報道されているので、WOWOW で一試合見てみた。
ワールドカップで世界のプレーは慣れている?筈なのだが、本当に驚いた。先日見た日本とタイの試合ととても同じスポーツとは思えない。カメラの角度も違うのかも知れないが、グランドが日本の試合よりも広く感じ、その中をダイナミックに選手が動きボールが飛び交い、パス回しも全然速い。
何よりシュートが確実にゴールに向かう。バックスのデフェンスをものともせず、引き連れてシュートする。日本の試合は、言われ続けていることだが、FW が弱く、この間のシュートもセットプレイからバックスの2名がヘディングで決めたようなもの。ようは静的でダイナミズムに欠けるのだ。おまけにボールの回りに何人も人がいて、狭っくるしい(良い悪いはわからない。単なる感想)。
オシム前監督が、日本人は日本人の特長を生かした、走れ走れのサッカーを目指せと言っていたが、果たして、それであの欧州のダイナミズムに満ちたサッカーに対抗できるのだろうか?!WOWOWでみた試合は、オランダ VS フランスで、4-1 でオランダが勝ったが、特にフランスが弱かったとも思えない。互いにスリルあふれる試合だった。この中で日本チームがプレイすることが余り想像できない。
ここまで書いて、以前学生を連れてドイツのプロのチームの合宿所まで海外遠征したことを思い出した(卓球ね)。そこで観たのはやはり違うスポーツだった。学生が本当にびびって慣れるまでは、横で練習したくない、といった感じだった。(今は卓球については、日本の若手はヨーロッパで育っており、特に欧州と比べて見劣りする訳ではない。)
でも、ミスマッチによる噛み合ない試合が、接戦を生むことは怏々としてある。観てて面白いかどうかは別として。思えばコーチをしている母校は、強い相手には常にミスマッチで勝負していた(させていた)なあ。
投稿者 ngcoryell 時刻: 20:26
2008年6月16日月曜日
原稿書き
月曜日: 今日は副作用もほぼ消えて、腹水もまた少なくなり、先週よりも快適な週明けを迎えられるはずであった。果たして、昨日よりも気分の悪さはなく、お腹の張りもさほどではないのだが、トータルではどうも元気がでない。どちらかと言えば不快感が一杯で1日を過ごした。
何をしても集中力が継続しないので、そんなときは諦めて寝ることにする。副作用がひどい時は横になっても寒気ばかりがして気分は改善しないのだが、今日はそんなことはなく、横になってはぐっすりと眠ってしまう。何が自分の体力を奪ってるのだろう。(わかってるけどね)
今日までを締め切りとして、簡単な原稿を依頼されており、このところずっとその内容を考えていた。どちらかと言えば、ずっとアイデアを溜め込んで、一気に爆発的?に原稿を仕上げるタイプなので、今日まで特に下書きもせずただただ頭の中に原稿を置いていた。
で、今日は困った:苦笑。締め切りは、さほど気にしないのだが:苦笑、書き始めないことには始まらないし、どんどん忘れて行く(老人力!)。かといって、集中力が継続しないのでちっともタイプが進まない。仕方がないので一気に書くのは諦めて、横になるごとに次に書くことを反芻し、起きてはタイプするということを細かく繰り返した。
4ページ程の原稿なので夜には仕上がったが、細かく分けて書いていると、前後のつながりが今ひとつ:笑。さらには文章の書き方もバラバラで、調子いいときは強気な文章になってるが、悪いときはダラダラとしている。まあ文才のなさは承知しているので、あまり気にしないことにする。
無理しないで寝てろ、とよく言われるが、これ以上寝る方が無理しているというか:笑。少なくとも集中力が続いている間は、幸せな気分である。というわけで今日もあっと言う間に終わった。なんせ起きている時間は10時間に満たないから。
投稿者 ngcoryell 時刻: 21:21
2008年6月15日日曜日
Love the one you're with
日曜日: 今日は Dream という格闘技を見た。CS 放送を契約しているので、Pay per View で見るごとに視聴料を払わなければならないが、今は地上波での放送がなくなったので仕方がない。(今は半日も待てば、Youtube 他に up されるので、削除されない限り、すぐに観れるけどね。)
この手の格闘技番組は、最初に選手紹介を兼ねた煽りビデオが流されるのだが、今日の Dream、最初の全員紹介の時のバックミュージックに、CSN の Love the one you're with が使われた。残念ながら他のバンドによるカバーであったが、この曲は大好きな曲なので、思わず聞き入った。
