2008年7月31日木曜日

カウンセリングその後

木曜日; カウンセリングを昨日受けた。精神科医と麻酔科医と看護士さんからなるチームで、その時一緒にいた家内とうけた。時間は30分くらい。緩和ケアと聞くと終末医療のように聞こえるが、そうでないこと、如何に痛みを抑えながら治療を受けるように協力体制をとってるとのことだった。

だいたいの痛みの現状から、心の不安まで一通り回答した。こちらは肉体的にも精神的にも不安だらけなので、確かにこのような体制があること自体こちらの負担を軽くしてくれる。しかしながら、就職の際の SPO みたいな小問攻めには辟易とした。ようは一般向けのアンケートなのですごく抽象的なのだ。毎日つけて、と言われたが、それは無理と悪い患者になってしまった。

痛み止めも今後はモルヒネ系に変えて行くことになった。今はその方が安全で欧米ではは限度なく使われているそうである。この暑い夏の間の闘いなので、ここは意地を張らずに素直に痛いと言える患者になろう。

先生に休んでるときはいつも寝ておられますね?と言われた。これまでは、ずっと PC に向かってることが多かったからだ。だけど今は PC を打つ体力、時間も限られており、簡単に web サーフィンをして時間を過ごすことの方が苦痛だ。なので短期集中型でタイプする。

修士学生の審査が近づいてきている。さすがに今の状況では、細かいプレゼンや配布資料の修正はしてあげられない。プリンターもないし。ここは全面助教さんに任せることにした。すべてを一任しているつもりなのだけど、すぐに、これはどうしますか?していいですか?と聞いてくるのが始末に悪い:笑

昨日の内藤選手よかった。朴訥とした感じが好感をもてる。あの亀田はいらんかったなあ。

2008年7月30日水曜日

カウンセリング

水曜日: 昨日も午後から少しお腹が
張って急遽腹水を抜いた。だいたい
今は週に二回くらいかな。昨日は
ちょっと痛がったうえに、色がワイン
のようで無気味だった。

かなり楽になり、日本アルゼンチンを
しっかりと観戦。この近くでの開催な
ので、雷がシンクロしていた。

今日はカウンセラーの方と面談予定。
これはこれで楽しみである。では。

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2008年7月29日火曜日

訂正

コンサルタントでなくカウンセラーでした。テヘ。

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コンサルタント

火曜日: すっかりおはようブログとなってしまった。今日は PC から。昨日は午後からようやく意識混濁のような状態から抜け出して、少しましになった。

午前中まだひどがった時に見ていただいた主治医の先生がみかねて、トータルで麻酔科、コンサルタントの先生と話し合いながら治療を進めよう、ということになった。

こちらも苦しさだけが先行していたので話をいろいろうかがうことにした。学生にすすめたことはあっても、勧められるのは初めてだ。コンサルタントはまだ受けていないが、昨夜初めて痛みどめをつかった。(ちょっと試してみた)

とすると、これが全然気分がかわった。爽快そのもの。痛み止めによる依存性を心配していたが、どの先生も皆どんどんつかって気持ちよく治療しましょう、とおっしゃる。そんなのものなのか。うれしい拍子抜け。もやもや感がいっそうされむしろ不気味だ。

今朝はひさしぶりにお通じもでた:苦笑。なんかいい感じである。ちなみに昨日体重が60を切ったが、今日はまた復活した。この線はキープしておきたいな。

2008年7月28日月曜日

夢うつつ

月曜日: 日曜から睡眠誘導材が、きつ
く.ずっと夢うつつで苦しかった。

なかったらもっときついのだけど。

まだ意識はぼんやり気味だが、何とか
メイルにたどり着いた。

だぶん今後もこの繰り返しかも。ブロ
グが休載したらそういう事情です。

でも顔張る!

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2008年7月27日日曜日

お休み

日曜日 昨夜の薬が効きすぎたのか
今日はパワーダウン。お休み。

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2008年7月26日土曜日

続・金曜日

土曜日: 正確には今はまだ金曜日である。最近1日の体調が計り知れないので、書けるときにいつでもポストしている。新しい集中治療の副作用、それから例の「カラ嘔吐」が恐かったので、治療中に写真をとってアップした。ちなみに写真付きの時は NOKIA である:笑。

幸いというか、すぐにくる抗がん剤の副作用はさほどなく、「カラ嘔吐」もあまりなく、久しぶりにヘロヘロヘロがヘロくらいにまでには持ち直した(感じ)。この「カラ嘔吐」、もう吐くものもないのに、口に手をつっこんで吐け、と1時間おきに強要されている、とまで書いても大げさではない。

