木曜日: 娘の私大については全部結果が出て結局4勝6敗。自身の偏差値より高いところは全滅、通るべきところは通ったという、まあもっともな結果に。やはり受験は一か八かのギャンブルではなく安定感がモノを言うんだね(当たり前だ!)。あと一つ国立の後期日程が残っており、まだ娘はチャレンジするようだ。もとより後期日程にて志願したところは、偏差値的には fair な感じで、現実味がないわけではなさそう。
どの大学も後期日程の試験は前期と趣向を変えているところが多いようだ。娘が受ける大学も小論文だけ。小論文といっても、時事問題や科学技術に関する最近の話題を読ませて何か論じさせる、といった類いのものではない。この大学が後期日程の入試を開始して今年で3回目、過去2年の問題は、いずれも数学に関する英文を読ませて、それに対して解答するというもの。でも、単なる数学の問題が英語で書かれているわけでもないのだ。
まずは、英文で書かれた数学的な基礎事項の読解。数学の内容自体は左程難しくなく、その英語表現を理解できれば、誘導的に問題が解けるしくみになっている。もちろん読解だけでなく、実際に数学の問題も解かせられる。また文章のキーワードを使って多少の作文もさせられるようだ。というような感じで総合的な問題が出題されていた。(ちなみにこれは情報関連の学部の場合)これにセンター入試の成績がある程度圧縮されて加えられる。
問題を見てみると、一昨年は数値積分に関する英文。数値積分自体は高校では出てこないが、積分の知識があれば数値積分の公式が導かれるように構成されている。昨年は微分。今度は数学的な微分の定義に立ち返って、いろんな関数の微分を求めさせる。なかなか興味深いが、同業者としては、今年は何が出されるのかを推理したくなる:笑。家内は行列じゃないの、と言う。自分も微分・積分と来たら次は線形代数だなあ、と同大学の先生の顔を思い浮かべながら同調する。
で、早速類似問題を作ろうということになった(傾向と対策)。家内は英語が得意なので、あっと言う間にアメリカの高校レベルの数学のサイトを見つけ出して、いろいろダウンロードし始めた。特に「固有値」が怪しいから、と、こちらからも一方的かつ身勝手なリクエストをする。これらを集めて問題のサンプルを作るのが、父親の週末の仕事:爆。ついでに、数学表現の単語帳も作れと娘に言われたが、それくらい自分でせんかい。とはいえ、娘を追い越して親が盛り上がってどうする、って感じもするね。(行列の次は数列が怪しいと踏んでる!)
さて、明日はいよいよ病院で検査結果を伺う。今日のこの小論文の盛り上がりは、やっぱり他のことで気を紛らわせたかったのだろう。期待と不安の交錯する中、まあなるようになるさ、と自分に言い聞かせる。まあそわそわしても仕方がないので、今から集中して世界卓球女子準決勝を応援しよう!
2008年2月28日木曜日
傾向と対策
投稿者 ngcoryell 時刻: 20:56