この曲はコーラスの奇麗な曲で、20年前の会社員時代に仲間(男2女2)とやったことがある。汝の隣にいる人を愛せよ、今一緒にいる人を愛せよ、的なタイトルが自分は気に入ってたのだが、一緒にやった(この曲を教えてくれた)友人に、それは安易だよ、と言われたのを思い出す:笑。(その頃自分はもう結婚してたね。)
今日は残念ながら、朝から夕方まで副作用で気分がすぐれず、ずーっと寝ていた。幸い寝ているときは寒気もせず楽だったので救われた。夜息子と一緒にステーキを食べて:笑、サッカーの話をして、少し元気がでて、 Dream を観た。思わず口ずさむコーラス。DuduDudu, DududuDu!! DuDuDu, DuDuDu! 明日へ繋ごう。
投稿者 ngcoryell 時刻: 20:19
2008年6月14日土曜日
揺れ
土曜日: 第1クールの経験からは、翌日が結構気分の悪くなる日。精神的に負けてはいけないのだけれど、なんととなく憂鬱。昨晩は寝る前から、体内で化学反応が起こり(音が聞こえる)、このところなかった胃痛も生じ、なかでバトルが生じているんだな、と思いつつも、辛かった。まあそのうち寝てしまうのだけど。
今朝は、昨晩の葛藤とは別に非常に快適に起床。とりあえずのバトルは勝っている感じがする:苦笑。冷たいものに触ったり、飲んだりすると痺れがくるので、今朝は特に意識してゆっくり行動。食事も時間をかけてとっていると、なにやら頭が揺れる。もう副作用が出始めたかな、と思ったが、一緒に天井灯もゆれている。
そう、岩手・宮城地震だ。このあたりは震度3くらいだったが、いつもとは違う感じがしたので、瞬間テレビをつけてみると、すぐに速報が現れた。このあたりのレスポンスは年々速くなる。震度6強ということで、仙台の友人にメイルしてみると、机からポータブル HD が落ちたくらいで、被害はなかったとのこと。でも経験した中では一番揺れは大きかったとのことだった。
また地震関連の先生方は忙しいだろうなあ。自分も地震関係の仕事に少し関わっているが、こう目の当たりに国内でも地震による被害が生じると、いい加減なことはできないと身にしみて思う。被災地の復興を祈るばかりである。家内と、そろそろ関東も来るんじゃない?と真面目に話しあった。こればかりはまだ予言できないのかしら?
やはり2、3時間起きてると気分が悪くなってくる。横になっても気持ちの悪さ優先で、眠れるわけではない。体は休まるのかも知れないが。むしろお腹に何かいれた方が気分は落ち着く。冷たさに触れなければ痺れはまだ来ていない。
揺れの激しい日だった。明日は落ち着くだろう。
投稿者 ngcoryell 時刻: 18:41
2008年6月13日金曜日
治療室にて(第2クール初日)
金曜日: 今日はプラチナ系抗がん剤投与の第2クール目。前回は塩酸なんたらだったが、シスプラチンもオキサリプラチンも、中のプラはプラチナ(白金)。いや、あの万年筆にもなる?プラチナが体内に投与されるとは、夢にも思わなかった。先生は絶対に効果が出る、と今日も強気。(いやそうでないと困る。)
2クールが終わった6月30日に2ヶ月ぶりの CT で効果を評価することになった。ちょっと早いかなとも思ったが、よく考えると2月末、4月末と2ヶ月置きにやってるんだね。これはもう総てにすがるしかない。でも5月に比べ6月は調子が上向いているので、全くアカンということはない気がする。
今日は治療室の隣で、女性の患者さんが、うちの先生は意地悪なんですよ、と看護師さんたちに愚痴をこぼしていた。どうやら自分と同じ先生みたいだ。どうしても聞こえてくるので耳をそばだてると:苦笑、前回の自分と同じ薬が使われているようだ(ドセタキサン)
髪の毛だけでなくまつげも抜けますよ、まつげもですか?、ええ。つけまつげでもして下さい、僕はしたことないですが、なんて言うんですよ!?その上、この薬は大体4回くらいしか効かないですよね、そんな言い方ってあります?
いや思わず笑いそうになった。まさにその通りです、と言ってやろうかと思った。女性と男性ではやはり受け止め方が違うね。もっとも同じ学校法人の中で、こちらは教授、向こうは専任講師(医学部のヒエラルキは凄い)なので、かなりこちらは丁寧に扱われている感じはあるけど。
さて、今は帰宅の勢いで書いているが、この薬後でボディブローのように副作用が出てくる。今日は固いベッドで腰も痛かったので、このあたりで退散しよう。See you soon.