入院するまではここまでは酷くなかったので、原因は抗がん剤以外の薬が体に合ってない、との見通しがつくまでに時間がかかった。皆「腹水」が、気道、食道を圧迫しているためと思っていたからだ。ところが腹水を抜いた後も症状が継続したため、さあ大変となったわけだ。

ほんと色んなものを試した。胃の活動を活発にする薬、酔い止め、なにかわからん胸に貼るテープなどなど。でも投与した瞬間に気分が悪くなる、なんてこともあった。結局胃酸を抑えることと、降圧剤を辞めることで今は解決している。降圧剤がその当たりの動きに影響を与えることはよくあるそうだ。幸い今は降圧剤を使わなくとも平常の人並みの血圧となった。

以上までが金曜日の午後書いた話。以下その後の顛末。

実は、昨日調子がグッとよくなったので、また少し食べ始めたところ、夜にはまた「カラ嘔吐」まではいけないが、胸のもっさり感が抜けず、眠れず、きつい夜となってしまった。また振り出しに戻った感じ。結局はこの手の闘いの繰り返しなんだね。(調子のって食べたのが悪い、との話も:苦笑)

一方で直接投与による副作用は今のところなし。腹水も押さえられている。今回の治療では、オプションは2つあった。一つはまだ効果がでると思われるプラチナ系を継続すること、もう一つ胃腸を覆おう腹水を利用して、タキソール系の薬を入れること。いろいろ考え、夏期入院を覚悟してきたの直接投与を選んだ。

これでタキソール系に変える Fourth Line つまる4回目の投薬変更となる。普通の病院では 2nd line でさよなららしいので、実に恵まれている。とはいえ、option も減り(というかもうないが:笑)、今の自覚症状からくる気分低迷からすれば、実に心細い。

でも顔張るよ! 

2008年7月25日金曜日

直接投与中

金曜日: 昨夜はようやくガスや胃酸がこみあげてきても口から排出できない状況から解放された。もう何度「から」嘔吐を繰り返したか。
おかげで今日はスッキリ。食べ物も喉を通るようになった。少しホッとした。このまま継続してほしいなあ。
さて写真は以前と変わらないように見えるが:笑、今回は液の流れが逆!朝から腹水を引いて、そのままそのラインを利用して抗がん剤を投与中。
直接投与なので刺激が強く普通は患部が痛むそうだ。幸い今のところ順調!このままでありますように!

2008年7月24日木曜日

直接投与

木曜日: 治療方針が決定。結局腹膜
内に直接抗がん剤を投与する。

残念ながら現在の体力では厳しいた
め点滴でタンパク質他を事前に投与。

昨日はより患部に近いところで投与
できるようにカテーテルを血管から
挿入した。

いろんな薬が同時に落とされ身のま
わりは管ばかり:笑 なので危ない
から今日も ipod から。

体感的には最悪状態更新中。飲食後
でなくても、ガスが発生しそれが
口から抜け切らず気分が悪い。

今日はうなぎの日?どこのテレビで
も特集している。今の自分には、見
てるだけで満足である。

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2008年7月23日水曜日

氷枕

水曜日: 昨日は転床があり、病院内移動を行った。当然通信インフラ?も移動せねばならず、その再構成にてまどったところもあって、iPod からの通信となった。昨日はいろいろ大忙しだったので、途中で間違えて出したものでよしとしてもらった。

今冗談ではなく週に5、6リットルの水を抜いている。これはイコール体重減と同じ。なんととうとう今朝の計量で61kgまでに落ちた。顔は現在坊主にひげだらけ。げっそり頬がこけているので、もう世紀末の芸術家という風貌である。(ただの病人顔?)

昨日も午後気分がどうにも悪くなり、ナースコールを入れたところ、これまた小学生以来の氷枕をあてがってもらえた。これって気持ちいいもんだね。妙に感心していると気分も収まってきた。不思議なものだ。すっかり味をしめて、今日は朝から入れてもらった。

今はまだ午前中だ。最近は一日の顛末を書くのではなく、昨日の出来事を書くようになってきた。いつまでタイプができるか心配も少なからずあるが、まあ今後は24時間いつでも更新できるときにしようと思う。機械的に拘束されて PC に触れないときが多いのが玉にきず。

午後1時から、先生方と家内を交えてミーティング。その後午後3時から大阪の母親が気合いを入れにやってくるそうだ。会いたいような会いたくないような:苦笑。さて何を言われるやら!

