2008年5月31日土曜日

じめじめ

土曜日: 今日も朝から雨。雨よりもこの寒さにうんざり。このところ暖かかっただけに、この寒暖の差は結構こたえる。それでなくても(副作用で)寒気を感じやすくなっているので、今日はもうジンジン寒くて、上下とも1枚服を重ねて過ごした。動きがさらに悪くなるが:苦笑、仕方がない。ちょっと喉が痛い気もしてきた。なんか不味い。

この所家内は猫と格闘している。野良猫か他所様の猫かわからないが、人んちの庭に堂々と侵入してくる。まあ猫くらい侵入したって大したことではない(と自分なんかは思う)のだが、通過するだけでなく、必ずお土産を置いて行くのだ。これが糞であれば、まだ許せる?のだが、最近は mouse (の死骸)を誇示するように置いてあるそうだ(涙)。ペットボトルに水を入れておいておくと猫よけになる、等いろいろ対策をしているのだが、なんせ敵は身軽なので全く意に介せずやってくる。うーん、どうにかならないものか。

この5月はジメジメした気分で一杯だった。もはや背水の陣?なのでどっしりと構えたいのだが、やはり人間弱いもので、日々のちょっとしたことで一喜一憂してしまう。特に人間の機械的な動きを阻害され、具体的にはお腹が張りにより、不快感が増し動きが日に日に悪くなると、そこからくるプレッシャに押しつぶされそうになることもある(まだ大丈夫)。

そんな折でも学生からの連絡は嬉しい。今2名アメリカに学会に出かけていて(国際シェル・空間構造学会、この間の CG コンテスト最優秀賞をいただいた研究の発表)、無事講演が終わったとのこと。何とか質問もこなしたそうだ。ホントよかった。現地には全く偶然ながら、コーネル大学に留学した OB が自分の卒業式を終えて待機してくれていたようで、週末は3人でニューヨークで過ごすらしい。いいなあ。

じめじめした季節に、相応しい?ものはカビである。どうやら自分にも生えてきたみたいだ。鏡に写すとそこには、スキンヘッドから普通の丸坊主に進化しようとしている頭があった:爆笑。おかえりなさい、って感じかな。

2008年5月30日金曜日

痺れ

金曜日: 前回の薬の時には殆ど自覚症状としてでなかった、指先のしびれが少しだけ現れてきた。まだまだ痺れという程ではないが、多少指がぴりぴりする。冷たいものを飲むと喉が締め付けられる感じは、常温のものでも生じる。それから冷たいものに触ったときにもやはり指にしびれ(軽い電気ショックのようなもの)が走る。

これから夏になるので、冷たいものに触れないのはちょっと厳しい:苦笑。冷蔵庫の中のものは触れない、冷たい水で手を洗えない、極端なことを言えば、トイレの後で手を洗うのにも感じるようになるのかも知れない。もう今日だけで、学習効果なく(久々の老人力!)何度もピリピリ感を味わった:笑。

今はまだ大したことがないので、面倒くさくなって、しびれを楽しむように何もしていないのだが、そのうちこれも蓄積されてきて、結構きつくなるらしい。またまた悩みが増えることになった。確かに、お箸をもつのもペンをもつのにも少し違和感を感じる。何よりタイピングに支障がでるのは辛いなあ。

その少し痺れる手で Killing me softly を(ギターではなくピアノで)軽く弾いてみた。もちろん素人なので、ハ長調に直して:笑、右手でメロディ、左でコードを弾くだけなのだが、なるほど美しい音楽とはこうあるべきなのだ、とそのコード進行(音の構成)にひたすら感心する。これギターでは分らない、かなと思う。

まだ抗がん剤の副作用で、1日に何度か気分が悪くなる。食事をとること、栄養をとることは義務づけられているので、できるだけ顔張って食べる。腹水の方は2、3日でまた元通りになると言われていたが、今のところ目立つほど増えてはおらず、座っても立っても寝てもつらい、という状況は免れている。

というわけで、悪いなりに普通に過ごせている。明日で5月も終わり。いやあきつい一ヶ月だった(後1日あるけど)。

2008年5月29日木曜日

Killing me softly

優しく殺して、なんて、このブログに相応しくないタイトルである:笑、が、もちろん、これはそういうことではなくて、歌のタイトルの一部。この後に続くのは当然「 with his song 」で70年代に大ヒットした曲。CM にも使われたので当時は世代を問わずこの曲を耳にした人がいたのではないかと思う。