投稿者 ngcoryell 時刻: 17:43
2008年6月12日木曜日
ビデオ、その後
木曜日: 今日は、午後には雨があがったように思えたが、結構不安定だったと家内が言ってた。家の中では外の様子は分らないね。昨日久々に外に出た&明日病院なので、今日は家でお利口にしてなさい、との空気が満ちあふれていた:苦笑。
昨夜は、本当は昨年行われた二つの国際学会の打ち上げに参加する予定だった。ついでに、自分の激励会も兼ねていた。が、5月の急転直下の状況に泣く泣くキャンセル。(まあ物理的に無理なので仕方ない!)関係者に随分ご迷惑をかけた。シュン。
で、ビデオをとってお送りした。撮ったのは先週の土曜日。撮ってる時はアドレナリンが出ているので、何でもありで恥ずかしくない:苦笑。標準語 version と native 大阪弁(もう随分となまった)version をとったが、両方とると、やはり標準語の方が不自然なので大阪弁の方を送った。本人はボクシングの K 田(兄)選手を柔らかくしたような雰囲気のつもりだった:爆。(お父さんの方とはちゃうで。)
昨日会が行われているときに、電話を入れ参加されている方たちと少しだけ話をした。いや嬉しかった。本当に話している時は、無限のパワーが天からおりてきたような感じだった。電話が終わっても全然元気だったし。ビデオよかったよ、と言われたので、もう一度観てみると、今度は大阪弁の方も、ど恥ずかしかった。もう穴があったら入りたい。
ずっと先延ばしてきた打ち上げが無事終わり、参加はできなかったが、自分の中で一つの区切りがようやくついた。明日はいよいよ?オキサリプラチンでの第2クール目。またほぼ半日かけて点滴。今度の薬は髪の毛、味覚も問題ないのだけど、例の痺れだけが不安。でもまあ、嬉しい悲鳴と我慢しよう。
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:41
2008年6月11日水曜日
Lunch with Me
水曜日: 今日はお昼に車で大学に向かった(家内の運転)。病院以外にでかけるのはほぼ一ヶ月ぶり。天気はあまり良くなかったが、雨も降らず暑くもなく、余分な体力を消耗しないので◯。例の米国からのインターンシップ学生と昼食を一緒にした。その他研究室の博士以上のスタッフが集まってファカルティクラブに集合。
昼休みが終わった1時ならゆっくりと過ごせるだろうと思ったが、席は確保できたがランチメニューは殆ど SOLD OUT だった。ちょっと予定外だったが(予約しておけばよかった)、なんとか向こうもやりくりをして間に合わせてくれた。
彼にどうして、ウチに来たのかと尋ねたところ、ガールフレンドは居ないそうだが:笑、やっぱり「日本」でインターンシップというのが第1条件だった。イタリア人だがフランス育ちで、フランスではアニメやビデオゲームなどで日本の文化を子供の頃に触れることが多く、ずっと日本フェチだったみたい。(日本語も少し喋れる。)
で、日本でプラズマ物理ではなく、日本で計算力学(粒子法)で調べたら、自分にぶち当たって速攻メイルを出した、誰にも相談せず(推薦も受けず)すべて自分の判断だ、ということだった。いいねえ、良いセンスしてる:笑。そちらの大学にはもっと良い先生が一杯いるのに、と笑いかけると、確かに居るんだけど、連中日本には住んでないんだよ!と返してきた。
そうだね、我々が気に入った国で机を借りてリフレッシュしながら仕事しよう、みたいなものか。なんと言っても全米 No.1 の大学の博士3年である。放っておいても大丈夫に決まっている。というか、何か困ったことがあれば相談に乗ることにしよう。実際今日話してみて、藁をもつかむ思いで来たのではない、ということは良くわかった。