2008年7月22日火曜日

転床

火曜日: 昨夜は夢心地で格闘技を観て
それなりに眠れた。が今朝は今一の
気分。格闘技はすっきりした結果だ
ったのに。

今日は病院内での引越し。また高級
部屋にアップグレード。

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2008年7月21日月曜日

痛みの軽減

月曜日: 昨夜は結局痛みが増しホント困った状態になったが、幸い睡眠促進剤が効くと同時に痛みも和らい(分らなくなった?)だようで、これまでに泣く熟睡できた:笑。これまで痛み止めというものをまだ使ったことがない。

ガンに対して痛み止めを使うことの可否は、いろいろと耳にする。特に強烈な緩和薬は麻薬なわけで、その依存性や免疫力が低下する(やがてそれも効かなくなる)こと等が懸念されるわけだ。

朝起きて、先生とそのことについて話した。現代医療では、それらの薬の依存性や免疫力の低下等は一切関係ないとされているそうだ。むしろ痛みを我慢することで体力が低下し治療効果があがらないことの方が心配ともおっしゃってた。

緩和ケアと言う言葉が適切かどうかしらないが、今のガンの治療法はまず患者さんが苦しまないことを優先、それで体力や気力が落ちることを防ぐということらしい。

今晩痛くなったら連絡を下さい、と言われた。今のところ今日は食事も含めて順調。どんな夜が来るかちょっと不安だが、実は今日は格闘技 DREAM がある。地上波でやるそうなので、一応観れる。どうもそれを観てから眠りそうだ。

2008年7月20日日曜日

音で聞く花火

日曜日: 昨日も吐いたために、今日は食事は自重。少なくとも固形物は全く受け付ける気がしない。やっとこさ、果物とスポーツ飲料を苦口から流せる程度。後の栄養分は点滴にまかせる。

昨日血圧が70まで下がったときはかなりあせったが、今日は安定している。嘔吐感も少なく、なんとかお腹の張りも暴れてない。でもトータルでは非常に体が怠い。24時間目を瞑っているのが一番楽な感じ。

昨夜は大事をとって睡眠促進剤なるものをつかったが、却って中途半端な眠りで明け方を迎えたようで、かえって疲れた。なかなかバランスが難しいものだ。

寝てばかりでは意識がぼやけるばかりなので、先生や看護士さん、家内と話すときだけは顔張っておき上がって会話するようにしている。昨日今日と機械音痴の家内が例の BD/DVD を今の装置につけるのにてんやわんやしており、それで度々口論になりヘロヘロになる:苦笑。まあ中途半端なアナログ機器が一杯あるから(WOWOWとか)ね。

昨夜は病院の近くで花火大会があったようでとても賑やかだった。家内によると今日もあるそうだ。残念ながら今の部屋からは見えないけど、音だけでも、その奇麗さを想像しよう。

2008年7月19日土曜日

嘔吐

土曜日: 今日から3日間病院はお休み。看護士さんの数も少ない。が、それでも入院患者さんのための治療は平常どおり。でもさすがに病院自体は静かだ。

昨夜、子供の頃以来か、夜9時半に腹水の処理が終わった後、食べた果物とオレンジジュースをすべて吐いてしまった。いや豪快に、ベッドの一部と床にぶちまけてしまった。これまで気分の悪さはあっても吐くことはなかったのだけど。

昨日はむかむか感がとりきれてなかった上に、お腹の張りがゆるくなったあと胃腸の動きが元気になったのか、急にゲップが吐き気へと変わり一気にいってしまった。幸い殆どそのものだったので、部屋中にフルーツの匂いが散乱:笑。

2名の夜間担当の看護士さんは、笑顔を浮かべながらこちらのケアをしてくれ、慣れた手つきであっという間に部屋の掃除、シーツの交換、ついでに自分の体ふきまでおこなってくれた。いや頭が下がります。

5月以降血圧が本当に180/120となり、さすがに下げようということになった。降圧剤を試すと、あっと言う間に100/70くらいまで下がった。これは逆に不味いのではないかと思うくらい。案の定昼食後トイレに行く際にふらふらしてすごく気分が悪くなり、看護士さんが飛んできて血圧を測ると70/50。

医師も飛んできて応急処置。幸い少し休んでまた100以上に復活した。恐ろしい!悪いことは続くもので、その後またむかつきかんが増幅し、結局朝昼食を食べたものをまた吐いてしまった。まあ吐いた方が楽になるのだが、吐く原因が分らないので、また当分禁食か。