自分がいかにうまく訳したところで、彼の歌でやさしく私を参らせて、くらいだろうが、これを「やさしく歌って」と邦訳した方のセンスに脱帽。まさにそれがすべてである。歌手はロバータ・フラック。覚えやすい聞きやすいメロディに彼女のソウルフルな声が乗り、「Strumming my pains with his fingers」と始まると、本当に今でもぞくっとする名曲だ。

80年の後半くらいか、会社時代の友達と毎年の恒例行事として、よみうりランドイーストに Live under the sky という野外ジャズコンサートにでかけていた。毎年毎年ビッグなアーチストが出演し、スペシャルセッションも組まれ、夏の野外の開放感もあって本当に気持ちの良い一夜をすごせたものだ。

そのコンサートにロバータ・フラックが出演した。他の出演グループがマイルスだったか、ハービーハンコックだったか、ちょっと記憶にないが、少なくとも自分はロバータ・フラックが目的だったわけではない。でもちょっとこ難しいジャズのバンドの間に登場した、彼女の歌は非常に我々をリラックスさせてくれたと思う。

彼女の曲についての知識はこの曲以外は何もなかったので、ただただ音の流れに身を任せていた。そしてすっかり陽がくれ、夏の夜が深まろうとしたときに、いきなり無伴奏で「Killing me softly with his song」が始まったのだ。なんとも言えぬ安心感とともに、ほぼ全員が総立ちになったのではないかと思う。あのタイミングであのメロディ、あの歌を歌われるともう鳥肌鳥肌。結局その日の最も印象に残った曲になった。

今週始め、以前一緒に演奏したことのある女性から、今度この曲をやりせんか、と「やさしく歌って」を挙げてくれた。そのタイトルを聞いた瞬間に上記のことが一瞬にして頭の中を駆け巡った。さて自分は何をやるのだろう、歌かしら、ギターかしら:笑。ギターとピアノのデュオとうのもありか??でもせっくなら、Strumming my pains with his fingers と誰かに歌ってほしいなあ。

ちなみにこの歌は、すばらしい歌手がいるから、と聞きつけたコンサートで、人生を変えるほどのその歌に酔いしれる、といった内容です。

2008年5月28日水曜日

高齢者パワー

水曜日: 昨夜腹水を抜いていただいたおかげで、昨夜は「おまじない」の必要なく良く眠れた:笑。約2リットル近く抜いたので、ちょうど2kgくらい体重が減っていた。確かに効果はあり、今のところ楽になっている。が、所詮は対症療法なので、本質的に炎症部が治らなければ、2、3日でまた元通りになるそうだ(グスン)。

昨日は、隣で80歳の方が4時間輸血されていた。ご病気はなんですか、と聞かれたので、胃です、と答えると、私はもう4つめのガンで肺なんですよ、と仰った。輸血の間もずっと血痰を出されており、風邪ではないので、ご心配なく、と気をつかって下さる。義父は、いろいろ紆余曲折はあったが、全体的にベクトルは上向きで、ついに一般病棟に移り、リハビリまで始めたそうだ。義父もそろろ喜寿だったか。新聞には75歳のプロスキーヤーの方がエベレストに2回目の登頂に成功したとあった。

なんという後期高齢者の方々のパワー。こちらも顔張ろう、という気持ちになってくる。帰り際先生に、(今さらながら:苦笑)どういう風に毎日過ごしましょうか?と伺うと、全く普通に過ごして下さい、とのこと。もちろん動ける範囲でだとは思うが。講義の手配(代講)はすでに終えたので、しばらくは家で普通に過ごすことになる。

前の薬が切れてきたのか、爪が徐々に回復してきた。久しぶりにギターを持って弾いてみた。ピックならなんとかなりそう。左手は細かいローコードより、親指を使ったハイコードの方が楽だ。うん、バッキングなら何とかできるといったところか。ギターの音はやはり心地いいね。

2008年5月27日火曜日

点滴中

火曜日: 抗がん剤投与中。終了後腹水を抜くかも。フルコースだ!