すでに、研究室のメンバとも打ち解けているようだった。今研究室には、オーストラリアで育ったマレーシア人、英国で育った日本人、日本語ぺらぺらの英国人、日本で英語が喋れるようになった中国人、と多彩である。日本人の学生とも大いに交流を深めてもらいたいね。
時間にしてたった45分足らずだったがすっかりリフレッシュ、昼食後はすぐに家に戻り気持ちよく熟睡した。
投稿者 ngcoryell 時刻: 18:59
2008年6月10日火曜日
カラっといい気分
火曜日: 今日は久しぶりにカラっといい天気だった。少し暑かった?のかも知れないが、窓をあけると涼しげな風が入って来て気持ちよかった。5月以降2階の書斎に行くのも億劫だったが、今日はおやつを持って上にあがった:笑。
5月になり腹水がたまり始めてから、常に膨満感がつきまとい、「空腹」を感じたことは最近なかったが、これまた久しぶりにお腹が減ったのでおやつに手を出した。今度の薬では幸い下痢はしておらず、また味覚も今のところ大丈夫なので、食欲さえあれば(後お腹が不平をいわなければ)何でも食べられる。
あまり食べられないときには栄養価の高いスープに助けられてきた。先日頂いた物ががちょうど無くなったので、家内とネットでゴージャスなスープセットを探して注文した:笑。まあ値段もしっかりしているが、気分的にリッチになれる。ちなみに今日の昼はフカヒレスープ。先週末は伊勢エビのポタージュスープ(どんなや!)を頂いた。おかげで元気もりもり。
こんなに気持ちの良い日は外に出たくなるのだが、今日はそれよりもまた春が戻って来たように眠気優先。春眠暁を覚えずではないが、やたらウツラウツラする。5月以降は、昼食前、夕食前に2時間ずつのお休みタイムにこだわることなく、横になりたいときに横になっている。というか、横にならないと辛いときもあったわけだが、今日はとても幸せな気分だった。
まだ数時間同じ姿勢でいるとお腹が固まり、伸び伸びフラッシュが必要であるが、随分と楽になった。まだ動くと胃腸の動きが不安定(腹水の中で浮いているから)で、すぐにお手洗いに行きたくなるが:苦笑、全体的にはいい感じが続いている。
気分が良い理由。それはもう一つあります。もちろん 3G iPhone の発表。お楽しみはこれからだ。
投稿者 ngcoryell 時刻: 16:01
2008年6月9日月曜日
朝から賑やか
月曜日: 夜明けごろ、例によってふすまを隔てたとなりの部屋から、象の寝息が:笑。ときどき思い出したようにソファから起き上がって、トイレに行ったり、台所で冷蔵庫を漁ってる?のが分る。その後またソファに戻り息子は寝続ける。
5時ごろ、また動く気配がしたので、ずいぶんと落ち着きがないなあ、とこちらも寝ることに集中できず聞き耳を立てる。よく聞いてみると、寝息以外の音もあるので2人居る?ことが分った。どうやら娘が朝1番に家を出るために起きてきたようだ。
こちらも起きて軽くあさの挨拶。昼も多分メロンパンなんだよ、と言いながらメロンパンを食べていた:笑。いつもならアッシーで最寄りの駅に送って行くのだが、今はちょっと自信なし。徒歩一分の朝1番のバスに乗って、1限に間に合うように茨城へ戻って行った(ぎりぎり間に合うらしい)。
大学が楽しい(授業も含めて:笑)、というのは本当にいいことだ。自分の場合は、授業は全く面白くなかった。すぐに運動会卓球部に入ったので、そっちも忙しかった。かといって、卓球というよりは卓球部も、面白くてしょうがない、ということはなかった。部活のない日はひたすら寝てたし、同じ下宿の友達と麻雀してたか:苦笑。(今学生に言ってることにホント矛盾していた!)