さすがに、昨夜は遅くまで若い1年目の医師が手で腹水を抜いてくれて、今日は快適。主治医の先生は、入院の担当医ではないけれど、何度も足を運んでくれる。Taylor made 治療については、まだ感受性テストの全貌がわかってないところがあり、大体の方針だけうかがった。(どうやら腹水利用作戦らしい)

というわけで、今日も人生の勉強をさせてもらった。明日は、もう少しスムースな1日であるように。

2008年7月18日金曜日

タフな毎日

金曜日: 今日は物理的にMACに触れ
ずまたIPODから。

どうもIPODからメイルを出すと.皆
さん心臓悪いとのことだった。ご免
なさい。

今のところ平熱に戻り、血圧も落ち
ついて来た。腹水とは未だ奮闘中。

治療方針が決まるのは.深夜?のよ
うなので今日のところはここまで。

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2008年7月17日木曜日

入院3日目...

木曜日: 昨日の夜家内が MAC BOOK を持ってきてくれ少し
メイルがやりやすくなった。ちまちま iPod touch からやる
のもそれはそれで愛嬌があったが。

結局、今はもっと抗がん治療というよりは、もっと primitive
なところで辛い感じ。微熱が続き、血圧が上昇している状態。降圧
剤を投与してもなかなか落ちない。うーん。

緊急入院してもう2度水を抜いた。今日はまだ楽な日の筈だが、だ
んだんと張ってなんだろうバランスの悪さからくる痛み、心地悪さ
が感覚を支配している。

本来明日は抗がん治療第3クール2週目の筈だったが、腫瘍チームの conference がその日に開かれ、自分の taylor made 治療
方針が決まるようで、おそらくは延期か中止になる。

だけど、昨日よりは今日の方が食欲はあったし食べることもできた
(脱禁食)。とにかく体力を戻すことが先決。

多くの方の思い(特に京都の友人)が月から発せられているとい
う。窓からは残念ながら見えなかったが、明日は満月らしい。見え
なくとも心に思い浮かべよう。そう言えば、月が笑う、って歌も
あったね。

2008年7月16日水曜日

善意

水曜日: 今日もジェットコースター
に乗った感じだった。一時は、本当
にめげそうになった。

若い二人の先生の善意がそれを救っ
てくれた。ただ感謝。治療中に家内
が口に運んでくれたスイカがやたら
美味しかった。

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2008年7月15日火曜日

あれよあれよの間に

火曜日: ストレッチャーによる搬送。
車椅子、禁食、トイレもベッドの寝
起きもみな介助つき。

こんなにひどかったっけと思いなが
らもやはり楽。24時間まず点滴か
らはいり、まずは体力復帰から!

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2008年7月14日月曜日

よくがんばった

月曜日: 朝いつもの行動ができず、家内にまかせたところで完全
に降参。即入院を決意した。夜には入れるようだ。

きょうは泣いてばかり。そんな日もあるさ。see you.

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2008年7月13日日曜日

今日も参った!?

日曜日: 体調は昨日とさほど変化なし、でも腹水は増えてない気がする。例のダッシュ後の気分悪さが生じる発作は大1、中1くらい。中の時に家内がびっくりして、顔が真っ赤だった、熱があるんじゃない、との会話になったが、至って平熱 36.7 度。

例によって体内の反応にエネルギーを奪われ続け、もはや目を開けているより閉じている方が楽という感じ。というわけで、今日はいつもより更に横になっていた。脱水状態は脱水状態なので、寝てても水分の補給は必要。今寝返りが簡単に打てる状態ではない、更には腹筋を使えないので起き上がれないので,飲みやすいように家内が赤ん坊用のマグやら買ってきた:笑。

いろいろ試したが、結局ウィダーのようなゼリー状のものを流し込むのが一番効率がよいことがわかった。赤ん坊以下なので、液体状のものはこぼすのだ:笑。本来は冷やして飲むものだが、今冷やしたものは痺れるので御法度。生温いものを喉に流し込む。それでも乾きに乾いた口の中では心地よい。

この副作用と腹水のせめぎあいは何時終わるのか、と考えると情けなくなるが、それでもまだまだ煩悩はあり:笑、iPhone は並べなかったが、iTouch の version を upgrade して電話なし iphone にはするつもりだ!

2008年7月12日土曜日

今日は参った!