今日は、薬を変えてからの化学療法1クール目3週目。トータル5時間強の点滴の合間に、こそこそっとブログを携帯から更新してみた。それが上記の1行。今日は PC を持たずに病院にいったので、携帯から更新ができるのか、を試してみた。携帯から、というよりは、メイルをこのブログに送ると自動更新されるしくみ。(なるほど便利だ、写真を添付するとそれも up される)

と、今は家に戻ったので、このブログを書いている。朝は事故で高速が渋滞。2時間近くかかり、お腹の張っている自分はもうそれだけでかなり疲れた。なんとかぎりぎり血液検査に間に合い、先生と今後の相談。血液検査の数字は改善されているので、そのまま治療を行う。ただ、腹水は外から見ていてもつらそうなので、今日抗がん治療が終わったら、緊急外来で抜きましょう、ということになった(プチプチ手術)。

5時間の点滴の間にも、あーだこーだと、体を動かしてお腹の具合を調整。ついで点滴が終わり次第場所を変えて1時間かけて腹水を抜いた。気分的にはすごく楽になった。今は少々興奮状態なので、勢いでこれを書いているが、そろそろバテルはず。この続きはまた明日。

2008年5月26日月曜日

メイド

月曜日; 数日前、ある雑誌に、大学の先生がふと誘われるように秋葉原のメイド喫茶に行き、そこで分らないまま「ツンデレ」コースを頼み、最初冷たくされ、あとでちやほやされるサービスを受けて呆気にとられる、という話が掲載されていた(フィクションです)。

もちろん自分も、メイド喫茶なる言葉は知ってはいるが、その実体は知らない(M科のKom先生なら知ってるかも?想像です!)。いわんや所謂「アキバ系」という言葉の意味も、マスコミや子供たちの話から何となく理解しているだけだ。「ツンデレ」であしらわれるのも一度はいいかも知れないけど、やっぱり「ご主人様!」の方がいいよね:笑。

昨晩、娘からメイルが来た。このところ大学祭の準備等で忙しいとは言ってたが、どうやら昨日一昨日がその本番だったらしい。添付写真がついていたので見てみると、なんとメイド喫茶をやってるではないか:爆。(どことなく田舎っぽいね!)

そうか、それでこの間秋葉原に皆で行くといってたのか。(彼女の大学は秋葉原から某私鉄で50分!)思わず、娘だけでなく回りの女の子たちも覗き込む(完全に親父だ)。なるほど、学園祭とは言え、自分の娘がメイドになるとは思いもよらなかった。ならば今度自宅で奉仕してもらおうか。(高くとられそうだ!)

この写真がおまじないになったのか、昨日は久しぶりにノンストップで熟睡できた。今日もあやかろう!

2008年5月25日日曜日

寝るおまじない

日曜日: 最近寝ている時間は多いが、連続して眠れている時間は本当に少ない。やはり繊細な体なもので:苦笑、ちょっとしたお腹の違和感で目が覚めてしまうのだ。だいたい2時間で必ず一度目が覚める。

今はお腹は張ってかちかちに固くなっており(いやホント)、それでお腹が痛くなったり、とても不快だったりして眠りが途切れることが多い。そうなると、ほら腰が痛いときに、寝る姿勢を自分で調整するように、あーでもない、こーでもないと色々体を動かして試す。

寝返りをうてない身にとっては、動かせる自由度は殆どないのだが、それでも膝足を立てたり、足を組んだり、広げたりしながら、手をお腹の各所にかざしたり、なぜたりしていると、不思議に、徐々に不快感が解消され、そのうち寝てしまう。

このところそんな日が続いているが、残念ながらこのおまじない、毎日ポーズを変えないと効き目がない:笑。一つずつ効果のあったパターンを試してみてもたいてい駄目で、その都度新しいポーズで寝ていることになる。これって外から見れば妙だろうね。(結局ポーズが役に立っているわけではないみたい!)

それでも、違和感が和らいできて、布団の中が人肌+くらいの温度になってくると、とても幸せな感じがしてくる。でもあまりいい気分になってくると、今度は起きるのが大変。低反発型のベッドで、沈み込む自分を自力で奮い起こす。

今あまり大きな期待はもたず、じっど潜行するのみ。明後日の病院までまだ後1日あるのね、、顔張る!

 

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