昨日娘に、あれはメイド喫茶じゃないよ、と怒られた。上半分はそうみえても、下半分はジーパンだったし、どっちかと言えばスターバックスだよ、だそうだ:反省。(家族は誰も今もこのブログのことは知らない:爆笑)ということで訂正します。
娘がでかけたので、また寝床に戻りうだうだしていると、また寝息以外に足音が聞こえた(6時半ごろ)。めずらしく家内も起きてきて、息子が起きたときように朝食を準備しているようだ。こんな朝から家がラッシュなのも珍しい。おかげで、今日のブログネタを仕入れることができた。
このところ、それなりに体調は安定している。勢い昼息子と一緒に MOSBURGER を注文した。この辺では何と出前してくれるのだ。息子の食いっぷりにつきあって、こちらもつい大口で食らいついてしまった。果たして胸焼けを起こし、胃腸も大きな固まりが落ちてきてびっくりしたようだ:反省ばかり。
今週末から第2クール。それまでは最低現状維持。
投稿者 ngcoryell 時刻: 17:58
2008年6月8日日曜日
祝:男子バレー
日曜日: 昨日から今日にかけて結局息子も合流し、久しぶりに人口密度の高い家になった:笑。以前は当たり前だった光景なのだが、たまに集まると新鮮。2人とも声を揃えて「髪の毛が生えてきたね」と言う。そう、もうすっかり黒くはなってきた(もちろんまだ坊主だけどね)。カビもだんだん成長しているようだ:笑。
昨日のバレーボールは素晴らしかった。2、3年前までは全く実力が伴わず、それでいてタレントを駆使した放送が鼻についてしょうがなかったが、ようやく実力が人気に追いついてきたようで、試合そのものも面白かった。それにしても、ルールもどんどん変わっているんだね。(25点とか、リベロとか:笑)
最初のイタリア戦に負けたのがよかったのかも知れないね。昨日はシーソーゲームをものにできた。監督のパーフォーマンスがかなり派手派手だが:笑、まあ昨日ばかりは良いのではないか。天井からのカメラが大の字につっぷした監督をとっていたが、あんなシーン経験したくてもできないだろう。
ずいぶん昔の話だが、日本シリーズでヤクルトの池山選手が絶不調から立ち直り、やっとこさ試合にも勝った瞬間、ショートの位置で感無量で万歳している(ロングショット)写真が翌日のスポーツ新聞のトップに掲載された。そのシーンとダブった。(ちなみに別に池山選手のファンであった訳ではありません、が苦しんでるのは知ってたので、この新聞の扱いに少し感心した。)
勢い、男子サッカーもみたが、これは前半リードされたところで、力つきて就寝。途中目覚めたときに、引き分けだったと知った。まあね、まだまだ負けてもらっては面白くない。でも40度近く、湿度も半端でないところで、サッカーするなんて正気のさたではないね。面白いのはオマーンの選手の方が後半ばてていたことだ:苦笑。だったら第3国でやればいいのにね。
今日は本当は、大学院入試面接の日だったが、パスさせてもらった(感謝)。家で大人しくしていたが、大分体は動けるようになってきた。もちろんまだまだ不自由なところは一杯あるが、一頃の椅子から立つのも一苦労、常に脈拍120/分という状態はクリアできるようなった。でもまあ調子のったらあかんで。
猫砂が効いているみたい、と家内はいってる。いいねえ。こちらも薬が効いている(願望)。
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:22
2008年6月7日土曜日
Daughter is back
土曜日: 昨夜ふいに娘が帰ってきた。1ヶ月ぶりくらいだ。大学に行き始めた当初は毎週帰ってくるぞ、と言ってたが、さすがに大学に慣れてきたようで、帰る暇がなさそうだ。まあそれが普通だろうね。自分は学生時代は正月くらいにしか戻らなかったし。
今のところ、大学が楽しくてしょうがないらしい。授業もちゃんと出て、サークルにも入って(鳥人間コンテストのクラブ:笑)、寮生活を enjoy しているようでええこっちゃ。だいたい、(自分にも記憶があるが)わざわざ帰ってくるということは下心があるに決まってる:笑。
ということで午後は、娘は家内と買い物に出かけた。何やらカットやらエステやらいろいろ単語が聞こえてきたが、そんなに多くのことは無理ということで、夏物の服を買いにいったようだ。また体形が変わったか:爆。そのほかにも、魚を焼いたことがない、ことを寮でからかわれたらしく、その修行にも来たようだ。
情報関係の授業の内容を聞いてみると、コンピュータリテラシーが6月に入り windows から Linux に変わったそうだ。ターミナルでコマンドベースでコンピュータを扱うのはもちろん初めてで(昔はそれが当たり前だったけどね)いちいち面倒、と言ってたが、結構マニアックなコマンドまで知っていて驚いた。家内が、いいねえ、いいねえ、オタクへの道だ、といって笑ってる。
今日は、午後から中田選手ひきいる all japan と世界選抜の試合を見た。もとオランダ代表のダービッツ選手のあのダッシュ力と力強いキック力に感心。あの野生ぶりは、レッドソックスのラミレスのようだ。残念ながら最後の方は PK まで外しばててるようだったが、でも、うん元気がでた。
ふふふ、今日は私の勝ち、といって家内が笑いながら戻ってきた:笑。今日はこちらは午前中は絶好調。学習効果なく、飛ばしすぎて午後はまたトーンダウン:反省。でも、いい感じにはなってきている、この調子、うまくコントロールしたいなあ。
投稿者 ngcoryell 時刻: 16:20
2008年6月6日金曜日
気分転換に病院?