土曜日: さすがに腹水は少なくなったので寝る方は楽になったのだが、今度は5FUとプラチナ系の副作用で今日はもう一日参ったって感じ。特に 5FU の後はやたらゲップがでるのだが、腹水を楽にしようとする姿勢とコンフリクトして、ゲップが出にくくなり、そのうちに気分が悪くなる。

一方でゲップしやすい姿勢をとっていると、今度は腹水に負担がかかりそちらで気分が悪くなる。まさに踏んだりけったり。しかも朝1番で、一瞬胃に痛みが走ったかと思うと、休息に悪寒と気分の悪さが増加し、本当にもうどうなるか、と思った。この感覚はどこかで記憶にあるな、とうずくまりながら冷静に考えるところが、自分らしい?!

ちょうどダッシュ50本とかやらされた後で、一気に吐きそうになる、あの感じ。しばらくすると、すーっと不快感が遠くなり、気分がすっかり戻るところまで同じ。今日は正気に戻ったときに自分が全身汗を書いているのに気づいた。そうだった。5FU の後には前も汗を書いた日があったなあ。というような発作?を大1、中2、小1計4回経験しすっかりヘロヘロ。

それでも起きていれる間はいつもどおり元気?で、簡単に仕事をし、メイルで学生に返事を送る。ふと家内が DVD-RECORDER が欲しい、と言った。(娘が受験中に壊れたまま放置)夏になればオリンピックもあるし、フルハイビジョンも一緒に買うか、(うちはまだブラウン管)と盛り上がり、一気に BD-DISK と液晶テレビをネットで衝動買い:笑。

これで夏の楽しみが増えた?が、自分は果たして自宅にいるのだろうかね?!

2008年7月11日金曜日

プラチナ系第3クールスタート

金曜日: 昨夜から今朝にかけて、夜中に下腹が痛くなったり、朝食時に飲んだオレンジジュースでお腹がぐっといたくなったり、してもう散々。あまり熟睡することができずに、病院に向かった。

今のお腹の状態では、1時間車に座っているのも辛く(とくに乗車後ね)、病院について受付をしたときにはもうヘロヘロヘロ。なんとか血液検査を受けて、化学療法へ。本当は1時間程度待たなければいけないのだが、またまたご配慮により、ちょっと離れの個室のベッドで休ませてもらった。

実は、今日は化学療法以外にも少し腹水を抜きましょうということになり、すべてを sequential にやると7時間かかるため、parallel に行うよう主治医の先生が手配してくれたのだ。実は抗がん治療の部屋は、腹水を抜くことは禁止で、初めて抜いた時は、夜間緊急外来に移動して治療した。

今回はこの抗がん治療の部屋の主任(女性)が、こっそり個室をあけてくれたのだ。(やはりどんな治療室にも VIP 用の余分であるものだ。)おかげで、管が一杯の体になってしまったが、早く終わるのは体には楽だ。

この第3クールで、また腹水が抜けて行くのを期待したい。もし適わなければ、もはや自宅療養の限界かなと感じ始めている。今はベッドから立ち上がるにも一苦労しているから。(もうホントユニバーサルな家にしておいてよかった。)

というわけで、新しい治療法についてはまだ何も決まっていないが、もし腹水の状況が改善しなかった場合に備えて、早め早めの入院に移ろうと思っている。X day is coming.

2008年7月10日木曜日

講演会

木曜日: 本来今日は1年前から依頼されていた講演会の日だった。(本当は昨日もそうだったが、こちらは完全キャンセル)何とか体調を調整しようと顔張ったが、気張るほど腹水が貯まる:笑、感じで、7月頭には顔は出せても講演は無理だと諦めていた。

150名は集まる講演会で、案内には名前がドーンと出ており、さて今からどうするかと考えたあげく、三分の一を助教さん、残り三分の二を、自分が最も信頼できる方に代読を御願いすることにした。

内容が技術系だけであれば、全部を助教さんにやってもらうのだが、どちらかと言えば、これまでの業界の移り変わりから今後の展開を俯瞰した内容だったので、あまり助教さんには背伸びをしてもらいたくなかった。

と決意し、先週の土曜日からプレゼンを作り始め、内容を補足するメモを作り、すべてが出来上がったのが、今朝1時19分だった。代読とはいっても、小説の朗読ではないので、それなりに背景の理解等が必要だ。これを任せられるのは、この方しかおらず、ご無理を押して快諾(日本語変?)いただいた。

先ほど、講演が終わり、懇親会会場から電話があった。主催者から無事終了したと。180人以上集まり大盛況、野口担当分も完璧だったと伺い、一気に力が抜けた。よかった。勢い、携帯で、懇親会の場でスピーチをすることに、一言目が「皆さん元気ですか?」一気にどっと笑いがおきた!この笑いが、明日の活力になるのだ。

2008年7月9日水曜日

今年の夏

火曜日: 昨日はさすがにぐっすり眠れて、久しぶりの快眠。朝体重を測ると予定どおり一気に2kg減で、ひさびさの60台に。去年の12月の大下痢以来にカムバック。先生の口調ではまだ2キロくらいは水が貯まっているようなので、無事抜けると高校来の体重になるのか!?

今日は、いま一つお腹の中のバランスが悪く、抜かれた腹水の分だけ残った腹水が移動しやすいのか?あるいは胃腸の位置が微妙に定まらないのか、なんていうのか、不平衡感の残る不快さ(プチ痛みを伴う)が蔓延している。もちろん手でなでてあげれば表面的には治まる。

さて今後の治療の予定であるが、実は前々回抜いた腹水から悪性細胞を抽出し、in vitro (試験管内)で、一番効果的な抗がん剤を探し出すよう検査に出している。これは最早治療の枠を越えている。もともと胃がんなのだが、胃がんの腫瘍マーカに反応しないので、当初から素性の知れない細胞と言われていた。

この検査に2週間強要する。その間プラチナ系は継続。まだ効果ができっているところまでは使用してないとの判断。というか何もしないよりはした方がいいってこともある(腹水撲滅運動)。

その後、細胞の試験結果が出てくると、いよいよ最後の大勝負になる予定。再再再再再入院して(多分)、患部に直接抗がん剤を噴射することになるのだろう。第3クールの経過次第でもあるが、今の腹水の状態では、日常生活にも不便(頻繁に病院にいって水を抜く)なので、こちらもその方がいい。

今年の夏は暑い。

2008年7月8日火曜日

続・吸引

予定通り、割り込ませて頂いて腹水の吸引。前回の写真ではジャージメーカーロゴが出てしまった!クレーム?もあり、今回は別メーカーに。ちなみに、管につながるものは、紙コップを逆さまにしてつけた簡易固定したもの。うーん清貧の誉だ!昨日の続きはまた明日!

2008年7月7日月曜日

明日急遽病院に

月曜日: 今回は、さすがにプラチナ系を入れてない休薬期間なので、腹水が戻ってきた。先生の予告どおり2、3日しか持たなかった。今日の夜になり、腹水による圧力が胃腸を圧迫し始めた。こうなるとちょっと苦しい。

金曜日まで待つのは辛いかな、と思っていると、息子がすぐに病院に予約すれば、と家内に言ったらしく、先生への携帯ホットラインに電話。(予約はほんととれない)金曜日からの第3クールをスムースにするために,明日抜く方がいいということになり、急遽もぐり?で抜いてもらうことになった。ほんと皆に頭が上がらない。

今の問題は、この腹水に腫瘍細胞がいること。ガン細胞が胃壁に潜行していくタイプの腫瘍であり、昨年10月当初より腹水があった。つまり外壁に到達したガン細胞が腹水にしみ出し、それを今腹膜内全体を覆っている状態。胃がんもさることながら、この腸壁外側からのがん細胞が攻め入るのを恐れている(最後は腸閉塞になる)。

なので今のプラチナ系は腸のガンにも有効なものである。でも、治療を初めて2度調子が上がっては下がる、ということを繰り返したので、そろそろ山場を迎えたといってもいいのだろう。でも先生の口からは何もきかれない、そればかりか全く諦めていらっしゃらないようだ(家内も)。これはもうついて行くしかない。最近自分の中では、顔張る=歯をくいしばる、という感じだ。

2008年7月6日日曜日

日曜日

日曜日: それでなくても毎日が日曜?なので、曜日感覚が麻痺している。テレビ番組がいつの間にか1週経っているのはもう全然驚かなくなった。唯一息子が週に一度の帰宅が日曜日、火曜の朝またもどるので週末だということはわかる。

ところが、今週は息子が土曜日に意表をついて帰ってきて、ついでに娘までいきなり帰宅してますますこんがらがってきた:笑。娘の大学は珍しく3学期制(高校みたい!)で、試験が終わり、もう夏休み?のようだ。なんか明日から富士急に行くみたい。

今日の体調はほぼ昨日と同じ。腹水は変わっていない気がする。昨日はいろいろ食べ過ぎて:笑、却って胃の膨満感が増して結果的に余り水分をとれなかった。腹水がたまる=内部では脱水症状なので、矛盾するようだが水分の補給は必要。