金曜日: 今日は病院の日。本来今週は休薬日なので本来なら病院に行く必要はないのだが、先週腹水を抜いたときに、万が一調子が悪くなった特の備えて予備日を設定いただいていた。幸い先週から今週にかけて、腹水は増えてないようだし、全体的に緩い傾きながら上向いている感じ。
なので今日は家で大人しくしていてもよかったのだが、体調がいいので外に出たくなったことと、血液検査だけしておこう、何より先生と話をして癒されよう?と思った次第。どういうわけか道も病院も非常にすいておりスムースに行き過ぎて、逆に向こうでの待ち時間の方が長かった。
血液検査の結果は改善されていて、炎症は収まりつつあるようだ。白血球の数字も元通りになってきた。もちろんまだまだお腹は張っており腹水は残っているが、これは今後の治療で自然になくなることに期待する。腹水には栄養分も含まれているので、無理に抜いて更にヘロヘロになりたくない。
先生に、この薬による治療は(日本では)初めてのケースですが、今のところはまずまず効いている感じがします、このまま治療を継続しましょう、と言われた。効かなかったときのことは考えたくないが:苦笑、まだまだ作戦がないわけではないようだ。ともあれ持久戦。少々のことは辛抱し、心だけは折れないようにする。
家内は先日「犬猫大嫌い」という匂いの強烈な砂をまいたそうだ。私は猫に負けません、と横でバレーボールを見ながら夕食を食べている:笑。今日もとりあえず被害なかったようだ!週末はまたサッカーに格闘技がある。集中力が持続するようになってきたので、ゆっくりテレビ観戦を楽しむ予定。
投稿者 ngcoryell 時刻: 20:24
2008年6月5日木曜日
米国からの留学生
木曜日: 今朝起きたら雨が一時的に上がっており、久しぶりに空気が美味しかった。少し気持ちに余裕があり:笑、朝から庭を散歩。奇麗に花が植え替えられていた。そうそう、猫よけを見てみよう。
写真は、玄関の門の下に取り付けたもの、元々は鳥よけらしい。確かにここからは侵入されないと思うが、連中身が軽いからなあ、と思うが、そんなことは絶対口にしない:笑。でも今日の見回り成果によると、被害はなかったそうだ。
今週末から、米国はボストン(正確にはケンブリッジ)から留学生がインターンシップで2ヶ月強研究室にやってくる。アメリカの No.1 工科大学の博士課程の学生。何か博士論文の仕上げの解析をうちの研究室でやりたいそうなのだ。
彼のやりたいことは、確かに自分の専門であり、まあそれなりの知名度はあるが、学位取得の一番大事なときになぜわざわざ日本に来るのかちょっと腑に落ちない。アメリカ(というか彼の大学)にはもっといい先生がいるのに。(そもそも一体どうやって自分を探し当てたのか!?)
うちの大学に来る欧米の学生は、大抵日本フェチで、日本語が喋れる場合が多い。今回も実はそうではないかと想像している。フランス系イタリア人でかなりのイケメンらしく、多分日本人のガールフレンドがいるのかなあ、なんて。
と、いいつつ研究能力のレベルが違うことは違うだろう。非常に一緒に研究できるのが楽しみだ。ちなみに彼の専門はプラズマ理論物理(原子力工学科)。ね、うちに来るのが不思議でしょ?まさに異種格闘技だ!
投稿者 ngcoryell 時刻: 17:49
2008年6月4日水曜日
ビデオレター
水曜日: 今日は朝から調子が良く、朝食も美味しいし、お腹も暴れることなく順調。こんなに良いと後できっとしっぺ返しが来る、と疑心暗鬼ながら:苦笑、午前中はデスクワーク。いつもなら一回目の朝寝に向かうところが、つい調子がいいので時間を忘れて作業をしてしまった。果たして、午後はやっぱり疲れて、熱っぽくかなりトーンダウンしてしまった。ペース配分は大事だ。
ところで、家内対猫の対決:笑、また一本とられてしまった。今日は大丈夫と庭チェックから戻ってきた灯台下暗しのところに、小さなネズミが一匹置かれていた!猫はご主人様に得意げに獲物を持ってくるというが、これはなんなんだろう、挑戦状か。すっかり興奮した家内は、今から猫砂をまく、といって出かけた。この対決しばらく続きそうだ。乞うご期待?