そして水分が対外に出せるようになると、血液の浸透圧が下がり腹水が血液内に戻るそうだ(覆水盆に返らず、だが腹水は血液に返る)。今日は少しずつ万遍なくとることにして、水分補給作戦が功を奏したのかも。まあこの程度のローカルな喜びにも敏感な今日この頃である。

さて、小出しにするわけでないが:苦笑、CTの結果についてお知らせしよう。一言で書けば、体内が腹水だらけで、先生が、スミマセン!こりゃ大変だ!、にすべて現れている:苦笑。良いことだけ紹介すると、肺と肝臓への転移はないですね、後はまた明日。

家内も加わり娘息子3名で2台のテレビを縦横無尽につけまくるのでうるさくって仕方ない:苦笑。でも今はこのような賑やかさは大歓迎だ。

2008年7月5日土曜日

萌え!?

土曜日: 昨日はさすがにぐっすり(とはいっても、いつもよりは)眠れた。今日はきっと元気だろうと思ってたが、世の中そんなに甘くなく、先週の疲れがどっと出た感じ。お腹の張りはさすがに少し軽くなった。

ただ、前回は手で2ℓ強抜いたが、今回は2ℓ弱くらい。体感的には軽くなったが、外観はさほど変わっていない。通常は2、3日で元に戻るということなので(前回は薬の影響+ラッキーで一ヶ月持った)、週明けにはまた辛くなるのかもしれない。トホホ。

ところで、昨日はラッキーにも?、3回目に入院したときに知り合った?(ケアしてもらった)ナースさんに再会(ギタリスト!)。外来で会うのは初めて。昼間診察のときはすでにもうヘロヘロヘロだったが、診察までに休むところがありますよ、と気を使ってくれる。

ひさしぶりなので息絶え絶えになりながら、現状ヒアリングに答えた。その間でもしっかりギターに話が移る:笑。診断後腹水を抜いているときにも何度かケアにきてくれ、こちらが随分楽になったところで、またまたギター談義。

これまで先生についてチェットアトキンスを335で弾いていたそうだが、これからはヘビメタをやりたい!とのことだった。まず形から!ということで、本物のテレキャスを買うといってた。うちの年末コンサートはヘビメタは無理だから、せめてチェットアトキンスにしてもらおう(以上萌え1)

「萌え」という言葉を使ったこともなければ、意味もよくわかってないが、昨日腹水処理が終わり、同時にしていた点滴を抜くときに、眼鏡をかけたアイドルのような(新人?)ナースが担当してくれた。(親父の目にも可愛い:デレ)

普通は、針を抜いた後、5分間しっかり自分で揉んで、血が止まるのを確認して下さい、と機械的に言われ(良く忘れて放ったらかして血まみれになり怒られる!)るのだが、彼女はなんと自分の手で5分間押さえてくれたのだ。

最初は何をしているのかと思ってたが、5分もの間年頃の女性にずっと腕を握られていると、なんやら妙な気分に(性的な気分ではないよ!)。血とまったかしら、と言われた瞬間、ちょっと胸キュンに。おーこれが「萌えか」。

今日この話を家内にすると、多分それは「萌え」ではない、と一笑されてしまった。まあお腹はなかなか治まらないが、少なくとも気持ちは明るくいきたいね。

2008年7月4日金曜日

只今吸引中

脂肪じゃないないよ!似たようなものか:笑 今日はハードだった。また明日!

2008年7月3日木曜日

腹帯?

木曜日: 今日を乗り切れば明日は病院という気力のみ?で一日を過ごした感じ。でもまあちょっと腹圧?が上がったかなというくらいで、全体にはさほど変化なし。

昨日、楽なポーズについて書いたが、一つ書き忘れていた。お風呂でごろんと寝転んでいるのが一番気持ちがいいね。それもそのはずだ、浮力が働くというのもあるだろうし、明らかに水圧の方が大気圧より大きいので、腹圧を支えている腹膜の負担が軽くなるものね。

そこで思い出した。妊娠中の女性がある程度お腹が大きくなると、腹帯というものを巻くではないか。ならば自分もおへその下当たりから出た:笑、お腹を押し上げるように何かをまいてみれば、外から圧力が加わり、少し楽になるのではと思った。

作戦はまずまず成功。もちろんわざわざ帯を出してまくわけでなく、ちょうど我々が学生のころ IVY ルックが流行ったように、トレーナーの肩から羽織るのではなくお腹の下あたりで巻き付けるのだ。これなら外でも通用する?(見栄っ張り)

とは言え、そんなにうまい話ばかりでもなく、お風呂上がった後と同様、それを外したときにちょっと辛いかな:苦笑。いずれにせよ明日は病院。今は CT の結果よりもそちらの方が大事だ(腹水抜きプチ手術):笑。

今日はこれで終わりかなと思ったら、秘書さんから PC の HD の調子が悪い、との連絡があった。風車がずっと回ってるそうだ(ファンのことか!?)。家から調べると確かにセクターエラーが起きている。どいつもこいつも調子が悪いね。この週末を乗り越えればなんとかする(なる)から!

2008年7月2日水曜日

癒し系

水曜日: 不味いなあ...またローカルな底がやってきた感じ。5月のときよりは慣れた分楽な気はするが、最適化でもローカルな最小解は必ずしもグローバルな最小解とは限らないし:て、なんのこっちゃ。

明日も更に調子が悪くならないとも限らないが:苦笑、もうすぐ病院なのでそこで救ってもらえると期待して。もう極端に書けば、呼吸をするのも辛い、ということだ。喘息を経験したことあるならば、呼吸の苦しさはわかるかしら?

自分も20代はかなり大きな喘息の発作を経験したことがある。今の状態はそれと比べれば全然楽である:苦笑。ただ、お腹が張っているので所謂腹式呼吸が出来ない、口から酸素を取り込めない状態だ。取り込もうとすると、お腹にすごく負担がかかる。

一番楽なのはむしろ立って歩いている時か。でもこれは物理的に疲れ息が切れる:笑。座っているときはなんやかやで集中力が続かず。そういえばおトイレ(洋式)は意外に落ち着く。が長時間は不可。なので、じたばた色んなことをやった後で、結局横になるわけである。

今日ピアノの前に座ると、学生がアメリカから買ってきてくれたお土産(すぐに家内にとられた)が、例の Don't worry, Be happy. の熊のよこに置かれていた。じっと見ると結構癒し系だ。うん、ちょっとでも忘れられる時間が今は大切。

2008年7月1日火曜日

心に残る赤い歌

火曜日: この間(とはいっても1週間くらい前)、皆さんの心に残る歌で「赤」を連想する歌は何ですか?というアンケートをテレビで実施していた。全世代に渡り1000名以上に聞いた結果は?(最後に書きます)

こちらの体調はさほど変わらず。ただ横になった時に眠れる分だけ気分はいい。お腹は、もうすっかり普通でない状態に慣れただけに、調子の良し悪しは相対的なものでしかない。でも、胃の身になってみれば、病巣で苦しみ、そこに抗がん剤が投与され、ヘトヘトになっているところに、食事が詰め込まれ、消化しろとか言われるわけで、それなりに奮闘しているのはわかる。

思わず、よしよしとなでてやる。癒す心、治る力には、このハンドパワー(手かざし含む)についても少し書かれている。これで腫瘍が一掃されればそれにこしたことはないが:苦笑、でも、少なくとも痛みを和らげる効果は確かにある。少し調子の悪いところに手を乗せておくだけで、ほんとうに落ち着いてくるのだ。

大学から来るメイルを見ていると、科研費だの、GCOE だの活気にあふれた?文字が目に飛び込んで来る。(GCOE おめでとう、to double M 先生!あのスライド M 節てんこもりだった。)今は(文字通り)身動きがとれないので、傍観しているしかないのだが、来るべき日に備え、限られた時間で精一杯知恵をしぼっている。

さて心に残る赤い歌。10位から遡って曲名を聞いていると、今の若い人たちはあまりサンプルに含まれてないかなという印象。もっとも新しい歌で、X (-Japan) の曲だった:笑。3位は赤とんぼ(夕焼け小焼け..)まあ妥当な線。2位は、真っ赤な太陽、うんこれもそうかな。

1位は「赤いスイートピー」聖子ちゃん。自分も、赤と聞いて瞬間に思い浮かんだ。ネットもなく、今程音楽が氾濫してなかった頃、テレビやラジオ、街角で耳にしたことがあるだけだが、呉田軽穂さん(ユーミン)の親しみやすいメロディーにのったこの曲は、やはり心に残っているよね。(How about you?!)

で、すぐに口に出して歌いだすのが悪い癖なのだが、「チュルリラ、チュユリラー」と口ずさんでると、家内が、それ違う曲じゃない!?、確かにこっちは財津さんの曲でした!(老人力)

 

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