今月もいくつか懇親会が予定されていたが、もちろんキャンセル。そのうちの一つにはビデオで出ることにした。MAC には CAMERA が内蔵されているので、今すぐにでもビデオレターは作れる。ふと、年度末に(ハワイ用、しかも持って行くのを忘れた!)購入した動画がとれるデジカメがあることを思い出した。
このデジカメ、結構優れもので HD の精細さで録れる。早速体にむち打って試し録りしてみた。確かに奇麗だが、HD の密度でとると、顔の細部までくっきりうつり、なんかやつれを前面に打ち出してるみたい:苦笑。カビみたいな髪の毛まで写るし。その点 MAC に内蔵のカメラはこれは適当にぼけて、いい感じである。やっぱり MAC でとろう:爆笑。
今日は午後一気にしおれてしまったが、お腹はさほど悲鳴をあげていたわけではなかった。明日もまたこの調子を願いたいね。
投稿者 ngcoryell 時刻: 19:42
2008年6月3日火曜日
流れるインク
火曜日: 今日も雨。まあ梅雨だから仕方がない。朝起きて、ゴミ出しをして、新聞をピックアップするために郵便受けを開けると、そこには郵便物の山が残されていた。昨日は夕刊も含めてとるのを忘れてたのだ。傘を差しながら不安定なまま、片手で新聞、郵便を引っぱりだす際にいくつか郵便を落としてしまった。
あろうことか、雨に濡れた地面の上に、万年筆で書かれたはがきが落ちてしまった。しかも裏面がもろに濡れてしまった。あっと言う間にインクが流れ、しばらく呆然としていたが、被害をくいとめるとめにはがきを水平にして:笑、そーっと家の中に運び込んだ。
抽象的な字が(失礼)、更に芸術的になった。もはや原型をととめている方が少なかったが、よーく見てみると、筆圧でペン先の痕跡が残されており、針の穴が空くくらい睨んでると、字が浮き上がってくるではないか。これで一安心。
なんとか文意はとれた。が、最初の書き出しだけが分らなかったので、メイルでお礼とお詫びを書いてイントロを教えてもらった。これで自分の中では完結。本当は、こちらもはがきでお詫びすべきなのだけどね...
中高はもっぱら自分も万年筆を使っていた。数学や物理の宿題も全部万年筆で解く。間違えても消せないので、そのまま続けて新たに書く。おかげで、ノートが隙間なく式で埋められて、ノートを借りにきた友達に、一生懸命写しても間違いを写してることが多いんだよな、と評判がわるかった:苦笑。
去年、どんどん字を忘れるので、字を書く機会を増やせねばと思い、万年筆を買った。なんて言うんだろう、書きやすい筆先であれば、(汚い字でも)流れるように書ける。その感触が懐かしかった。今は覚え書きをする際には、まず万年筆を使うようにしている。web でちらりとみたが、万年筆の世界も深いねえ。
これを書いているときに、テレビで米米クラブが出ていた。なんと Char がゲストで出てきて共演して、浪漫飛行を演奏した。いや Char のギターは改めて凄い。この曲は息子と最初で最後?一緒にカラオケで歌った曲だ。父ちゃん歌おう、と誘われてサビしか歌えず、なんのために CD 持ってんの、と怒られたのを思い出す。いや良い歌だね。
今日は出足が今ひとつだったが、とても気持ちよく終われた。Have a good night.
投稿者 ngcoryell 時刻: 21:52
2008年6月2日月曜日
梅雨入り
月曜日: 天気がよかったのもつかの間、今日から関東地方は梅雨入りだそうだ。やれやれって感じ。まあこればかりは年中行事だから仕方ない。例年より早いみたい。家内は昨日仕入れた、猫よけグッズをぐずつく空の下でいろいろ作業をしていた。匂いの他に、物理的に猫を通さない柵のようなものも導入したみたいだ。
どうやら腹水の方は一段落ついたのか、これ以上お腹がふくれることはなさそうだ。ずいぶんとお腹は柔らかくなった。と思いきや、今日は午後くらいから、ずしりずしり胃に鈍痛が走る。少しいつも良い重め(痛め?)なので、早々と横になって収まるのを待つ。このところ大人しくしていたのに。胃の中で病巣と薬が格闘している感じか。
昨日男子100mで世界新記録がでた。100mと言えば、もはや格闘技の世界で、アスリートの筋肉たるやもの凄い(カールルイスはしなやかそうだったけどね)。1993年にシュツッツガルトで学会があり、たまたまそこで世界陸上をやっていたので、会議を抜け出して男子100mの決勝を見に行ったことがある。
その世界陸上では、女子マラソンで日本選手が金、銅を獲得し、その表彰式も行われた。陸上をまともに生で観るのも初めてであれば、日の丸が上がるのを観るのも初めてで、100m決勝を前にやたら感動した。で、その100m、イギリスのクリスティ選手が、カールルイス選手を破って金メダルを獲得した。
その瞬間スタジアムが総立ちになった。身の毛がよだつ瞬間とはこのことか、と思った。後で更に驚いたのが、その隆々とした筋肉に加えて、クリスティ選手がほぼ自分と同い年であったことだ。コンディションをここまでキープするには physical に加えて mental な強さが必要だろうな、と思った。
話を戻して、このところの100m、少しずつ記録は更新されているようだが、あのベン・ジョンソン選手が(ルール違反だったけど)出した時のインパクトはない。でも、昨日の9秒71?2という記録は強烈だった。ビデオで見た勝ち方も圧勝だった。何より印象的だったのは、小粒の弾丸が駆け抜けたのではなく、196cmの大男が、広いストライドで打ち破ったことだ。
同じ能力を出せるなら、体の大きい方がそれは有利だろう。(もちろん負担は大きくなるが。)これは北京オリンピックが楽しみになってきた。先週末からスポーツの話題が多く、今日は全然別のスポーツのことを書くつもりだったが、いつの間にやら100mのことに集中してしまった。それほどインパクトが強かったのか。
今日はサッカーもある。息子は負けないかなとか言うが:苦笑、ここは快勝して梅雨をふきとばしてもらいたいね(まだキックオフ前)。
投稿者 ngcoryell 時刻: 18:31
2008年6月1日日曜日
目標と願望
日曜日: 今日はいい天気だ。昼からはすっかり晴れたので、久しぶりに外に出た。先月の入院以来殆ど病院と自宅の往復以外には外に出ていない。(朝のゴミ出しはしてるけどね!)お腹の張りが動きを邪魔するのが気になり大人しくしている次第。
また昔に戻り最初の目標は近くのコンビニなのだが、まだちょっと自信なく(実際は行けると思うけど)、庭をうろちょろすることに。といっても広大な庭ではないので、できることは限られており、猫の痕跡を探すことくらいだ:笑。(そういえば、今朝は糞を置いて行かれたらしい!)
当たり前だが、家の中より外の方が気持ちがいい。今はあまり花が咲いておらず緑一色だ。家内は今日マリーゴールドを植えると言ってた。また庭先が明るくなるね。(近くの園芸店にでかけたついでに、猫よけ特効薬もゲットすると言ってた:笑)
先月は、入院した日から、今月担当予定の授業の講義ノートをせっせと作った。昨日無事最低限のものは完成。いつもは、OHPに絵を出して板書するスタイルなのだが、とにかく体力温存のために、座って板書なしでプロジェクターできるよう、すべてを最初から作り直した。
去年までは、自分の授業のやり方が一番良いと信じ、全く反省もしないで毎年同じことを繰り返していたのだが、こうやって作り直してみると、如何にその考えが甘い(努力が足りない)のかよくわかった。プロジェクターで(ppt で)授業することがベストとも思わないが、やりようによっては 効果を上げられるだろうね。(如何に学生に能動的に授業に参加してもらうか、ということにつきると思う。)
こう見えても、自分はうちの大学の FD (Faculty Development ) の責任者だったわけだが:笑、いやあ灯台下暗し?違うなあ、他人に厳しく自分に甘い?、自分のことを見直したことがあまりになさすぎた。療養中に色々考え直せたのが非常によかった。色々な視点で授業や内容を見直せたし。
もちろん、今の状態で授業は出来る筈もなく(したら酸欠で倒れるだろう)、何名かの先生方に代講をお願いした(ご快諾いただいた先生方本当にありがとう!)。なので、とにかくその先生方のご負担を減らしたいという思いもあって、講義ノートを作り直した。(学生でなくプロのチェックが入るので、それはそれで緊張:笑)
今、先が余り読めない悶々とした生活を送りながらも、実現できそうな小さな目標は持ちたいと思っている。このノート作りはその一つだった。ちょうど一段落したので今日はすっきり。今度の治療までまだ2週間近くある。その間にもう少しきびきび動けるようにはなりたい。これは目標でなく、願望。
投稿者 ngcoryell 時刻: 20:28